- 地域や季節ごとの使用量や料金の相場を確認して請求額と比較する
- ガス料金を抑えるには、風呂場とキッチンの使い方を工夫する
- 現在契約中のプロパンガス会社を見直すことが有効
光熱費は生活費の中で大きな割合を占めています。
さらに、その中でもガス代は毎月の光熱費の中でも特に気になると思います。
この記事では、現在一人暮らしをしている方やこれから始める方のために、プロパンガス使用量や料金の目安を説明しています。
目次
一人暮らしのプロパンガスの使用量と料金の相場(全国)
一人暮らしの毎月のプロパンガス使用量と料金の相場を見てみましょう。
ガス使用量や料金は季節によって大きく変動するものですが、年間の平均を見ていきます。
全国のプロパンガス使用量と料金の相場
石油情報センターによると、年間を通して全国の一人暮らしにおける毎月のプロパンガス使用量と料金の平均は以下のようになります。
毎月のプロパンガス使用量と料金の平均(全国)
ガス使用量 | ガス料金 |
約5㎥ | 4,925円 |
季節ごとの一人暮らしのプロパンガスの使用量と料金の相場
ガスは季節によって使用量が大きく変わります。
そこで、6~8月を夏、12~2月を冬としてプロパンガスの使用量と料金の平均をまちガスで算出してみました。
季節ごとの毎月のプロパンガス使用量と料金の平均(全国)
季節 | ガス使用量 | ガス料金 |
夏(6~8月) | 3.5㎥ | 3,398円 |
冬(12~2月) | 7.0㎥ | 5,890円 |
この結果は先程の全国のものと同じく、石油情報センターが公開している情報をもとに算出しています。
結果から分かる通り、夏は気温が上昇するためガスの使用量は少なくなる傾向にあり、それに伴ってガス料金も低くなります。
一方で、冬の時期は暖房やお風呂にガスをたくさん使用するため、料金も上がります。
都道府県別の一人暮らしのプロパンガスの使用量と料金の相場
次に、都道府県別でのガス使用量と料金の平均はどうなるか見てみましょう。
これまでと同じく以下の表は石油情報センターの都道府県別のプロパンガス公表価格のデータに基づいています。
また、一ヶ月あたりのプロパンガス使用量を5㎥と仮定した場合の金額になっています。
なおここで示しているのは都道府県別のものです。
各都道府県内の地域ごとにガス料金は異なるため、お住まいの地域のガス料金を知るには石油情報センターへアクセスしてみてください。
現在お住まいの地域やこれから一人暮らしをする地域のガス料金相場を一度確認してみましょう。
都道府県別一ヶ月あたり5㎡のプロパンガスを使用した場合の平均料金
都道府県名 | 平均料金(円) | 都道府県名 | 平均料金(円) |
北海道 | 6,150 | 青森県 | 5,767 |
岩手県 | 5,577 | 宮城県 | 4,885 |
秋田県 | 5,358 | 山形県 | 5,500 |
福島県 | 5,098 | 茨城県 | 4,534 |
栃木県 | 4,472 | 群馬県 | 4,545 |
埼玉県 | 4,395 | 千葉県 | 4,474 |
東京都 | 4,385 | 神奈川県 | 4,447 |
新潟県 | 5,125 | 長野県 | 4,882 |
山梨県 | 4,547 | 静岡県 | 4,786 |
愛知県 | 4,593 | 岐阜県 | 4,669 |
三重県 | 4,653 | 富山県 | 5,462 |
石川県 | 5,189 | 福井県 | 5,038 |
滋賀県 | 4,729 | 京都府 | 4,791 |
奈良県 | 4,626 | 大阪府 | 4,600 |
兵庫県 | 5,058 | 和歌山県 | 4,784 |
鳥取県 | 5,273 | 島根県 | 5,288 |
岡山県 | 5,233 | 広島県 | 5,060 |
山口県 | 5,277 | 徳島県 | 4,745 |
香川県 | 4,920 | 愛媛県 | 4,916 |
高知県 | 4,752 | 福岡県 | 5,010 |
佐賀県 | 5,066 | 長崎県 | 4,998 |
熊本県 | 4,919 | 大分県 | 4,809 |
宮崎県 | 5,106 | 鹿児島県 | 4,888 |
沖縄県 | 5,088 |
出典:石油情報センター「液化石油ガス市況調査(令和2年12月末現在)」
あなたの毎月のガス料金や使用量と比較して、どのような違いがありましたか?
プロパンガスは一般的に都市ガスよりも高い傾向にあるため、毎月のガス使用量や料金は明確に把握しておく必要があります。
それにより節約をするのか、基本料金を下げるためにガス会社の変更を検討するのか変わってきます。
プロパンガスと都市ガスの違いについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
プロパンガスの料金システム
プロパンガス料金は原則として「請求額=基本料金+従量料金」という仕組みになっています。
基本料金とは、ガスの使用の有無に関わらず固定でかかる費用です。
従量料金とは、ガスの使用量に応じて加算される料金で、プロパンガスの使用量1㎥あたりに「従量単価」が掛けられて金額が決まります。
以下の例を見てみましょう。
例)5㎥使用した場合(基本料金 1,500円、従量単価 550円)
1,500円(基本料金) + 2,750円(従量料金 5㎥×550円) = 4,250円
となります。
※消費税別
このように、ガスの使用量に応じてガス料金が決定していることがわかります。
毎月のガス料金の請求額は、以上の計算方法で決まっている場合が多いので一度確認してみましょう。
しかし、プロパンガスの販売店によっては請求書に内訳を記載していないことがあるので、注意が必要です。
また、賃貸住宅に住んでいる場合は管理会社や大家さんに相談して請求の内訳を確認してみましょう。
月々のガス代節約術
プロパンガスは都市ガスに比べて料金が高くなりがちです。
そんなプロパンガスの料金を節約するためには、やはりガスの使用量を減らすことが一番です。
先程の料金システムでもご紹介したように、ガス料金はガス使用量に応じて決定するため、いかに使用量を抑えることができるかが鍵となります。
ガスの使用量を抑えるためにはまずガスを最も使用する場所を把握しましょう。
生活の中で最もガスを使用する場所はお風呂とキッチンです。
以下にそれぞれどのようにすればガスの使用量を抑えることができるかを見ていきましょう。
お風呂
使用するお湯の量を減らすことが最も重要です。
そして湯船にためるお湯の温度は低めに設定します。
また、身体を流す際はなるべくシャワーではなく湯船のお湯を使用しましょう。
キッチン
キッチンでは電化製品を積極的に活用することでガスの使用量を抑えることができます。
お湯を沸かすだけであれば、ケトルを使用することで電気のみで済ませることが可能です。
IHコンロも同様にガスを使用することなく電気のみで調理ができます。
また、調理したものをまとめて作りおきにしておけば、食べる際は電子レンジを使うだけで温かい料理を食べることが出来ます。
ガス会社の切り替えも効果的
ガス会社の切り替えをすることでも、ガス料金を根本から見直すことができます。
プロパンガスは自由料金制といって、ガス会社が自由に料金を決定できる仕組みとなっています。
そのため、同じ地域内でもプロパンガスの販売店によって料金が2~3倍の差があることも珍しくありません。
少し単価が違うだけで大きな料金差となる
上述したとおり、プロパンガスの料金システムは以下のようになっています。
「請求額=基本料金+従量料金」
仮に、2つの料金体系の異なるガス会社で上記の例のようにガス料金を比較してみると、どれくらいの差が出るのでしょうか。
例)1か月で8㎥使用した場合
A社:基本料金1,500円、従量単価480円
1,500円(基本料金) + 3,840円(従量料金 8㎥×480円) = 5,340円
B社:基本料金1,500円、従量単価680円
1,500円(基本料金) + 5,440円(従量料金 8㎥×680円) = 6,940円
6,940-5,340=1,600円
このように、従量単価が200円違うだけでも1,600円の料金差が発生します。
年間ですと、19,200円(1,600円×12ヶ月)もの差額になってしまうのです。
つまり、プロパンガス会社を切り替えるだけでこれらの差額を削減することができるのです。
ガス会社の切り替え方法
そこで、ガス会社の切り替え方法をご紹介します。
基本的にプロパンガスの料金は開示する義務がないので、公式HPに料金体系を載せていないガス会社も少なくありません。
さらに、全国にはおおよそ2万社ものプロパンガス会社が存在しているので、その中から1つずつガス会社を調べて料金の見積もりをとることは非常に手間がかかり大変です。
そんな時は、まちガスへお任せください。
まちガスは、数あるプロパンガス会社の中でもお住まいの地域の料金面、安全面など総合的に厳選したガス会社のみをご紹介します。
無料で相談や見積もりができるので、まずはお気軽に問い合わせてみてください。
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賃貸物件や集合住宅にお住まいの場合
しかし賃貸物件や集合住宅へお住まいの方はご自身でプロパンガス会社の変更はできません。
大家さんや管理会社へ相談する必要があります。
相談に応じてくれる場合もありますが、より受け入れてもらえるように他の入居者に協力を仰ぎ、署名を集めて大家さんや管理会社へお願いすると効果的です。
賃貸物件でプロパンガスが使われている場合、ガス会社の切り替えは入居者だけでなく大家さんにもメリットがあります。
それも含めて入居前に大家さんまたは管理会社へ相談しておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
一人暮らしのプロパンガス料金相場や節約方法について説明しました。
プロパンガスは地域や季節によって料金が変わります。
現在一人暮らしをしている方や、これから始める方はお住まいの地域の相場を確認しておきましょう。
賃貸住宅の場合は個別でガスの変更はできないので、大家さんや管理会社に相談しましょう。
相場よりも高いな?と感じたら、お気軽にまちガスにお問い合わせください。
まちガスがお住まいの地域の最安値のガス会社を探すお手伝いをします。