プロパンガス設置工事の費用について

プロパンガスの設置工事にかかる費用は?

 

記事のポイント
  • プロパンガスを利用するための工事費用はおよそ15万円
  • 工事費用は一括で支払うか、ガス会社と有償の貸与契約を結ぶかを選べる
  • プロパンガス設置には基準を満たす必要がある

新築で新しく建てた建物にプロパンガスの設置する場合にかかる費用はおよそ15万円です。

ただしこの費用は多くの場合、一括で支払うのではなく、リースという形になって月々の利用料金に加算されていくのが一般的です。

プロパンガスを使用する場合、プロパンガスの設備の設置工事は欠かせません。

この記事ではプロパンガスの工事の内容と金額、また契約の内容や都市ガスに切り替える場合についてなどをご紹介します。

目次

プロパンガスの供給に必要な工事

プロパンガスの供給に必要な工事

プロパンガスを使用するにあたって必要な工事内容は、大きく分けて次の4つになります。

・ガスボンベとガスメーター、ガスの圧力の調整器の設置
・ガスメーターから屋内への配管
・給湯器とガスコンロの設置、配管
・設置や配管後にガス漏れ検査とガス機器の動作確認

これらの工事にかかる金額は合計で約15万円ほどが相場です。

ただしこの金額は、配管の長さや給湯器の設置する位置によって変わってきますのであくまで目安です。

また、ガスメーターまでの設備を「供給設備」と呼び、ここまでの設備に関してはガス事業者、消費設備は家の持ち主が、維持管理の責任を負うことになります。

そのため、ガスメーターまでの設備が古くなって交換が必要であれば、ガス事業者が維持管理の責任者が費用を出して補修や交換を行うことになっています。

設置費用は貸与契約でガス会社が一時的に負担することが多い

設置する費用は、ガス会社が貸与契約で一時的に負担して、リース契約で毎月のガス料金から支払う契約を結んでいることがよくあります。

15万円というのは小さな金額ではありません。
一括で負担するには大きな額ですよね。

そのため、多くの場合、ガス事業者の側から、一括で負担をするのではなくて貸与契約を結ばないかと提案されることがよくあります。

昔は無償貸与契約として価格の設定が不透明であったり、ガス料金を値上げしたり、解約違約金を払わされるなどのトラブルが良く発生していました。

平成11年6月に公正取引委員会は「LPガス販売業における取引慣行等に関する実態調査報告書」を発表し、競争政策の観点から無償配管の慣行及び不透明な料金体系の是正を指導しました。
これを受け経済産業省は、同年10月に取引適正化・料金透明化に向けた流通アクションプランを発表しました。
これらの指導等を踏まえ、社団法人日本エルピーガス連合会(当協会の前身のひとつ)では、平成12年9月に取引適正化・料金透明化を内容としたLPガス販売指針を業界自主ルールとして策定し、会員のLPガス販売事業者に周知・徹底を行いました。

一般社団法人 全国LPガス協会  LPガス販売指針(取引適正化・料金情報提供の自主ルール)より引用

現在ではこういったトラブルを防ぐために有償での貸与契約か、一括での買取を消費者が選ぶことになります。

有償での貸与契約を結ぶ場合、工事費に応じて利用するガス料金の従量単価に上乗せで20円~60円といった金額が加算されることになります。

また、その期間は10年から15年を目安に契約されることになります。

そのため工事費用の支払いが残ったまま別のガス会社に切り替えようとすると、違約金として工事費用の残金を一括で請求される場合があるので注意が必要です。

ガス設備の維持管費用の負担について

プロパンガスの設備やガス機器は安全に使用するためにも維持管理が必要です。

維持管理は部品や機器の交換・買い替えですが、そのための費用負担はガス事業者と家の持ち主で分かれています。

ガスボンベや圧力調整器、ガスメーターなどの「供給設備」はガス事業者が管理している(所有している)ため、ガス販売店などが維持管理費用を負担する責任があります。

一方で、ガスの配管や給湯器、ガスコンロなどの「消費設備」は、家の持ち主が費用を負担する責任を負います。

無償貸与の残債がある場合のガス会社切り替えについて
プロパンガスにおける無償貸与契約について

プロパンガスボンベを設置するための基準

プロパンガスボンベを設置するための基準

プロパンガスのガスボンベを設置する上で、決められた基準を満たしている必要があります。
以下の7つの基準を満たしていれば、プロパンガスを設置することができます。

・直射日光を避ける
・火気との距離を十分に取る
・ボンベの転落防止措置をする
・ボンベの備品損傷防止措置をする
・ボンベの周りの環境に注意を払う
・ガスボンベ内の温度上昇を避ける措置をとる
・ガスボンベの腐食防止

特に、プロパンガスは引火性が非常に高いため、火気から2メートル以上遠ざけて設置しなければなりません。
火気とは、火そのものやボイラーやストーブなどの燃焼機器です。

しかし、建物の状況や立地条件によっては上記の条件を満たすことができない場合があります。
そのようなときは、プロパンガスボンベカバーとして隔離パネルが役立ちます。
隔離パネルをガスボンベに被せることで、火気からガスボンベを遠ざけたと見なされ、設置基準を満たすことができます。

プロパンガスボンベの設置基準7つ

プロパンガスから都市ガスに切り替える工事費用について

プロパンガスから都市ガスに切り替える工事費用について

プロパンガスから都市ガスに切り替える場合の工事費は平均すると10万から15万円です。

しかし、都市ガスに切り替えるためには条件が2つあります。

その条件は

  • 近くにガス導管が通っていること
  • ガス導管の設置工事ができること

です。

まずはガス事業者の検索サイトなどで都市ガスが利用可能なエリアかどうかを確認しましょう。

参考:一般社団法人日本ガス協会 ガス事業者検索

その上でガス管まで引き込むことが可能かどうかを都市ガスの事業者に確認します。

私道や他の所有者の土地の下を通過する場合など、近隣住民に許可を貰う必要がある場合もあります。

これらの条件がクリアできれば都市ガスに切り替えることも可能です。

引き込むガス管から距離が遠ければ遠いほど費用は高くなりますので、10万から15万円というのは目安と考えましょう。

参考:東京ガス 宅地建物配管工事費用の目安

プロパンガスから都市ガスに切り替える手順

プロパンガスから都市ガスへの切り替えは、以下のような手順で行われます。

  1. 都市ガス会社を選ぶ
  2. 自宅を訪問してもらい、見積りを取ってもらう
  3. 契約を行う
  4. ガス導管引き込み工事の調整
  5. プロパンガス会社へ連絡
  6. ガス導管の引き込み工事・供給開始

また、都市ガス事業者との契約を結ぶ前に、プロパンガスの事業者に貸与契約がないか、違約金が発生しないかについてなど確認するようにしましょう。

場合によっては予想外の違約金を請求されることになるため注意が必要です。

まとめ

いかかでしたか?

このように、プロパンガスの設置工事には15万円ほどかかります。
しかし、その費用を一時的にガス会社が負担をしてくれる場合もあります。

まちガスではプロパンガスの工事費用についてのご相談も承っておりますので、まずはお気軽にお電話ください。

【まちガス】
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営業時間 : 9:00~19:00(年中無休)
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