- プロパンガスの爆発事故は設備の故障やガス機器の劣化による原因がほとんど
- プロパンガスを使用する際は3つの注意点を意識すれば事故を未然に防ぐことができる
- プロパンガス会社を選ぶ際は料金以外にも管理体制を基準に選ぶことが重要
プロパンガス(LPガス)のボンベは屋外に設置してあります。
ガスボンベは金属でできており、倒れても破裂しないよう十分頑丈ではありますが、もしかしたら爆発するんじゃないかないか!?と不安になる方がいるかもしれません。
今日はそのような方にプロパンガスの危険性や過去の事故事例などを踏まえた対策をご紹介します。
目次
プロパンガスはどんな時に爆発が起こるのか
そもそも、爆発とはどのようにして起こるのでしょうか。
一般的に爆発の要因としては、以下の3つのものがあげられます。
1.気圧変化や化学変化によって爆発
2.爆発性のないものが、加熱によって破裂し爆発を引き起こす
3.ガスや火薬など、爆発しやすいものに引火することで爆発する
この中で、プロパンガスが爆発する原因は3に該当します。
通常、プロパンガスのみで爆発することはありませんが、大気中の酸素とプロパンガスが結合し、火に触れることで爆発を引き起こします。
これはプロパンガスのみではなく、都市ガスも同様です。
プロパンガスの事故事例
経済産業省のホームページから、過去に起きたプロパンガスの事故事例をいくつかご紹介いたします。
最新の発生事例は2018年11月28日、北海道内でガス漏えい事故が発生しました。
その記事を以下に引用します。
専門学校において、生徒2名が軽傷を負うガス漏えい爆発事故が発生しました。原因は、実習教室内に設置された業務用蒸し器にガス供給を行うための配管のガス栓(ガス機器が接続されていない予備側)の誤開放により、当該ガス栓からガスが漏えいし、何らかの要因により着火爆発したものと推定
経済産業省ホームページより引用
もう1つ、2014年11月10日には福岡市飯塚市のマンションでの爆発事故です。
ガスにタバコの火が引火したことにより爆発しました。
非常に広範囲に爆発が広がり、近くの施設のガラスが割れるなどの被害でした。
また、70-80名ほどの避難者も出ておりますが、幸いにも死者はおらず、5名の負傷者で済みました。
以上から分かるように、何かの要因でガスが大気中に充満することで、ガスに引火し爆発を引き起こします。
また、大気中にガスが充満してしまう原因の多くは、ガス管などの設備の故障や劣化によるガス漏れなのです。
プロパンガスを使用する際の注意点
それではプロパンガスの爆発を引き起こさないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
法定点検を受ける
プロパンガス会社が行う法定点検を必ず受けるようにしましょう。
点検がちゃんと行われているか分からない場合は、契約しているプロパンガス会社へ連絡して、点検が行われているか確認しましょう。
ガス機器も経年劣化によりいつ故障や欠陥が発生するかわかりません。
ガスの爆発などによる事故の多くは、ガスボンベ本体の爆発ではなく、ガス機器の故障によるガス漏れに引火して発生しています。
事故や爆発が発生しないように、定期点検を必ず行い、事故発生の未然防止に努めましょう。
ガス警報器を設置する
ガス漏れ警報器はガス漏れ発生を知る非常に大切なものです。
プロパンガスに臭いはありますが、ガスは空気より重いため、充満したことに気づかないことがほとんどです。
そのため、いち早くガス漏れを検知するために警報器は足元についていることが多いです。
ガス警報器も有効期限があるので、常に作動している状態にしておくために、点検や期限が近づいたらガス会社へ連絡して取替をしてもらいましょう。
換気が重要
プロパンガスによる事故が発生してしまう原因は以下の2つです。
・ガス漏れによる爆発事故
・ガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒
これらの原因を無くすためにも、プロパンガスを使用する際は十分な換気を行いましょう。
換気を行うことで、十分な空気を室内に送り込むことができるので、ガスの充満を防ぐことができます。
また、ガス機器の故障により一酸化炭素が充満してしまわないよう、換気をして逃します。
異常かな?と感じたら

プロパンガスの臭いを感じたり、警報器が鳴ったらすぐに火気の使用を中止しましょう。
そして、最初に窓や扉、ドアを開けて換気をしてください。
前述したとおり、ガスは空気より重いため、足元に溜まっているので注意してください。
ただし、マンションなどの集合住宅ではキッチン周りに窓がついていないことが多いため、すぐに換気扇を回そうとしますが、スイッチを入れたことで火花が発生し爆発を引き起こす可能性があるので、必ず窓や扉を開けて換気するようにしましょう。
換気する体制が整ったら、ガスの元栓などを閉じ、ガス漏れを防ぎましょう。
以上の作業を終えた後はガス漏れの際の緊急連絡先に連絡をし、発生状況や住居情報などを伝えます。
その間、安全確認が行われないままの状態でのガスの使用はしないでください。
もし緊急連絡先が不明な場合は、契約しているガス会社へ確認をしましょう。
優良なプロパンガス会社の選び方
優良なプロパンガス会社はどのように選べば良いのでしょうか?
ガス会社の良し悪しは、ホームページやパンフレットを見ただけでは判断しにくいものです。
そういった場合は直接ガス会社へ連絡をします。
そこで、まずは集中監視システムが導入されているかを基準として判断してみると良いでしょう。
4年以内に1回のガス法定点検も、システムでしっかり管理されていないと点検や調査が行われないということにもなりかねません。
また、各家庭のガスメーターが集中監視センターと連動しているので、24時間365日監視している状態で、異常が発生した場合はすぐに連絡が来て未然に事故を防ぐことができます。
まちガスではこのような管理体制が構築されている、信頼の置けるプロパンガス会社のご紹介も可能です。
日本にはたくさんのガス会社が存在しますが、単に料金が安いからということだけで決めないように注意しましょう。
万が一の際に備えて、管理体制が万全なガス会社を選定することが重要です。
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まとめ
いかがでしたか?
プロパンガスの危険性や使用する上での注意点についてご理解いただけたでしょうか。
プロパンガスを利用する際はガス会社だけでなく、利用する側も注意や準備をしておくことが大切です。
料金面だけでなく、保安や管理体制においても信頼できる会社を選び、事故発生を未然に防止するよう心がけましょう。
まちガスでは優良なプロパンガス会社を無料で紹介しています。
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