プロパンガスと都市ガスの違いについて

皆さんがご使用になるガスはお住まいの住居によって大きく2種類に分けられます。
それはプロパンガス(LPガス)都市ガスです。

そもそもプロパンガスと都市ガスは何が違うのでしょうか?
今日はプロパンガスと都市ガスの違い、そしてそれぞれのメリット、デメリットについてお話します。

【この記事のポイント】

✔ プロパンガスと都市ガスの違いは「成分・ガス供給方法・料金システム」である
✔ それぞれのメリット・デメリットを踏まえてガスを選ぶ
✔ 物件を所有している方はプロパンガス会社をご自身で選ぶことができる

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プロパンガスとは

プロパンガスとは

プロパンガスとはその名の通り、プロパンやブタンを主成分とするガスです。
LPGやLPガスとも呼びます。

これらを液化し、ボンベに充填(じゅうてん)したものをご家庭や店舗に設置し、供給します。
戸建住宅やアパートに設置されている灰色のボンベ、あの中にプロパンガスが入っているのです。
お祭りなどの屋台でもこのボンベをよく見かけます。

また、意外かもしれませんがプロパンガスで走っているタクシーも非常に多いのです。
この場合、ボンベは車の後部のトランクに収納されています。
荷物をトランクに入れる時に横になっているガスボンベを見たことがあるかもしれません。

プロパンガスは基本的にガスボンベにガスが充填された状態で運ばれ、そこから配管を通ってご家庭や店舗のガス器具に供給されます。
そして、ガスボンベのガスが無くなったら新しいガスボンベに交換されます。
この交換はガス会社が対応してくれるのが一般的です。

プロパンガスの特徴6つ

プロパンガスの特徴6つ

プロパンガスの配送される仕組み

プロパンガスが配送される仕組み

都市ガスとは

都市ガスとは

都市ガスとはメタンを主成分とする天然ガスです。
そして道路の下に設置されているガス管を通して各家庭や店舗などに供給されます。
都市ガスはプロパンガスとは異なり、ガスボンベはなく、水道のようにガス管が直接建物内に引き込まれます。

都市ガスの場合はご使用になるエリアに都市ガスの配管があればそこから供給されます。
逆に言えば都市ガスの配管がない場合は、都市ガスを使用することはできません。
(ただし、費用はかかりますが、都市ガスの配管工事を行えば供給可能です。)

【注意】プロパンガスと都市ガスの見分け方について

【注意】プロパンガスと都市ガスの見分け方について

プロパンガスと都市ガスの3つの違い

プロパンガスと都市ガスには大きく3つの違いがあります。
以下でそれぞれどのような違いがあるのかを見てみましょう。

① ガスの成分の違い

プロパンガスの主成分はプロパンやブタンです。
一方で、都市ガスはメタンを主成分としています。

これらの成分による大きな違いは、空気より軽いか重いかです。

プロパンやブタンは空気より重いため、大気中では地表付近に溜まる傾向にあります。
そのため、プロパンガスの使用中にガス漏れが発生した際は、床下などの低い位置にガスが溜まります。
その性質を考えて、プロパンガス用のガス警報器は足元付近の低い位置に設置されています。

反対に、メタンは空気より軽い性質があるため、都市ガス用のガス警報器は頭上の高い位置に設置されています。

プロパン・ブタン・メタンガスの比重

プロパン・ブタン・メタンガスの比重

② 料金システムの違い

プロパンガスは、ガス販売店が自由にガス料金を設定することができる「自由料金制」に対し、都市ガスは国で決められた「規制料金」という料金システムの違いがあります。
※2017年の「都市ガス自由化」により、現在は都市ガスも会社によって自由な料金設定ができるようになりました。

日本のプロパンガスの多くは欧米諸国や中東からの輸入に頼っているため、プロパンガス販売店は輸入・輸送・配送コスト、人件費、利益を考えて、ガスの販売価格を決めています。

しかしこの仕組みによって、同じ地域やエリア内でもプロパンガス販売店が違うだけで料金が2~3倍近くも差があることも珍しくありません。
また、極端に言えば、隣り合う家でもガスの料金体系が違うこともあり得るのです。

一方で都市ガスは、2017年までは規制料金が決まっており、国が定めた料金で販売されていました。
また、消費者側は住んでいる地域で決められた都市ガス会社としか契約できませんでした。

しかし、2017年4月に都市ガスが自由化されたため、料金も各都市ガス会社が自由に決定できるようになりました。
それにより、元々ガス会社ではなかった新規のガス会社や安く契約できるガス会社の参入が増えました。
とはいえ、まだまだ自由化による価格引き下げが活発とは言い切れないのが現状です。

ガス自由化とプロパンガス

ガス自由化とプロパンガス

③ 供給方法による違い

プロパンガスを消費者へ届ける場合はガスを詰めたガスボンベを配送して供給するのに対し、都市ガスは地下に設置した配管を通してガスを供給します。

プロパンガスを各ご家庭などの消費者へ届ける際は、ガスを圧縮し液化させた状態にしてガスボンベに詰めて(充填して)配送します。
ガスを液体にすることにより、ガスボンベをトラックなどで配送する際に安全性が確保され、人の手による業務を効率化することができています。

一方で、都市ガスは地下に設置された配管を通してガスを供給するため、人手がかからずにガスを消費者のもとへ届けることができます。
プロパンガスに比べ人件費がかからない分、地下の配管を設置する工事などで大規模な費用を必要とするため、都市部のようなある程度人口が多いエリアでないと初期投資分の回収が見込めません。
これが都市ガスと言われている理由です。

これらの供給方法の違いがプロパンガスと都市ガスの料金に違いをもたらしていることは事実です。
それについてはこの記事の後半で詳しく説明します。

プロパンガスボンベの種類やサイズについて

プロパンガスボンベの種類やサイズについて

プロパンガスと都市ガスの料金比較

プロパンガスと都市ガスでは料金システムに違いがあると説明しましたが、実際にどれほど料金に違いがあるのか、関東エリアでプロパンガスと都市ガスを使用した場合の料金比較をしてみましょう。

両者を同じ条件のもと、ガス料金を比較してみると、プロパンガスの料金が都市ガスに比べ3.3倍も高いことがわかりました。

  • 2020年2月のプロパンガス料金(関東エリア平均)
    ・・・7,185円/月
  • 2020年2月の都市ガス料金(東京ガス、東京地区一般料金)
    ・・・2,170円/月( = 基本料金 759.00円 + 従量料金 141.12 × 10㎥ )

上記の計算において、プロパンガスは石油情報センターが公表している関東エリア(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川)の平均相場価格をもとに計算し、都市ガスは契約者数が最も多い東京ガスの一般契約料金をもとに算出しています。

プロパンガスと都市ガスの料金の計算方法は一般的な「ガス料金=基本料+従量料金(従量単価×ガス使用量㎥)」を用いました。
また、月のガスの使用量は10㎥と仮定して計算しています。

※この料金はあくまでも目安です。ガスの使用状況や地域により異なりますので、あくまでも参考としてください。

参考 東京ガス:一般料金

プロパンガスのメリットとデメリット

ここからはプロパンガスのメリットとデメリットについてお話します。
以下に見ていきましょう。

プロパンガスのメリット

都市ガスに比べて熱量が高い

プロパンガスの熱量は24,000kcal / ㎥で、都市ガスの約2.18倍の熱量を持っています。
そのため飲食店など高火力の調理が必要な場合は、プロパンガスを使用する場合が多いです。

熱量が高ければ物質に与えるエネルギーが強くなるため、その分の調理時間やお湯を沸騰させる時間が短くなります。
プロパンガスによって、時間の有効活用ができるようになることがメリットです。

飲食店が安いガス会社に切り替えるメリット

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料金を交渉して安くすることができる

プロパンガス料金は各ガス会社が自由にガス料金を決めることができるため、交渉次第では料金を安くすることができます。
つまり、適正価格というものが存在しません。

もし交渉をする場合は、ある程度準備をしてから臨むことをおすすめします。
最低限として、お住まいの地域のガス料金の相場を調べ、現在のガス料金がわかる検針票などを手元に用意しておきましょう。

プロパンガス料金を交渉して安くする方法

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どこでも使える

プロパンガスは基準を満たしていればどこでも使用することができます。

お祭りでの屋台販売やキャンピングカーでガスを使いたい場合に、プロパンガスを活用することができます。

最近ではプロパンガスをレンタルしてくれる業者も増えています。
ただし、プロパンガスを提供する業者や使用する場所によっては、使用できるエリアが限られている場合があるので注意しましょう。(保安距離)

また、プロパンガスを持ち運んで使用する場合は、定められた設置基準をしっかりと遵守してください。
これはプロパンガスを安全に使用するための決まりとなっており、事故を防ぐために重要なことです。

プロパンガスをレンタルする方法

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プロパンガスを個人で購入して充填する方法

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災害時の復旧が早い

もし、地震などの災害が起きた場合、ガスボンベと配管、ガス器具のチェックをし、問題がなければすぐに使用可能です。
プロパンガスは都市ガスよりも早く復旧して使い始めることができます。

また、災害時に電気の供給が停止してしまった場合に、プロパンガスで使える発電機も存在します。

万が一災害が起きてもプロパンガスが使用できれば、その他の設備が復旧が遅れていても必要最低限のエネルギーを確保することができます。
地震が多い日本で今もなおプロパンガスが使われている理由には、そういったことも関係しているのかもしれません。

プロパンガスが地震に強い理由

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停電時も安心!プロパンガスで電気が作れる発電機の特徴8つ

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初期費用が安い

意外かもしれませんが、プロパンガスは初期費用が安いです。
しかも多くの場合、ガス会社が負担してくれるため、初期の導入コストは0円になります。

また、プロパンガス会社の無料紹介サービスではガス会社の紹介から契約手続き、使用開始までを一括でサポートしてくれるので、引っ越しの際などの面倒な手続きも不要です。
まちガスではプロパンガスの新規契約、ガス会社の切替などのご相談をお待ちしています。

人体への害がない

プロパンガスの主成分であるプロパン・ブタンは人体への影響がありません。
ガスボンベ内に不純物が含まれていないか、ガス会社も検査を行うので、人体に有害な物質もほとんど含まれておりません。

ガス漏れが発生した際に鼻につくような嫌なニオイを感じたときがるかもしれませんが、それはガス漏れを起こした際に気づくことができるよう硫黄系化合物を着臭しているためです。
本来プロパンガスにはニオイがなく、着臭による人体への害もありません。

プロパンガスの臭いがしたら?原因と対処方法

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安全である

プロパンガス会社は利用者が安全に使用できるよう安全性の高いシステムを導入し、事故発生を防ぐための努力をしています。

プロパンガスは突然爆発するのではないかと、危険なイメージや不安を持たれる方も多いと思いますが、地震などで万が一転倒してしまった場合でも破損することはなく、ガス供給ホースは自動的にガス放出がストップする仕組みになっています。
実際の事故発生件数も、およそ2,200万世帯の利用世帯のうち、小規模の事故は発生していますが、大きな爆発や負傷者は0人となっています。
いかに安全かご理解いただけると思います。

プロパンガスのデメリット

都市ガスと比べて料金が高い

プロパンガスは都市ガスよりも料金が高い場合が多いです。
この原因には様々な要素が関わってきますが、多くの場合プロパンガス業界の体質的な部分が影響しています。

プロパンガス料金が都市ガスよりも高い本当の理由5つ

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料金が変動する

プロパンガス料金は変動します。
正確には、ガス会社の都合で値上げされることが多いです。

プロパンガス料金は自由料金のため、ガス会社が自由に料金を決められるのです。
実際のところ、ガス会社が急に値上げすると言うようなことが普通に行われています。

【注意】異常に安いプロパンガス料金は必ず値上げされます

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プロパンガス会社からの料金値上げの対処法

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都市ガスのメリットとデメリット

都市ガスにもメリットとデメリットがあります。

都市ガスのメリット

プロパンガスと比べて料金が安い

都市ガスはプロパンガスと比較し、安いのが一般的です。
ポイントはガスの供給方法にあります。
都市ガスの場合、一度ガス導管を設置すると、導管を通してガスを各家庭へ供給するだけです。
(もちろん定期的なメンテナンスはあります。)
そのため、プロパンガスと比較して人件費がかからないので、基本料金は安いです。
一方プロパンガスの場合、ガスボンベの配送や交換作業、設置場所ごとのメンテナンスなどの人的な手間がかかり、必然的にこの部分だけでもコスト差があります。

料金変動がない

都市ガスは公共料金です。
つまり、都市ガス料金は政府が認可するのです。

日本の公共料金
日本行政における公共料金とは、総務省統計局が公表する消費者物価指数の分類として、価格を(1)国会や政府が決定するもの、(2)政府が認可するもの等、(3)地方公共団体が決定するものをいう。

電気・都市ガス・水道

・電気料金(東京電力を始めとする電力各社)
・都市ガス料金(東京ガスを始めとする都市ガス各社)
・水道料金(各地方自治体の水道局)

Wikipediaより引用

しかし、上述した通り、都市ガスは2017年に「都市ガス自由化」となりました。
これにより各ガス事業者が自由に価格を決めることができるようになったため、都市ガスの料金もガス会社によって変わります。

都市ガスのデメリット

熱量が低い

都市ガスの熱量はプロパンガスの約半分の11,000kcal / ㎥です。

普段から調理などをあまりしないご家庭であれば、都市ガスの熱量でも十分まかなえます。

災害時の復旧が遅い

地震などの災害時には都市ガスの復旧は時間がかかります。

都市ガスは配管や供給設備などのネットワークが複雑なため、供給エリアごとにガスの漏洩検査やガス管の修理、設備点検が必要なためです。

導入コストが高い

都市ガスを引き込むためにはガス本管からガスの供給場所までの配管工事が必要です。

この費用は自己負担になり、また、本管からの距離によって異なるため一概には言えませんが一般的には10~20万円、高い場合だと50万円を超える場合もあります。

プロパンガスから都市ガスへ切り替える方法

プロパンガスから都市ガスへ切り替える方法

ガス料金を抑えるためには

ガス代を抑えるためには

上述したとおり、プロパンガスは都市ガスに比べ料金が高いです。
どのようにすればプロパンガスの料金を抑えることができるのでしょうか。

それは、プロパンガス会社の切り替えです。

プロパンガスのメリットとして自由料金制であることが挙げられます。
ガス会社ごとに料金システムが異なるために、同じ地域内にも関わらず、料金が2~3倍もの差があることも珍しくありません。

プロパンガス会社を切り替えるだけで、年間7万円ほどガス料金を抑えることができます。
ガス会社切替えをご検討の方は、まちガスへお問い合わせください。
面倒な手続きは必要なしで、プロパンガスの開栓まで一貫してサポートを致します。

プロパンガス会社変更による大家様のメリット3つ

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プロパンガスの切替工事の流れ

プロパンガスの切替工事の流れ

まとめ

今日ご紹介したプロパンガスと都市ガスの違いやメリットとデメリットについてまとめました。

プロパンガス 都市ガス
違い 成分 プロパン、ブタン メタン
料金システム ガス販売店が自由に料金を決められる「自由料金制」 国が定めている「規制料金」
※2017年4月より都市ガスも自由に料金設定ができるようになった
供給方法 ガスボンベを設置して供給 地下の配管にガスを通して供給
メリット
  • 熱量が高い
  • 料金を安くすることができる
  • 基準を満たせばどこでも使える
  • 災害に強い
  • 人体への害がない
  • 安全である
  • ガス料金が安い
  • 料金が変動しにくい
デメリット
  • ガス料金が高い
  • ガス料金が変動しやすい
  • 熱量が低い
  • 災害時には復旧に時間がかかる
  • 導入コストが高い

まちガスはお客様のプロパンガスを安いガス会社に切替えるお手伝いをします。
もちろん料金は無料です。

プロパンガスは自由料金であり、ガス会社が自由に料金を設定することができます。
そして、プロパンガス会社はお客様が自由に選べるのです。

プロパンガス料金が高いと感じている方、安いガス会社に切り替えたい方はお気軽にまちガスまでお問い合わせください。

【まちガス】
TEL : 0120-984-667(フリーダイヤル)
営業時間 : 9:00~19:00(年中無休)
※ 対象者様:戸建所有者 / 物件オーナー / 店舗 / 事務所
※ 集合住宅や賃貸の方は、必ず大家様の許可を得てお問い合わせ下さい。
※ 料金のお支払やガスの開栓閉栓は、ご契約のガス屋さんにご依頼下さい。
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