プロパンガスで電気が作れる発電機の特徴9つ

停電時も安心!プロパンガスで電気が作れる発電機の特徴8つ

 

記事のポイント
  • プロパンガスから電気を作ることができる
  • 専用のガスホースを取り付けるだけですぐに使える
  • 可搬式は災害時意外でも様々な場所で使われている

プロパンガスを利用して電気を作る発電機を知っていますか?

災害時の非常電源としても活用され、クリーンに発電できるシステムとして注目されています。
様々な場所でガス発電機が使われ、日常のライフラインをサポートします。

今日はそんなプロパンガス発電機をご紹介します。

目次

プロパンガス発電機とは

プロパンガスを利用して電気を作る発電システムです。

非常時はもちろん、キャンプやイベント、キッチンカーや工事現場向けの小規模なものから、学校、病院、企業様でのもしものエネルギー備蓄といった大規模なものまで、さまざまなシーンで活用されています。

小型発電機の特徴

  • 重量が14-20kg(出力850-900W)と、コンパクトなサイズ感

  • プロパンガスボンベと共に持ち運びができるので、現地で電源の確保ができる

  • 備蓄用として最低限の照明の確保や、スマホの充電等、急な停電にすぐさま対応が可能

主に、キャンプなどのアウトドア、工事現場、日曜大工、緊急時の電源確保に使われることが多いです。

中型発電機の特徴

  • 重量が32-54kg(出力3150-3500W)で、比較的大き目なサイズ感

  • 重量があるため、移動に若干の負荷がかかる

  • 小型発電機よりもしっかりした発電ができる

主に、キッチンカー、キャンピングカー、お祭りなどの各種イベント、戸建てでの防災設備に使われることが多いです。

大型発電機の特徴

  • 重量が78.5-90kg(出力5500-7500W)の大きい発電機

  • 設置して利用する

主な用途としては、学校での防災対策、病院でや介護施設などでの電源確保、工場や倉庫、企業。

プロパンガスで電気を作る仕組み

LPガス発電機は以下の仕組みで電気をつくります。

  1. バルク貯槽またはシリンダー容器からガスを供給する。
  2. 供給されたガスを燃料にして、エンジンを回す。
  3. エンジンを動力にしてオルタネータを回す。
  4. オルタネータが電気をつくる。
  5. 作られた電気を供給する。

オルタネータとは?

オルタネータは、モーターのようなつくりになっている機器です。
エンジンを動力にして回すと、コイルの中心にある電磁石が回転し電力を生み出してくれます。

オルタネータは、車や他の発電機にも使用されています。

2種類のプロパンガス発電機

LPガス発電機には、持ち運びができる「ポータブル発電機(可搬式)」と持ち運びできない「定置式」があります。

それぞれの特徴を見て行きましょう。

ポータブル発電機(可搬式)

持ち運びできる小型のポータブル発電機(可搬式)は、小回りが効く為必要な個所に電気を供給することができます。

これには、前述のガスボンベ(シリンダー容器)や、災害バルク貯槽 から直接ガス管を繋いで供給するタイプや、カセットガスボンベを使って供給するタイプがあります。

メリット

  • 小さいので小回りがきく

比較的どこでも自由な場所で使えます。

  • 導入費用が安い

一般的に大型である定置式と比較すると、導入費用が安くすみます。

デメリット

  • 室内で使用できない

発電機の使用中に出る排気ガスには、有害な一酸化炭素が多く含まれています。
この為、屋内や換気の悪い屋外では使用することが出来ません。

  • 発電楼が少ない

定置式と比べれば、一般的に発電量が少ないです。

定置式

事業所や施設で使われる事が多い大型の発電機です。

メリット

  • 発電量が多い

ポータブル発電機よりも発電量が大きいものが多いです。

  • 災害時にわざわざ接続する必要が無い

ポータブル発電機と異なり、電気を必要とする機器に接続してある為、災害時に接続などを行う手間がありません。

デメリット

  • 持ち運びができない

災害時の備えとして設置しておくものなので持ち運びができません。

  • 導入コストが高い

ポータブル発電機と比べて、導入コストが高いものが多いです。

プロパンガス発電機の特徴

プロパンガス発電機の特徴をご紹介します。
たくさんの良いところがあり、日常の様々な場面で役立っています。

いざという時に使える

プロパンガスがあれば、万が一の停電時でもバックアップ電源として使用することができます。

発電のエネルギーとしてプロパンガスを使っているので、ガスを供給する仕組みさえ出来ていれば、いざとなっても電源の確保が可能です。

またプロパンガスは、ガス事業者が定期的に点検(法定点検)・交換をしてくれるので、安心して使うことができます。

プロパンガスの法定点検は必ず受けましょう

劣化しない

同じ「燃料を使う発電機」では、軽油を燃料とするディーゼル発電機があります。

しかし石油連盟によると、軽油の保管期限はおよそ6ヶ月が目安とされており、

「いざという時に燃料が劣化していて使えなかった」
「燃料の定期的な買い替えが必要」
といったリスクや負担が生じてしまいます。
LPガスの場合、長期間保管していても経年劣化しない為、これらの心配がありません。

コンパクトである

プロパンガス発電機は非常にコンパクトで、全長×全幅×全高がおおよそ45cm×25cm×38cmと、Sサイズのダンボールほどの大きさです。

発電機と聞くとかなり大きなものとイメージするかと思いますが、持ち手もついてるので、女性でも持ち運べます。
また、スペースも取らないので、保管場所に困ることがありません。

家庭のプロパンガスから使える

専用のガスホースを利用して、各ご家庭に設置されているプロパンガスを燃料として使うことができます。

発電機用のプロパンガスを別で用意する必要がなく、使いたいときに使えるので非常に便利です。

発電機によっては都市ガス対応のものもあるので、ガスの種類を見分けるようにしてください。

長時間運転が可能

満タンの50kgのプロパンガスボンベであれば、発電機によりますが約70~100時間の長時間運転が可能です。
おおよそ3日間は使用できる計算です。

一般家庭では20kgまたは50kgの家庭用ガスボンベが多く使用されています。
万が一の停電や災害時でも、これだけ長持ちであれば非常に安心ですね。

ただし、発電機はエンジンオイルの補充・交換など、定期的なメンテナンスをする必要があるので、非常時に備えて確認しておきましょう。

プロパンガスボンベの種類やサイズについて

手軽で簡単に使える

発電させる際は、専用のガスホースを発電機にワンタッチで取り付けるだけでできます。

非常時に不安な状況でも、簡単に取り付けることができるので、安心して使うことができます。

精密機器にも対応

プロパンガス発電機には正弦波インバータが搭載されているので、定した電気出力により普段どおり精密機器への充電や家電を使用することができます。

家庭のコンセントを使用する場合、プラグの向きは気にせず使用することができます。
それは正弦波インバータにより、安定して電気を出力しているからです。

インバータの種類によっては使用できない家電製品や精密機器があるなか、プロパンガス発電機は非常時でも普段通り使えるので便利です。

低温環境の中でも使用できる

使用できる温度が-15℃からなので、冬場の低温環境でも使用することができます。
ガスファンヒーターや給湯器の作動電源としても使用可能です。

ただし、使用する暖房機器によっては消費する電力が異なるので、事前に確認しておきましょう。

安全対策が取られている

発電機自体が転倒を検知すると、エンジンが自動で停止するようになっています。

トラブルの未然防止策がとられているところも非常に安心できますね。

プロパンガスが地震に強い理由

プロパンガス発電機の利用方法

プロパンガス発電機を利用する手順をご紹介します。

プロパンガス発電機の導入

プロパンガス発電機を使うために、専用のガスホースを取り付ける必要があります。

発電機を購入した後、ガス事業者が備え付けのプロパンガス供給設備に発電機専用のガスホースの取り付けをします。
また、ガスホースを収納する専用ボックスの取り付けも行います。

使用方法

使用方法はとても簡単です。

  1. 発電機を用意する。
  2. 専用のガスホースを取り出し、発電機とワンタッチで接続する。
  3. ガスホースがしっかり接続されていることを確認したら、ガスの元栓を開きます。
  4. ガス発電機のエンジンスイッチを「運転」にし、始動グリップを引くとエンジンがかかります。
  5. エンジンがついたら、延長コードなどを繋ぐことで電気を使用することができます。

発電機の音が気になる方向けに、防音ボックスなども販売されています。
防音ボックスを使用しても発電の操作方法は変わらないので、安心して使用することができます。

様々なところで使われている

今や今や世の中のインフラとして欠かせない、通信事業者へ導入されています。

災害や停電時に重要な災害情報を市民に届けるために、発電の手間がかからないこと、長時間使用できるということから、プロパンガスとセットで導入されています。

その他にも、鮮魚店や保育園などへも導入されています。

実は、アメリカの軍隊でもプロパンガス発電機は導入されています。

日本のプロパンガス発電機に目をつけたアメリカの企業が、超軽量のプロパンガス発電機を開発しました。

たくさんの予備バッテリーを持ち歩くよりはるかに軽量ということで、重宝されています。

非常に便利で簡単に利用できるものなので、プロパンガス発電機は様々な場所で活躍しています。

補助金も活用できる

プロパンガスの発電機を導入するのに、ある条件を満たせば購入や設置費用を補助してくれる制度があります。

この補助制度は災害時の避難所におけるライフラインの維持を目的としており、導入費用の2分の1から3分の2までを補助してくれます。

主に避難所となりうる施設が対象で、補助の費用にも上限があるので、詳細は補助制度を公表している団体へ確認してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今日はプロパンガス発電機の紹介をしました。

プロパンガスはガスボンベ内に充填されているため災害に強く、また都市ガスに比べ発熱量もあるので大量の電気を作り出せることから、新しい発電方法として注目されています。

また、各家庭のガスボンベから使用することができるので、非常に便利です。

万が一の際にも安心して使用するために、ガスボンベや機器の点検・交換を怠らないようにしましょう。

しばらく点検をしていないなどが思い当たれば、それは優良とはいえないプロパンガス会社かもしれません。

プロパンガスは便利なものですが、安全面は徹底した管理が必要です。

まちガスでは安心安全な信頼のできるプロパンガス会社のご紹介が可能です。

お気軽にお問い合わせください。

停電中にプロパンガス機器を使用する際の注意点
【まちガス】
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営業時間 : 9:00~19:00(年中無休)
※ 対象者様:戸建所有者 / 物件オーナー / 店舗 / 事務所
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