- 平均データとご自身のプロパンガス料金を比べてみましょう
- 料金の平均値=適正価格ではありません
- プロパンガス会社の変更が最も効果的なガス料金削減の方法です
プロパンガス(LPガス)料金について、全国、地域別、世帯別の平均をご紹介します。
プロパンガスを契約している方は、お手元に契約しているガス会社からもらった請求書や検針票を用意して、各平均の金額と比べてみましょう。
この記事ではプロパンガス料金を抑える方法も合わせて紹介するので、ガス料金が高いと感じる方は是非参考にしてみてください。
目次
プロパンガス料金の平均
それでは早速、プロパンガス料金の全国平均と地域別、世帯別の相場を見ていきましょう。
それぞれの料金情報は、石油情報センターが公開している最新の調査結果をもとにしています。
また、すべて平均を示しているため、あくまで目安として参考にしてください。
全国平均
まずは全国平均から見ていきましょう。
年中を通して、プロパンガス使用量がそれぞれ5,10,20㎥の場合の1ヶ月あたりの料金を表しています。
また、プロパンガスの料金システムは、原則的にどれも基本料金という固定料金に、従量料金というガスの使用量に応じた料金が加算される仕組みとなっています。
従量料金は従量単価(1㎥あたり〇〇円)にガスの使用量(㎥)をかけることで決まります。
【プロパンガス料金 = 基本料金 + 従量料金(従量単価×ガス使用量)】
石油情報センターが開示している料金システムは上記のような計算で算出しています。
プロパンガス料金 全国平均 |
基本料金 | 基本料金+従量料金(税込) | ||
5㎥使用時 | 10㎥使用 | 20㎥使用 | ||
1,863円 | 4,935円 | 7,900円 | 13,488円 |
参考 石油情報センター「LPガス全国統計(2020年2月時点)」
全国平均のガス料金から従量単価を割り出すと、以下のようになります。
プロパンガス料金 全国平均 |
従量単価(税込) | ||
5㎥使用時 | 10㎥使用 | 20㎥使用 | |
614円 | 603円 | 581円 |
表から分かる通り、ガスの使用量に応じて従量単価は安くなっています。
使用量に応じて従量単価が安くなる料金方式を「スライド制」と言いますが、全国のほとんどのプロパンガス会社がこの方式を利用しています。
地域別の平均料金
続いて地域別のガス料金相場を見ていきましょう。
地域 | 基本料金 | 基本料金+従量料金(税込) | ||
5㎥ | 10㎥ | 20㎥ | ||
北海道地方 | 2,138 | 6,145 | 9,948 | 17,068 |
東北地方 | 1,881 | 5,333 | 8,723 | 15,167 |
関東地方 | 1,776 | 4,606 | 7,372 | 12,685 |
中部地方 | 1,877 | 4,859 | 7,656 | 12,986 |
近畿地方 | 1,887 | 4,837 | 7,701 | 13,050 |
中国地方 | 1,974 | 5,226 | 8,243 | 13,891 |
四国地方 | 1,875 | 4,863 | 7,777 | 13,266 |
九州地方 | 1,832 | 4,952 | 7,908 | 13,223 |
沖縄地方 | 1,806 | 5,016 | 8,157 | 14,082 |
参考 石油情報センター「LPガス全国統計(2020年2月時点)」
地域別でもプロパンガス料金の相場を知ることが重要です。
例えば、東京と北海道でプロパンガスを供給するには、交通事情や環境が異なるので、配送コストや人件コスト等が変わってきます。
まずはお住まいの地域の料金相場をチェックしてみましょう。
世帯別の平均料金
最後に、世帯別のガス料金の相場を世帯人数ごとにまとめてみました。
今回のデータは、年間を通しての平均となっており、住んでいるエリアや季節、建物の形態については考慮していません。
当然ですが、比較的寒い地域での2人世帯と、温かい地域での4人世帯では、ガスを使用する量が異なるため、ガス使用量もガス料金も変わってきます。
あくまでご自身のガス料金を元にして世帯人数とお住まいの地域の料金を比較するようにしましょう。
世帯人数 | ガス使用量 | 基本料金+従量料金(税込) |
2人以下 | 6.5㎥ | 5,854 |
3人 | 8.9㎥ | 7,328 |
4人 | 11.3㎥ | 8,677 |
5人 | 11.7㎥ | 8,918 |
世帯人数ごとのガス使用量参考 平成18年度 プロパン消費実態調査報告書
プロパンガス料金が決まる仕組みを知っておきましょう
これまでプロパンガス料金の平均を見てきました。
それらの平均と比べ、ご自身のプロパンガス料金はいかがでしたか?
平均よりも高かった方は不安に思われているかもしれませんが、「平均よりも安かったから安心した」という方でも、実は注意が必要です。
プロパンガスの料金システム
先ほど、説明したようにプロパンガスの料金は、原則的にどれも「基本料金」という固定料金に、「従量料金」というガスの使用量に応じた料金が加算される仕組みとなっています。
「基本料金」は固定料金のため、ガスをどれだけ使用したかに関わらず毎月必ず請求される金額です。
また、一切ガスを使用しなくてもかかる料金になります。
「従量料金」とは、簡単に言えばガスをどれだけ使用したかによって変わる料金で、ガスを一切使用しなければかからない料金です。
従量料金は「従量単価*×ガス使用量」で決定します。
*従量単価とは、プロパンガス1㎥あたりのガス料金単価が決められており、ひと月の合計使用量にその単価を掛けた分が従量料金として請求される。
プロパンガス料金は規制料金ではない
上述した計算方法により、プロパンガス料金は算出され、その方法でこれまで紹介してきた各種平均を算出しています。
しかし、あくまでもそれらのデータは平均値であり、それが適正価格であると言い切れません。
というのも、プロパンガスは「自由料金制」と言って、都市ガスや水道、電気のように規制料金が定められているわけではなく、ガス販売店が自由にプロパンガスの価格を決定できる仕組みとなっています。
また、プロパンガスの多くは輸入に頼っているため、ガス販売店は原油価格に輸入コストや配送コスト、人件コスト、利益を上乗せしてガス料金を設定しています。
そのため、お住まいのエリアや地域が同じでも、隣り合った家同士でガス料金が2~3倍も差があるということは珍しくありません。
つまり、ここで紹介した平均の料金そのものが、プロパンガス販売店によって高めに設定されたものである場合、その平均よりも安い・高いで判断すること自体が無意味となってしまうのです。
プロパンガス料金を抑える方法
そこで、少しでもプロパンガス料金を抑えるために、以下のような対策をすることができます。
お風呂の使い方を変える
ガスを最も使用する場所はお風呂です。
お湯を沸かすときにガスを使用します。
使用するお湯の量を減らすことがポイントです。
湯船にお湯を貯めるのではなくシャワーだけを使用したり、湯船のお湯で身体を流したりなどをすることでお湯の量をぐっと減らすことができます。
毎日入るお風呂なので、コツコツと節約の工夫をすれば毎月のガス代も自然と安くなります。
都市ガスやオール電化へ切り替える
都市ガスへ切替が可能な地域であれば、都市ガスやオール電化へ切り替える方法があります。
しかし、どちらも供給設備を導入するために大規模な工事や資金が必要なため、十分比較検討しましょう。
また、プロパンガスを解約すると違約金などもかかる場合がありますので注意しましょう。
ガス会社を変更する
究極の節約方法は、毎月のガス料金を見直すことです。
プロパンガス会社の変更でガスの料金単価を下げることができます。
プロパンガスは自由料金制ですが、消費者側もプロパンガス販売店を自由に選ぶことができるのです。
ガス料金があまりにも高いと感じる場合は、すぐにガス会社の変更をしましょう。
まちガスではガス会社変更のサポートが無料でできます。
ただし、賃貸物件や集合住宅にお住まいの方は、プロパンガス会社と入居者間で直接契約しているわけではないので、簡単にガス会社の変更はできません。
変更を希望する場合は、建物の管理会社や大家さんへ相談する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
今日はプロパンガス料金の全国平均や地域別の料金相場、ガス代を抑える方法について紹介しました。
プロパンガスをご利用中の方は、まずお手元にあるガス料金の請求書と比較してみましょう。
それよりも高ければガス会社の切替をおすすめします。
賃貸物件や集合住宅へお住まいの方は、すぐに管理会社や大家さんへ、この記事の表をもとに相談してみましょう。
まちガスではガス会社切替のお手伝いができます。
お気軽にご相談ください。