- プロパンガスとオール電化を比較する場合はトータルコストを考慮する
- 両者のメリットとデメリットを把握して合ったものを選ぶ
- 近頃オール電化からプロパンガスへの乗り換え相談が増えている
家庭で使用するエネルギーにはガスと電気があります。
これらのエネルギーは特徴から料金システムまで、それぞれに違いがあります。
実は最近ではオール電化よりもプロパンガスを選ぶ方が増えてきています。
今日はプロパンガスとオール電化のどちらが良いのか徹底比較して確かめてみます。
目次
プロパンガスの年間でかかる光熱費の総額
プロパンガスを使っている4人家族の場合の月平均と年間の光熱費はどれくらいになるのでしょうか。
4人家族の場合、毎月の光熱費の平均は20,496円です。
年間だと245,952円となります。
光熱費 | 月平均 | 年間 |
プロパンガス | 8,677円 | 104,124円 |
電気 | 11,819円 | 141,828円 |
合計 | 20,496円 | 245,952円 |
プロパンガスのメリット
都市ガスに比べて田舎の方でしか使われていない印象のあるプロパンガスですが、いくつかのメリットがあります。
料理や給湯に向いている
プロパンガスは都市ガスやオール電化に比べて熱量が24,000kcalと高いため、熱調理や給湯に向いています。
熱量が高い分、短時間での調理やお湯を沸かすことができます。
そのため飲食店や料理をたくさんする家庭では、火力の強いプロパンガスのガスコンロを利用しているところも多いです。
初期費用がかからない
プロパンガスを導入するための初期費用はかかりません。
これは最初の持ち出しが0円であるということを意味しています。
しかし初期費用分が完全に無くなったわけではありません。
プロパンガスの初期費用は、契約開始後の毎月のガス代に上乗せされて10~15年ほどかけて支払っていくという仕組みになっています。
これはプロパンガス業界独特のシステムで、「無償貸与契約」と言います。
災害時の復旧が早い
地震が非常に多い国である日本にとって、災害時のエネルギー確保はとても重要です。
地震などの災害が起きてガスの供給が停止してしまった場合でも、プロパンガスの復旧は都市ガスよりも早くできます。
プロパンガスはガスボンベの安定・安全性が優れているため、転倒やガスの栓が抜けてしまっても再度取り付けるだけですぐに復旧することが可能です。
また、異常の際は自動でガスの供給がストップする機能も備わっているので、爆発などの事故を未然に防ぐことができます。
プロパンガスのデメリット
一方、プロパンガスのデメリットは業界独特のものがあるようです。
ガス料金が割高になりやすい
プロパンガス料金システムは「自由料金制」のため、ガス会社がそれぞれ自由な料金を設定して販売することができます。
そのため、適正価格で取引をしているガス会社を選ばないと、ガス料金が割高になってしまう可能性があります。
ガス会社を選ぶ際は、住んでいる地域の相場価格をしっかりと確認しておくことも大切です。
ガス料金の不当な値上げが起こる
上述したように、プロパンガス会社は自由に販売価格を決めることができるため、当然ガス料金の値上げや値下げも自由に行うことができます。
そのシステムをうまく利用し、「原油価格の高騰」「配送コストの値上げ」などの理由を言い訳にして、どんどん値上げしてくるガス会社もいます。
オール電化の年間の光熱費
オール電化の場合の4人家族での年間の光熱費は以下のようになります。
プロパンガスと比較すると、毎月4,517円の光熱費がお得になり、年間だと54,204円の差になります。
光熱費 | 月平均 | 年間 |
プロパンガス | – | – |
電気 | 15,979円 | 191,748円 |
合計 | 15,979円 | 191,748円 |
オール電化にすると、ガス代はかかりませんが、その分電気代が上がります。
また、オール電化にすると、専用の電気料金プランが採用され、夜間の電気料金が割安になる代わりに日中の電気料金が上がります。
オール電化のメリット
ガス代がかからない
オール電化は一切ガスを利用しなくなるため、ガス代が一切かからなくなります。
ただし、その分の電気代はかかってしまいます。
それでもプロパンガスの料金がかからずに電気代が多少上がっても、全体の光熱費は下がります。
深夜の電気代が安い
オール電化にすると、オール電化用の電力プランが適用されるため、深夜の電気料金が割引されます。
これはエコキュートなどの電気給湯システムを利用している場合、深夜帯に電気を使用してお湯を沸かすので、通常の電力プランよりも電気代の削減をすることができます。
非常時でも水やお湯が出る
エコキュートは貯蔵タンク内に常にお湯または水を貯湯しているため、非常時の生活用水として使うことができます。
万が一災害が発生しても水やお湯を使うことができるので安心です。
火災のリスクが減る
オール電化にすると火を使う機会が一気に減るため、火災のリスクも減ります。
もちろん、加熱のし過ぎによる引火の危険性はあります。
小さなお子様やお年寄りと暮らしているご家庭では、火を取り扱うことはないので安全と言えます。
オール電化のデメリット
導入費用が高い
オール電化の導入にかかる初期費用は非常に高額です。
さらに、プロパンガスとは違い業者が負担してくれることもありません。
エコキュートやIHコンロなどのオール電化に対応した設備を加えると、金額で60~100万円ほどの費用がかかります。
専用の調理器具を購入する必要がある
オール電化に切り替えると、IHコンロに対応した調理器具に買い替えが必要になります。
今まで使用していたガスコンロ用のお鍋やフライパンなどはIHに対応していないため、オール電化に切り替えると使用できません。
導入する費用に合わせて、調理器具の買い替え費用もかかってきます。
日中の電気料金が割高
オール電化用の電力プランにすると、日中の電気料金が通常の電力プランよりも割高になります。
深夜の電気料金が割安になるのがオール電化用の電力プランの特徴ですが、その分日中に使用する電気の料金が高くなってしまいます。
日中にほとんど家にいない生活スタイルであればあまり問題ありませんが、休日で家にいる時間が長い日は電気料金が高くなってしまいます。
また、最近はテレワークやリモートでの仕事が流行りつつあり在宅する時間が増えるため、いかに光熱費を節約するかが重要なポイントになります。
貯めたお湯は飲用水としての使用ができない
エコキュートの貯蔵タンクに貯まったお湯や水は、衛生面を考えると飲用水として使用することができません。
煮沸すれば使用できる可能性はありますが、数日経っているものを飲用水として使用することはおすすめしません。
貯めたお湯を使い切ってしまうとすぐにお湯が出なくなる
貯湯タンクに貯められたお湯は、1日に使用できる上限の量が決められています。
そのため、一度全て使い切ってしまうと、再度お湯にしてタンクに貯められるまで使用できません。
一方で、エコジョーズのようなガス給湯器はその都度加熱して給湯させる(瞬間式)ため、お湯切れの心配はありません。
高まるプロパンガス需要
東日本大震災以前は日本全体がオール電化ブームとなっていました。
省エネ、安全、低コストといった謳い文句で、ありとあらゆるメディアでオール電化が推進されていました。
しかし実際は震災以降、オール電化のデメリットが目立つようになってきました。
別の言い方をすると、本来アピールしていたオール電化のメリットが小さくなったとも言えます。
- 東日本大震災後の原発停止に伴い、電気代の値上げ。
- エコキュートの低周波騒音問題は発覚。
- 貯水タンクで暖められたお湯が出てくるため、水質に難あり。(そのまま飲めない。)
- 設置および保守管理費用が高い。
これと比較し、プロパンガスは、
- 安い価格でプロパンガスを供給するガス会社が増えてきている。
- 震災に強く、復旧が早い。
- 水質に問題なし。
- 設備がシンプルで維持費用がほとんどかからない。
といったメリットが浮き彫りになってきました。
オール電化が広まってからある程度時間がたった今、プロパンガスが改めて見直されています。
オール電化からプロパンガスへの切り替え相談が増加している
最近ではオール電化からプロパンガスに切り替えたいという相談が増えてきています。
その主な内容は、
- エコキュートを使っていたが、設備の故障が多く、その度に何十万円も修理費用がかかる。
- エコキュートの低周波騒音問題で近所からのクレームが多い。(自分も睡眠障害になってしまった。)
- 思ったほど安くならない。(最初の設備費用に対して割りに合っていない。)
- 給湯の使い勝手が悪い。(お湯が出てくるまで時間がかかる。そのままだと飲めない。水圧が弱い。)
と言ったものが多いです。
まちガスとしては、何がお客様にとってベストなのかを考えてご提案します。
それを踏まえた上で、オール電化からプロパンガスに切り替えると、
- まちガスが紹介するガス会社は料金が安いので経済的。
- 騒音や水質の問題がない。
- 給湯器は必要だが、維持費用は基本的にかからない。
というお話をすると、多くのお客様がそれならプロパンガスに切り替えたいと判断されます。
お客様の立場からすると、優先順位として一番に考えるのは安いかどうかなのです。
これまではプロパンガスは高いという一般論が主流でした。
その流れから、安いオール電化へとシフトしてきていたのです。
(ここでは都市ガスの話は配管、供給エリアの問題があるため省略します。)
しかし、その高かったプロパンガス料金が安くなったらどうでしょうか?
オール電化に切り替えてまで電気代を節約する必要がありますか?
たしかにエコキュートを使うことで電気代は安くなります。
しかし、エコキュート自体の購入費、設置費、維持費のトータルコストを考えた時に、元を取るのは何年も先の話になります。
特に注意したいのが、エコキュートの修理費用が高額(約15~20万円前後)になることです。
さらにはエコキュートは故障頻度が高いと言われています。
プロパンガス料金とあまり金額差のない状況ではオール電化へ切り替える魅力はますます薄くなってきているのが現状ではないでしょうか。
プロパンガスで光熱費を安くするための方法
ここまで、プロパンガスとオール電化の比較をしてきました。
光熱費でいえば、オール電化よりもプロパンガスの方が高い結果となりましたが、導入費用やその他の環境面などを考えると、オール電化への切り替えも悩ましいところです。
さらに近年の働き方や生活スタイルの変化により、家庭内におけるエネルギー需要の増加から、光熱費が上がっている傾向にあります。
そのため、現在プロパンガスを利用している場合は、導入費用などを加味してすぐにオール電化へ切り替えるよりも、そのままで光熱費を節約する対処をした方が賢明と言えます。
そこで、プロパンガスを利用したままで、光熱費を削減する方法をこちらでご紹介します。
ガス会社へ料金値下げの交渉をする
まずご紹介する方法は、契約しているプロパンガス会社へ直接ガス料金の値下げ交渉をする方法です。
プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社が自由に販売料金を決定することができます。
そのため、家庭ごとでガス料金に差があることも少なくありません。
その仕組みを利用して、ガス料金を安くしてもらうための交渉をするのです。
ご自身の交渉力や契約しているガス会社によって成功の行方は左右しますが、まずはガス料金の高さをガス会社に訴えることが重要です。
一時的な値下げのみでその後に少しづつ値上げされるケースもありますが、安くできる可能性はあります。
もし値下げ交渉をする場合は、事前にお住まいのエリアのガス料金の相場や他のガス会社の料金を控えておくと具体的に話がしやすいです。
また、まちガスでは料金シミュレーションを用意していますので、契約しているガス会社からもらった請求書や検針票を元に試してみてください。
ガス会社を切り替える
ガス料金を安くするためには、ガス会社の切り替えが最もおすすめです。
ガス料金はプロパンガス会社が自由に決定できることは先程お伝えしましたが、それと同じくして消費者もプロパンガス会社を自由に選ぶことができるのです。
ご自身で値下げ交渉をすることは可能ですが、ガス会社を切り替えるだけで根本的なガス料金の見直しができ、さらに交渉などの面倒な手間を省くことができます。
しかし、新しくプロパンガス会社を探すとなると一から料金を調べ、複数のガス会社に見積もりを出して契約、開栓手続きまでをすべて行わなければなりません。
それはそれで面倒であり、手間となってしまうため、なかなかガス会社の切り替えに踏み切れない人も中にはいます。
そんな人のために、まちガスでは優良ガス会社一括見積りサービスを提供しています。
全国の2万社ほどもあるプロパンガス会社の中から、適正なガス料金で取引する優良なガス会社のみに絞って、お住まいのエリアに対応している複数のガス会社から見積もりを取るまでを行います。
さらに、条件や契約内容にご納得頂ければ、契約から開栓手続きまでのサポートも一貫して行います。
ここまででプロパンガスの切り替えにメリットを感じている場合、ぜひまちガスへご相談ください。
お電話一本で高かったガス料金を見直すことができます。
都市ガスへ切り替える
一方で、プロパンガスから都市ガスへ切り替える方法もあります。
しかし、結論から言うとプロパンガスから都市ガスへの切り替えは基本的に難しいです。
これにはガスが供給される仕組みが関係しています。
そのため、プロパンガスしか供給されていないエリアで都市ガスへと切り替えるためには、都市ガスを供給するための配管設置工事への莫大な費用とその管轄を取り締まる行政との協議のもとで工事を行わなければならないため、個人的に都市ガスへと切り替えることは現実的ではありません。
まとめ
もし、あなたがオール電化とプロパンガスどちらにしようか迷っているのであれば、プロパンガスをオススメします。
もちろんすでにオール電化の方もプロパンガスに切り替えることができるのでご安心ください。
そして、プロパンガスを選ぶのであれば、ガス会社選びはまちガスにおまかせください。
まちガスはお客様のお住まいのエリアで最安値のガス会社を無料で紹介します。
まずはお気軽にご相談ください。
まちガスはお客様の味方です。