- プロパンガス機器を安全に利用する上で圧力調整器は絶対不可欠
- 調整器には自動でガスの供給を止める安全機能が備わっている
- 設置や取り外しなどはガス会社に依頼すること
プロパンガスを利用している方はガスボンベからホースで繋がれた機器を見たことがあると思います。
これは、ガスを供給する上で必要となる「調整器」と呼ばれるものです。
今日は調整器について紹介します。
目次
調整器とは
調整器はプロパンガスボンベの上に設置され、ガスボンベとホースに繋がれています。
正式には「圧力調整器」と言い、その名の通りガスの圧力を調整して使用するガス機器に適した圧力にする機器です。
調整器の機能
調整器は、ガスの圧力を調整して各ガス機器にガスを供給する役割を果たします。
プロパンガスは大気中では気体ですが、配送や貯蔵のためガスボンベ内では圧縮されて液体となっています。
しかしガスボンベ内のプロパンガスの圧力は0.4~1.2Mpaと高いので、一般家庭でプロパンガスを使用する際はそのままの圧力だと使用ができません。
そこで、調整器はボンベ内のガスの圧力を2.3~3.3kPa低下させ、コンロなどのガス機器に適した圧力になるようにガスを調整しています。
調整器には大きく分けて以下の3つの機能を備えています。
減圧機能
ガスの圧力を調整します。
ガスボンベ内のガスの圧力は、夏は1.2MPa、冬には0.4MPa。
この圧力の高さでは、コンロなどのガス機器に使用できないので、ガス機器に適した圧力になるように調整します。
整圧機能
ガスボンベ内のガスの圧力を一定にする機能です。
ガスボンベ内の圧力は、季節や環境、ガスの消費量により変化します。
ボンベ内の圧力を一定にすることによって、不完全燃焼や火が途中で消えてしまう立ち消えなどを防ぎます。
閉そく圧力
ガスの使用が止まった際に、それ以上のガスの流入を防ぐために、ガスを自動でストップさせる閉そく機能もあります。
ガスの使用が止まってもガスの流入があると、圧力の高さからガス機器が故障してしまう可能性があります。
調整器の種類
調整器には、主に以下のような種類があります。
- 単段式調整器
- 圧力可変式調整器
- 二段式調整器
- 自動切替式調整器
単段式調整器
主に一般家庭で使用される調整器です。
一部、工業用や業務用でも使用されます。
圧力可変式調整器
調整ハンドルにより、ガスの圧力を自由に変更・調整ができるものです。
主に、工業用や業務用で使用されていて、一般家庭用としては使用されません。
二段式調整器
ガスボンベ内のプロパンガスの圧力を、二段に渡って使用するガス機器に適する圧力まで下げます。
主にバルク式の貯油タンクなどに使われます。
自動切替式調整器
メインのガスボンベが使用できなくなった際に、予備のガスボンベからガスの供給ができるよう自動的に切り替える機能を備えています。
主に工業用や業務用、集合住宅などで使用されます。
調整器の取り付け方法
調整器の取り付けや設置は専門の整備士が行います。
プロパンガスをレンタルやご自身で購入して使用する場合は、カップリング(自動で結合する部品)付きのガスボンベにワンタッチ式の調整器を取り付けることで使用できます。
ただし、調整器を取り外す際はガス漏れが発生する可能性があるので、レンタル業者やガス会社に依頼してください。
まとめ
いかがでしたか?
本日はプロパンガスの調整器について紹介しました。
調整器には普段通り使用するガスを供給するために重要な役割を果たしています。
基本的にはプロパンガス業者などの専門の整備士が取り付けを行います。
ただし、調整器には10年の有効期限があるので、必ず法定点検の撤退や古い場合の買い替えを行いましょう。
プロパンガスの爆発などの事故の多くは、ガス機器や設備の劣化・故障による原因がほとんどです。
重大な事故を未然に防ぐためにも、撤退した管理のもと、しっかりとした安全対策を行っているプロパンガス会社を選びましょう。
まちガスでは管理体制はもちろんのこと、適正価格で取引をする優良なプロパンガス会社を紹介しています。
もちろん、ご相談は無料です。