- ガスコンロ選びの前にガス台のサイズやタイプを確認
- ガスコンロは価格>機能>デザインの順で選ぶ
- プロパンガス会社選びはガスコンロ選びよりも重要
ガスコンロはプロパンガス(LPガス)の利用者にとって調理に必須のアイテムですが、ガスコンロについて詳しく知らずに使っている方も多いと思います。
そこで今日はガスコンロの特徴やメリットとデメリット、買い換えるときのコツも合わせて紹介します。
目次
ガスコンロの特徴
一般家庭で使用するガスコンロには大きく2種類のものがあります。
据え置き型コンロ(テーブルコンロ)
据え置き型のガスコンロは、キッチンの横にあるコンロ台に直接設置するタイプのものです。
据え置き型のコンロを設置して、ガスの元栓とガスコンロをガスホースで接続すれば使用できます。
一般的には標準と高火力の2つのバーナーが付いているものが多く、メーカーによっては3口のバーナーが付いているものがあります。
据え置き型の場合、一度購入すれば引越しをしても同じ種類のガスであればそのまま使えるというメリットがあるため、引越しの頻度が多い方におすすめです。
正しく使っていれば5~7年は持つため、生活スタイルが変わりやすい方にも合っているといえます。
ビルトイン型コンロ
ビルトイン型コンロはガスコンロがキッチンにそのまま埋め込まれているものです。
システムキッチンではガスコンロは基本的にビルトイン型で、バーナーも3口(高火力2つ・小火力1つ)付いていることが多いです。
ビルトイン型はキッチンと一体化していることにより、見た目がスッキリすることに加え、キッチンの天板と呼ばれる板とフラットになっているため掃除などのお手入れがしやすいことが特徴です。
ただし、据え置き型とは違い、誰でもガスホースを接続して使えるわけではなく、専門の資格を持った人が行う必要があるので注意しましょう。
ガスコンロのメリットとデメリット
続いて、ガスコンロのメリットとデメリットについて紹介します。
最近ではIHクッキングヒーターなども流行っているので、ご自身の理想に合ったものを選びましょう。
メリット
火力調整がしやすい
火を目で見て確認できるため、火力の調整がしやすく調理のムラがなくなります。
弱火やとろ火などの調整がしやすいので、料理をたくさんする家庭や飲食店に向いています。
ガスコンロ派とIHクッキングヒーター派で分かれる点は、この火力調節と言っても過言ではありません。
耐久性や強度がある
コンロの天板に鍋やフライパンを乗せるためのゴトクがあるため、衝撃に強く鍋やフライパンを振る調理には向いています。
ゴトクがあることで、ガステーブルへの衝撃を抑えることができるのです。
最近のガスコンロのガステーブルにはガラスが使われている製品も多く、衝撃により割れてしまう可能性もありますが、ゴトクがあれば安心です。
調理器具を選ばない
ガスコンロは一般的なフライパンや鍋の他に、土鍋やステンレス製の鍋など、調理器具を選ばずに使用できます。
IHクッキングヒーターの場合はIHに対応した調理器具でないといけませんが、ガスコンロの場合は元々使っていた調理器具が引越しなどで使えなくなるということはありません。
デメリット
火災のリスクがある
火を使って加熱するので周りに燃えやすい物があれば引火します。
そして、ガス漏れを起こす場合もあるので、使用には十分注意しましょう。
また、火を使うことで空気が温められ、キッチンに熱がこもりやすくなります。
特に夏場などは暑く感じるでしょう。
やけどのリスクもあるので注意してください。
最近では地震などの強い揺れを感じた場合、自動で火が消える「自動消火センサー」が標準搭載されたコンロも増え、安全性にも優れています。
掃除がしにくい
ガスコンロにはゴトクや凹凸があるので、油汚れや焦げ付きを落とすのは大変で、掃除に時間がかかります。
ゴトクは簡単に取り外すことのできる構造になっているので、こまめにお手入れする習慣をつけて清潔な状態を保ちましょう。
ゴトクに汚れが付着しないようにするために、サラダ油を少し塗っておくという方法もあります。
ガスコンロを選ぶ時の5つのコツ
それでは、プロパンガスコンロの選び方と注意点についてご紹介します。
ガスコンロを選ぶうえで、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
ガスコンロの価格
なんといっても、まずは価格です。
プロパンガスのコンロの価格帯は1万円以下のものもあれば、10万円台のものもあります。
インターネットの通販で販売されているガスコンロは比較的安めに設定されています。
また、ホームセンターや家電量販店ではセール品や型落ちの製品が安く売られていることもあります。
ただし、どちらも設置工事の有無や費用などを確認してトータルでかかる手間や金額を把握してから購入しましょう。
その他、中古品のガスコンロの安さも魅力的ですが、購入したい場合は取引実績の豊富な中古販売業者から買うことをおすすめします。
フリマやオークションサイトで素人が販売しているものは安全面で不安があるからです。
ガスコンロのサイズ
ガスコンロを購入したものの、ガス台に入らなかった…なんてこともよくあります。
ガスコンロのサイズは56cm~60cm、基本サイズからコンパクトサイズまでの幅があります。
ここで言うガスコンロのサイズとは、設置するガス台の幅を示してあり、ガスコンロ自体の幅ではないことに注意してください。
ガスコンロを購入する前には、ガス台の幅を計測しておくようにしましょう。
ガスの消費量
ガスコンロの口数や、魚焼き用グリルの種類が片面焼きか両面焼きかでもガスの消費量は変わってきます。
毎月のガス代に影響してくるものなので、日々の使用状況から判断しましょう。
ガスコンロの機能
最近のガスコンロには様々な便利な機能が備わっています。
事故防止のための、消し忘れによるオート消火機能や、炒めもの用に高温炒め、魚を焼く際に出来上がりで自動で消化するオートグリル機能等、調理に便利な機能が備わっています。
しかし、機能は価格に直結してくる要素です。
どのような機能が必要か確認をして、購入する予算と相談して決めたいものです。
デザイン
見た目のデザインも大事ですが、ガスコンロは素材選びが大切です。
- ホーロー素材
値段は安いが、表面の塗装が剥げやすくサビが発生しやすい。 - フッ素コート素材
値段が安い。
ホーロー素材同様に、表面が剥げやすくサビも発生しやすい。 - ガラストップ
テーブルがガラスのため、熱が伝わりにくくサビにも強い。
見た目も美しい。
価格がやや高く、衝撃によりガラスが割れる可能性がある。 - 特殊コート素材
ホーロー素材の上を特殊な素材でコーティングしたもので、価格もガラスに比べて安価で衝撃にも強い。
コーティングにヒビが入ってしまうとサビの発生の可能性がある。
こちらも機能と同様、予算と相談して決めると良いでしょう。
どの素材のものも長く使えるように日々の手入れを心がけることが大切です。
ガスコンロを選ぶ上で注意すべきこと
ガスコンロを選ぶときには前もって以下のような注意点を確認しておきましょう。
使用するガスの種類を確認
ガスコンロを購入する前に、使用するガスが「プロパンガス」か「都市ガス」かを必ず確認しましょう。
ガスの種類が「プロパンガス」であれば、都市ガス用のガスコンロは使えません。
逆もまた然りです。
プロパンガスと都市ガスでは、ガスの成分がそれぞれ違うため、当然使えるガス機器も異なるのです。
あとになって「使えない…」とならないようにガスの種類には注意しましょう。
設置するガスコンロのタイプを確認
あまりないかもしれませんが、この記事の冒頭で説明したガスコンロのタイプも事前に確認しておきましょう。
特にインターネットでガスコンロを注文する場合、写真だけで判断すると間違えやすいため、しっかりと詳細を見てから買うようにしてください。
ガスコンロとコンロ台のサイズ
特に据え置き型のガスコンロを購入する場合は、設置するコンロ台の幅とガスコンロそのものの幅をしっかり計測しておきましょう。
購入したものの、コンロ台に収まらなかった…なんてことがないように、コンロ台にぴったり合うものを選んでください。
家電量販店などで購入するときは計測用のメジャーを持参することをおすすめします。
火力が強いバーナーの位置を確認
ガスコンロのバーナーも左右どちらに高火力のものがあるか確認が必要です。
もし、高火力のバーナーがコンロを設置する場所の壁側にある場合、ガスコンロの火によって壁に引火してしまう恐れがあります。
高火力のバーナーが壁から遠ざかる位置になるように、ガスコンロの左右と設置するコンロ台ではどちらが壁側かをしっかりと把握しておきましょう。
ガスコンロの設置方法
ガスコンロを購入したあとは、ガスコンロの設置をしなければいけません。
しかし、ガスコンロの設置を自分で行うことは難しいものです。
ガスコンロを購入したら、コンロを購入したメーカーや販売店に設置してもらいましょう。
その際にガスホースの取り付けも必要になります。
ガスホースに関しても、コンロ同様、プロパンガス用と都市ガス用のものがあります。
コンロにはLPガス、LPGや都市ガスなどの記載があるのでわかりやすいのですが、ガスホースはどのように選べばよいのでしょうか。
実はガスホースの色で簡単に見分けることができます。
- プロパンガス…オレンジ色
- 都市ガス…薄いピンク色
色だけで見分けがつくのでわかりやすいですよね。
間違って使用しないように注意しましょう。
ガスコンロを使う際にガス代を節約するコツ
ガスコンロを使いながら、できるだけガス代を抑えることができたら良いですよね。
ここではガスコンロを使って調理する際に節約できるコツをご紹介します。
できるだけ中火で調理する
調理をするときは強火にせずに中火を使うようにしましょう。
ガスの使用量を抑えるだけでなく、火をもれなく使うことができます。
一見、強火にすると調理時間が早まると思いがちですが、鍋やフライパンの底から火がはみ出してしまうとガス代がもったいないです。
ガスコンロはつまみで火加減を調整しやすいので、こまめに調整してムダな火を使わないように気をつけましょう。
蓋や落し蓋を活用する
煮込み料理などで鍋を使う際、蓋や落し蓋を活用すると熱を逃がすことなく効率的に調理することができます。
熱が逃げてしまうと、その分加熱する必要が生じてしまうため、結果的にガスを多く使用することになってしまいます。
ある程度加熱を続けたら一度火から鍋を離し、鍋ごとタオルなどで包んで置いておくだけでも、余熱で十分火が通ります。
同時調理をする
一つの鍋で作ったお湯でパスタを作る時、同時調理すればガス代の節約に繋がります。
麺を茹でるついでに野菜を一緒に茹でたり、茹で汁を使ってスープを作ったり、一度作ったお湯は捨てずに使いまわすことで無駄にならずに済みます。
まずはプロパンガス会社を選びましょう
プロパンガスコンロを選ぶ前に、良いプロパンガス会社選びはできていますか?
ガスコンロは一度購入すれば、10年ほどまで長く使用することができます。
しかし、プロパンガスの料金は毎月かかります。
いくらお得なガスコンロを購入しても、ガス料金が高ければ何も意味がありません。
プロパンガスは「自由料金制」のため、販売店が異なればガス料金も異なります。
同じエリア内でも販売店によってガス料金が2~3倍変わるケースもあります。
2~3万円の安いガスコンロを買ったとしても、毎月のガス料金が1,000円でも他と比べて高ければ、数年で安く購入したメリットがなくなってしまいます。
そうなる前に、まずは優良なプロパンガス会社選びをしましょう。
販売店によって料金が異なるように、消費者側も自由に販売店を選ぶことができます。
ただし、集合住宅にお住まいの方はご自身ではガス会社の変更はできないので注意してください。
適正な価格で取引をする信頼できるプロパンガス会社を選んで、多機能で良いデザインのガスコンロを購入して、充実した生活を送りましょう。
まちガスでは厳選したプロパンガス会社を無料で紹介しています。
都市ガス用のガスコンロをプロパンガスで使う方法
都市ガス供給エリアからプロパンガス供給エリアへ引っ越しをした場合、以前まで使っていた都市ガス用のコンロはそのまま使用することができるのでしょうか。
都市ガスへと切り替えた場合、今まで使用していたガス機器はそのままでは使用できません。
そのため、プロパンガス用のガス機器を新たに買い直すか、現在使用中のガス機器をプロパンガス用で使えるように部品を交換する必要があります。
しかし、ガス会社によって、交換用の部品があるかどうかわかりません。
また、交換したとしても数万円かかるケースが多く、部品の交換はおすすめしません。
ガスの種類が切り替わったら、新しいガスコンロへ交換するようにしてください。
ガスコンロの買い替えも、交換も面倒だからと、そのまま対応していないガス機器を使用してしまうと、爆発などの事故に繋がる可能性もあるので、必ず適切なガス機器を使用しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
プロパンガスコンロの特徴と購入のコツについて説明しました。
ガスコンロを選ぶ際には、5つのポイントを押さえて購入しましょう。
また、プロパンガス会社選びも合わせて行いましょう。
ガス会社選びはガ購入するガスコンロの価格を決めるよりもはるかに大切です。
プロパンガス会社選びにはまちガスをご利用ください。
ご相談は無料です。