プロパンガスのボンベについて

プロパンガスボンベの種類やサイズについて

 

記事のポイント
  • プロパンガスのボンベには様々なサイズや種類がある
  • 一般家庭で使われるガスボンベは20kgと50kg
  • ガスボンベは決められた規則に従って慎重に取り扱う必要がある

プロパンガス(LPガス)は都市ガスとは違い、ガスボンベにガスを詰めて各家庭に設置します。

今日はプロパンガスのガスボンベのサイズや種類についてご説明します。

目次

プロパンガスとは

そもそもプロパンガスとはどのようなものかご存知ですか?

プロパンガスは液化石油ガスで、LPガスLPGとも呼ばれています。

液化石油ガス(えきかせきゆガス、LPガスLPG)は、プロパン・ブタンなどを主成分とし、圧縮することにより常温で容易に液化できるガス燃料(気体状の燃料)の一種である。

Wikipediaより引用:液化石油ガス

プロパンガスはプロパンやブタンを主成分とした気体を液体にしてガスボンベに詰めたものです。
プロパンガス会社はそのボンベを消費者に供給します。

灰色のガスボンベが住宅の建物の裏に設置されているのを見たことがあると思います。
そのガスボンベの中に液状のプロパンガスが入っているのです。

気体の状態では、衝撃や圧力の変化により危険性が生じることがありますが、液体にすることでそれらの危険性が低くなり持ち運びやすくなるのです。

その利便性から、キャンピングカーやお祭りの屋台などでも頻繁に活用されています。

プロパンガスとLPガスの違い

ガスボンベ内の状態とガス供給の仕組み

プロパンガスはガスボンベに詰められた状態で各住宅へ運ばれます。
ガスボンベの内部はどのような状態になっているのでしょうか。

ガスボンベ内の状態

ガスボンベ内は液化したプロパンガスが入っていると説明しましたが、実際のガスボンベ内がすべて液体で満たされているいうわけではありません。

正確には、液体と気体が混ざった状態です。

プロパンガスの主成分であるプロパンやブタンは、マイナス42℃で圧力をかけることで液化する性質があります。

その性質を利用して液体になったプロパンガスをガスボンベに充填しますが、液状のガスの容量はガスボンベの85%までに抑えるという決まりがあるのです。

そのため、残りの15%は気体の状態です。

ガスボンベ内は液体と気体のガスが混在している状態なのです。

ガス供給の仕組み

プロパンガスのボンベがガスの配管に接続されることで、滞留していた気体が抜けて気圧が変化します。

気圧が下がって、液体のガスが気化することで、ガスが供給されるという仕組みです。

気化したガスは、ガスボンベに取り付けられた圧力調整器により、ガスコンロやガス給湯器などの各ガス機器に適した圧力に調整されます。

この調整器は、ガスボンベが倒れるなどの万が一の事態の際に発動し、自動で供給を止めてガスの安全を確保してくれるものなのです。

プロパンガスの調整器について

プロパンガスのボンベの種類

プロパンガスボンベの種類

ガスボンベにはいくつか種類があります。
主なものとしては家庭や飲食店などの業務用として使われる一般家庭用工業用があります。

その他には屋台やキャンプなどで使用される携帯タイプのボンベや、自動車(主にタクシー)フォークリフト用のボンベもあります。

比較的大規模な集合住宅やビルのような建物や工場では、バルク貯蔵用のバルク容器が使われていることがあります。

これらは、一般的なガスボンベと違い、貯槽タンクのような形をしています。
このようなプロパンガスは、「集中プロパン」という供給方式をとっています。

個別プロパンと集中プロパンについて

プロパンガスボンベのサイズ

プロパンガスボンベのサイズ

ガスボンベのサイズにも様々な種類があります。

一般家庭用のボンベには2kg、5kg、8kg、10kg、20kg、30kg、50kgのプロパンガスが充填できるサイズがあります。

このうち、最も多くの一般家庭で使用されているガスボンベのサイズは、20kg50kgです

20kgボンベではガスの量が足りない場合は、50kgボンベを設置するという具合で調整されます。

一般家庭用で多く利用される2つのタイプの実際の総重量や高さ、直径をまとめると以下のようになります。

ガス量(kg) 総重量 高さ 直径
20kg 約40kg 76cm 32cm
50kg 約90kg 128cm 37cm

一方で、工業用のガスボンベはとにかく大容量です。

425kg、450kg、500kg、2550kg、3000kgのガスが充填できるガスボンベを使用します。
見た目のサイズももちろん、家庭用のものとは比べ物にならないくらい大きいです。

プロパンガスボンベの価格

プロパンガス(LPガス)ボンベの価格はメーカーやサイズ、種類によって大きく異なります。

2kg~8kgなどの小型のものだと1、2万円程度で販売されており、レンタルも可能です。
このような携帯できるタイプはアウトドアのキャンプ用に販売されていることが多いです。

しかしこれ以上のサイズのボンベは個人での購入は難しく、基本的には専門業者による設置管理がされることになります。

ガスボンベの設置、ガスの開栓と閉栓、ボンベの運搬などは個人ではなく、ガス販売店またはレンタル店などの専門業者に依頼することをおすすめします。

プロパンガスの取り扱いに無知な人によって爆発などの事故が起きています。
個人でプロパンガスを使用する場合は、取扱には十分注意しましょう。

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ガスボンベ1本はどれくらいの期間使える?

ガスボンベ1本でどれくらいの期間使えるのかは、家族構成や使っているガス器具の種類によって異なります。
ここでは仮に4人家族でプロパンガスを使っているとし、使用するガス器具の種類ごとにどれくらいの期間持つかを検証してみましょう。

  • コンロのみの場合
    20kgボンベ1本で2ヶ月半ほど
  • コンロと湯沸かし器の場合
    20kgボンベ1本で1ヶ月ほど
    50kgボンベ1本で2ヶ月半ほど
  • コンロと給湯器(キッチン・風呂)の場合
    20kgボンベ1本で半月ほど
    50kgボンベ1本で1ヶ月半ほど

ガスボンベは各家庭の使用状況に合わせてガス会社が設置するので、利用者が事前にボンベの大きさや種類を指定する必要はありません。

また、ガスボンベの交換もすべてガス会社が定期的に行ってくれます。

プロパンガスの交換について

プロパンガスボンベの設置基準

ガスボンベの設置には「液化石油ガス法」により基準が設けられています。
プロパンガス会社はこの基準に則り、お客様が安全にプロパンガスを使用できるようにガスボンベを設置します。

  • 直射日光を避けて設置する
  • 火気を使用する設備から2メートル以上距離を取る
  • 鎖などでしっかり固定し、転倒を防止する
  • 車両との接触を避けて設置する(場合によっては柵の設置)
  • バルブなどの備品の損傷防止措置をする
  • 腐食や損傷を防ぐため、風通しの良い場所や水はけの良い場所に設置する
  • 容器を40度以下に保てる場所に設置する
  • ガス漏れ警報器の設置(義務ではないが推奨)

このような基準を満たして設置されています。

プロパンガスボンベの設置基準7つ

プロパンガスボンベの耐用年数

プロパンガスボンベの耐用年数はおおよそ20年とされています。

また、充填期限と呼ばれる保証期間も決まっており、安全に使用するために定期的に検査を受ける必要があります。

充填期限は製造されてからの経過年数や容量によって異なります。

8kgや10kgの容器は、製造されてから20年未満であれば6年に1度の点検が必要です。
また、製造から20年以上経過しているものは2年に1度の点検が必要となります。

20kgや50kgなど大きなサイズのボンベは、製造されてから20年未満なら5年に1度、20年以上経過している場合は2年に1度の保安点検が必要です。

プロパンガスボンベの取り扱い基準はガス会社によって様々なので、しばらく点検を受けていない場合は点検が必要かどうかガス会社に確認してみましょう

また、ガスボンベと供給用のガス機器はプロパンガス会社の所有物で、それらは消費者に貸与している形となります。

そのため、ガス会社はガスボンベを含むガス機器は、徹底した管理体制の元で厳重に管理しているのです。

それがきちんと行われていないと思われるようなガス会社は、信頼できない可能性もありますので、そのような場合はプロパンガス会社の乗り替えをおすすめします。

プロパンガスの法定点検は必ず受けましょう

まとめ

プロパンガスには様々な種類があり、そのうち一般家庭で使われるものは20kgまたは50kgです。

プロパンガスを利用したい場合は、定められた基準に従って慎重に取り扱うことが重要になります。

また、ガスボンベ自体の耐用年数なども確認した上で、必要であればガス会社の点検を受けましょう。
これは事故を未然に防ぐために、非常に大事なことと言えます。

まちガスでは安全な管理体制も含め、信頼のおけるプロパンガス会社を紹介しています。
まずはお気軽にご相談ください。

【まちガス】
TEL : 0120-984-667(フリーダイヤル)
営業時間 : 9:00~19:00(年中無休)
※ 対象者様:戸建所有者 / 物件オーナー / 店舗 / 事務所
※ 集合住宅や賃貸の方は、必ず大家様の許可を得てお問い合わせ下さい。
※ 料金のお支払やガスの開栓閉栓は、ご契約のガス屋さんにご依頼下さい。
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