- ガスが止まったときはまず原因を特定する
- ガスメーターに「ガス止」と表示されている場合は自分で復旧させることができる
- どうしても復旧しない場合は契約しているガス会社に連絡する
普段使っているプロパンガスがもし急に止まってしまったら困りますよね。
しかしガスメーターに「ガス止」と表示されている場合は、ガスメーターを操作することで復旧が可能です。
今日はガスが止まってしまった場合に、その原因を確認する方法とガスを復旧する方法について説明します。
目次
ガスが止まった原因をまずは確認する
ガスが止まってしまった場合、まずは冷静に止まってしまった原因を認識しましょう。
その原因には大きく2通りあります。
ただし、どちらも普段から確認する習慣を付けることで、未然に防ぐことができるものです。
ガス料金の滞納
ガスが止まってしまう原因として、最も多いのはガス料金の滞納です。
プロパンガスは他の光熱費に比べて、引き落としや支払いが確認できないと、早くガスを止められてしまう傾向にあります。
電気や水道は支払いが遅れても1、2ヶ月は供給停止を待ってくれますが、プロパンガスはその認識でいてはいけません。
ガス料金の滞納によりガスが止まってしまった場合は、すぐに契約しているプロパンガス会社へ連絡し、支払いを済ませましょう。
支払いが確認できたら、一般的に当日か翌日には復旧することができます。
これを未然に防ぐために、ガス料金の支払いをクレジットカードに変更したり、どの支払いよりも先にガス料金を優先的に支払ったりするなどの選択が必要です。
ガス機器の故障
ガス料金の滞納もなくガスが止まってしまっている場合は、ガス機器の故障が考えられます。
ガス機器の故障によりガス漏れが発生し、自動的にガスの供給がストップします。
ガス機器の不具合によるガスの供給停止は、ガス機器の修理や交換をしないといけなくなり、ガス料金の滞納に比べて面倒になってしまいます。
こうなってしまうと、1~2日ではガスの再開が難しいケースもあり、冬の寒い時期などは非常に困ってしまいます。
そうならないためにも、ガス機器の点検は日頃から行うようにしておきましょう。
プロパンガスの場合は、4年に1度は法定点検をする義務があり、ガス機器の点検まで行います。
すぐに点検をしたい場合は、契約しているプロパンガス会社へ連絡してみてください。
ガス漏れで止まったとき
実際にガス漏れによってガスが止まってしまった場合はどうすれば良いでしょうか。
明らかにガス臭かったり器具の損傷が見られる場合は危険ですのでご自身での復旧はせず、ガス会社や緊急連絡先に連絡して下さい。
ガス漏れなどの危険がなければ自分で復旧させることが可能な場合があります。
復旧する前にメーター表示を確認
それでは実際のメーターの見方について解説していきます。
「A◯C+ガス止」と表示されている場合
原因:長時間の使用やガスを消し忘れた時
この表示が出ていたら、ガス機器がつけっぱなしになっていないか確認しましょう。
その他のガス機器もすぐに利用停止しましょう。
「◯BC+ガス止」と表示されている場合
原因:ガス漏れ警報器の作動や、地震が発生した時など
ガス漏れ警報器が鳴っている場合は、ガスの器具栓を全て閉めましょう。
ガス漏れや地震でないのにこの表示が出た場合は、ガスメーターにぶつかった衝撃などで機器が誤作動している可能性もあります。
「A◯C+ガス止P」と表示されている場合
原因:ガスの供給圧力が急激に低下したとき
ガスボンベのガス残量が少ないと圧力が低下しこの表示が出ます。
また、ガスの配管などからガスが漏れ出ている場合もあるのでこの表示が出た場合はすぐにガス会社へ連絡して下さい。
「〇〇C+ガス止」と表示されている場合
原因:ゴム管が外れた時など、大量のガスが流れ出たとき
ガスホースが外れていたり接続に問題がないか確認しましょう。
この表示の場合もガス漏れが発生している可能性があるので注意して下さい。
復旧方法
実際にガスが止まってしまった場合、表示を確認した上で、安全に問題なければ以下の操作により復旧を行うことが出来ます。
- ガス器具の栓を全て閉め、ガスの元栓がちゃんと閉まっているかを確認。
- ガスメーターの左下の復旧ボタンを押す(すると「ガス止」の文字が消える)。
- 液晶の文字とランプが点灯するので、そのまま文字とランプが消えるまで待つ。
以上の3ステップでガスの復旧は完了です。問題なくガスが使えるか確認して下さい。
もしこれらの復旧操作をしてもガスが復旧されてない場合は、復旧操作を繰り返さずにガス会社に連絡をし点検を受けましょう。
プロパンガスメーターの仕組み
プロパンガスメーターは、一般的に建物の近くに設置してあり、戸建住宅だと玄関付近、集合住宅だと建物の裏側に設置されていることが多いです。
ガスメーターの役目
プロパンガスメーターの役目は大きく2つあります。
毎月のガス使用量を測る
月に一度、プロパンガス会社が各ご家庭や集合住宅に設置されているプロパンガスメーターを確認し、プロパンガスの使用量を調査します。
ガスの事故を未然に防ぐ
ガスメーターの役目として、とても重要な役目となるのがこの「ガス事故を防ぐ」役目です。
プロパンガスメーターには、以下のような保安機能を持っています。
保安機能が作動すると自動的にガスの供給をストップし、事故を未然に防ぐことができます。
- 地震などにより揺れを検知したとき
- ガスの配管の圧力が低下したとき
- ガス配管の損傷により、ガスの流量過多が発生したとき
- 長時間のガス使用継続
ガスメーターの保安機能が作動した際には、プロパンガスの供給が遮断されます。
まとめ
以上がガスメーターが止まった場合の復旧方法です。
急にガスが止まってしまい、お困りの場合はこの記事を参考にして下さい。