- プロパンガスは自由料金制のためガス会社ごとに料金が異なる
- 全国の9割のプロパンガス会社が二部料金制を採用している
- ガス使用量が多くなるほど単価が安くなる料金システムもある
毎月のプロパンガス料金はどのように計算されているか知っていますか?
プロパンガス会社からもらう請求書にはどのようにガス料金が決定したか記載されていない事がほとんどです。
そこで今日はプロパンガスの料金がどのように計算されているかをお話します。
目次
プロパンガスの料金システム
プロパンガスは自由料金制です。
同業者内での価格競争を促すことによって消費者に適正な価格でより良いサービスが提供されることを目的とした制度で、ガス会社が自由に料金を決められる仕組みになっています。
各ガス会社が定めた料金プランとガスの使用量に基づいて、毎月のガス代が決まります。
プロパンガス料金の計算方法
プロパンガスの料金の計算方法は主に5種類に分けられます。
それぞれの計算方法によりお客様のプロパンガス料金の請求金額となります。
これらの料金体系は各ガス会社によって異なります。
原則的にどれも基本料金という固定料金に、従量料金というガスの使用量に応じた料金が加算される仕組みとなっています。
以下に見ていきましょう。
二部料金制
この料金体系は全国で9割以上のガス会社に採用されている一番シンプルな料金体系です。
【請求額 = 基本料金 + 従量料金】
例)20㎥使用した場合(基本料金 1,500円、従量単価 300円)
1,500円(基本料金) + 6,000円(従量料金 20㎥×300円) = 7,500円
となります。
※消費税別
スライド制
【請求額 = 基本料金 + 従量料金(使用量に応じて変動する)】
スライド制はプロパンガスの使用量に応じて従量単価が変動する料金体系です。
一般的には使用量が多くなるほど従量単価は下がります。
例)14㎥使用した場合(基本料金 1,500円)
スライド表
使用量 | 従量単価 |
~5㎥未満 | 390円 |
5~10㎥未満 | 360円 |
10~15㎥未満 | 330円 |
15~20㎥未満 | 300円 |
1,500円(基本料金) + 4,620円(従量料金 14㎥×330円) = 6,120円
となります。
※消費税別
三部料金制
【請求額 = 基本料金 + 従量料金 + 設備使用料】
三部料金制は基本料金に従量料金、そして設備使用料が加算される料金体系です。
設備とはプロパンガスの供給に必要なもの、つまりガスメーターや集中監視システムなどのことを指します。
例)20㎥使用した場合(基本料金 1,500円、従量単価 300円)
1,500円(基本料金) + 6,000円(従量料金 20㎥×300円) + 350円(設備使用料) = 7,850円
となります。
※消費税別
原料費調整制度
【請求額 = 基本料金 + 従量料金(毎月変動)】
原料費調整制度はプロパンガスの輸入価格に応じて、毎月従量単価が変動する料金体系です。
例)4月に20㎥使用した場合(基本料金 1,500円)
従量単価
1月 | 351円 |
2月 | 326円 |
3月 | 318円 |
4月 | 332円 |
1,500円(基本料金) + 6,640円(従量料金 20㎥×332円) = 7,140円
となります。
※消費税別
最低責任使用料金制
ガスの使用量が多い少ないに関わらず、ある一定の使用量(最低使用量)までは固定の金額を設けている料金体系です。
そのため、ガスをほとんど使用していなくても、固定の金額を支払うシステムです。
ガスの使用量が最低使用量を超えた分は従量料金として、使用量に応じて料金が加算されます。
この料金体系を「最低責任使用料金制」といい、全国ではおよそ2%ほどの販売店が採用しています。
【請求額=最低使用料金+一定量を超過した分のガス使用量×従量単価】
例)15㎥使用した場合(最低使用量 5㎥、最低使用料金 1,500円、従量単価 300円)
1,500円(最低使用料金) + 3,000円(従量料金 10㎥×300円) = 4,500円
となります。※消費税別
この場合、ガス使用量が0㎥でも3㎥でも最低使用料金は請求されます。
ガス料金が高いと感じたら
これまで紹介してきた料金体系をもとに、実際に契約しているプロパンガス会社からの請求額を確認してみましょう。
その結果をもとに、同じエリア内の他のガス会社の料金と比較し、現在のガス会社がお得かどうかを判断することができます。
もし、ガス料金が高いと感じた場合、どのようにすればよいのでしょうか。
それをこれからお話します。
プロパンガス会社を変更する
まずはプロパンガス会社の変更を検討しましょう。
プロパンガスは自由料金制なので、今よりも安くなる可能性があります。
変更に費用はかかりませんが、解約時に違約金がかかる場合があります。
プロパンガス会社によっては、違約金までも肩代わりしてくれることがあります。
まちガスでは安いプロパンガス会社を無料でご紹介できます。
節約をする
節約することでガス料金を下げることができます。
プロパンガス料金は基本料金に使用量に応じて料金が加算されるシステムになっているので、使用量を減らすことでガス料金を節約することができます。
特にお風呂とキッチンでは節約を心がけましょう。
お風呂では湯船の温度を下げないようこまめに蓋をしめる、シャワーを使う。
キッチンでは、電子レンジ、電気ケトル等の電化製品を積極的に使用することでガス代の節約が可能です。
節約については以下の記事でたくさんの方法を紹介しています。
まとめ
プロパンガス料金は以上の計算方法で算出され、お客様に請求されます。
これまで請求されるがままに支払っていたガス料金を今一度チェックしてみましょう。
そして、もし高いと感じたら今すぐまちガスに相談してください。
まちガスはお客様の味方です。
お客様がお住まいの地域で一番安い、優良ガス会社を無料でご紹介します。