プロパン・ブタン・メタンガスの比重

プロパン・ブタン・メタンガスの比重
記事のポイント
  • 気体のプロパンとブタンは空気より重く、液体は水より軽い
  • 気体のメタンは空気より軽いが、液体になりにくく水と比較できない
  • ガス警報器はプロパンガスは床の近く、都市ガスは天井付近にある

LPガス(LPG)とは、「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略称で、比較的液化しやすいガスの総称です。

成分がプロパン(C3H8)、ブタン(C4H10)などの炭化水素からできているためにプロパンガスとも呼ばれています。

プロパンガス(LPガス)には「プロパン」「ブタン」、都市ガスには「メタン」が含まれています。

今日はこの3種類のガスの比重について紹介していきます。

プロパンガスのメリット・デメリットについて

目次

比重の計算式

比重(ひじゅう(en:specific gravity)とは、ある物質の密度(単位体積当たり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。

Wikipediaより引用:比重

つまり、空気や水に対して、比較する物質がどの程度重いのか、軽いのかを数値で示したものです。

空気や水の基準を「1」として、1を超える場合は重く、1未満の場合は軽いと判別します。

また、気体は空気の密度と比較し、個体や液体については水と比較します。

気体の比重計算方法

気体の比重=物質の密度/0度1気圧の空気の密度

個体・液体の比重計算方法

個体・液体の比重=物質の密度/4度の水の密度

プロパンの比重

プロパンガス(LPガス)の主な成分であるプロパンは、液体の状態でガスボンベ内に詰められています。

プロパンを圧縮、冷却することで液体になりやすく、ガスボンベを配送する際は非常に安全性が高いのです。

プロパンの気体と液体の状態での比重は以下のようになります。

気体の比重:1.56
液体の比重:0.51

気体のプロパンは、空気より重いです。

一方で、液体のプロパンは水よりも軽いという結果となりました。

プロパンガスは空気より重いので、ガスの警報器は足元や床付近にあります。

ガス漏れを起こした際は下の方に溜まりやすいので、警報器が下にあるのです。

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ブタンの比重

ブタンはプロパンとともにプロパンガスの中に含まれています。

ブタンの比重は以下の通りです。

気体の比重:2.09
液体の比重:0.58

プロパンよりもやや高い数値ですが、ともに空気よりも重く、水よりも軽いという結果になりました。

メタンの比重

メタンは都市ガスの主な成分で、天然ガスから摂ることができます。

メタンはプロパンやブタンのように液化させることが難しく、都市ガスのように地下の導管により供給することが限度です。

そのため、地下に導管を張り巡らせるには、人口が集まる都市のような限られた場所でしか供給できません。

メタンの比重は以下になります。

メタンの比重:0.55

メタンは空気より軽いのです。

都市ガスはガスの警報器が天井付近にあります。

それは、ガス漏れが発生した際に空気より軽いため、上昇して天井付近にガスが溜まるからです。

まとめ

いかがでしたか?

プロパンガスや都市ガスはガスの比重や性質によって、安全な対策が取られています。

ガス漏れなどの事故が発生しないことが一番ですが、万が一のときでもちゃんとした管理体制かどうかは今一度確認が必要です。

特にプロパンガスに関しては、契約しているガス会社によって契約内容や管理体制、料金もバラバラです。

万が一の際にどこに連絡すればよいか、などの管理体制の確認をしておきましょう。

まちガスでは安全な管理体制をとっている信頼できるプロパンガス会社と提携しております。

管理体制がしっかりしていないと感じる場合は、まちガスにご連絡ください。

管理体制はもちろんのこと、適正料金での取引をしているなど、お客様にとって優良なガス会社を紹介します。

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