【徹底比較】ガスファンヒーターと石油ファンヒーター

【徹底比較】ガスファンヒーターと石油ファンヒーター

 

記事のポイント
  • プロパンガスの光熱費は石油(灯油)よりも約5倍高い
  • プロパンガス会社を替えるとガス料金が安くなる可能性がある
  • 石油ファンヒーターの灯油は補充する手間と労力がかかる

すぐに部屋全体を温めてくれるので、寒い季節には欠かせないファンヒーター。

プロパンガスと石油のファンヒーターを比較した場合、どちらの暖房費が安いのでしょうか。

今日は、それぞれを一ヶ月使用した場合の暖房費用を比較してみましょう。

目次

プロパンガスのファンヒーター

プロパンガスのファンヒーターにはそれぞれ小型(20合)、中型(35号)、大型(50号)の3つのサイズがあります。

ここでは中型のファンヒーターを18㎡程度(10畳ほど)の広さの部屋で、暖房として使用した場合のガス代を算出します

また、1日の使用量は6時間として計算します。

リンナイ社の中型(35号)のガスファンヒーターの規格は以下のようになります。

・ガス消費量 4.07 kW/h(3,500 kcal/h)

ここから1時間あたりで何㎥のガスが消費されるかを計算します。

ガス消費量が3,500 kcal/h、プロパンガス1㎥あたりの熱量 24,000 kcalなので、1時間あたりのガス消費量は以下のように計算されます。

1時間あたりのガス消費量
3,500 kcal ÷ 24,000 kcal = 0.145… ≒ 0.15㎥

プロパンガスの使用量1㎥あたりのガス料金は、石油情報センターの「プロパンガスの一般小売価格速報」で出されている、全国の50㎥の平均単価の28,685円(基本料金含む)から割り出します。

理由は、プロパンガスは公共料金でないため、販売店ごとに価格が異なるからです(自由料金制)。

50㎥の平均単価が28,685円なので、プロパンガス1㎥あたりの平均価格は573.7円となります。

以上より、プロパンガスの1時間あたりのガス料金は以下のようになります。

0.15 ㎥ × 573.7 円/㎥ = 86.055… ≒ 86 円

プロパンガスファンヒーターの1ヶ月のガス消費量と料金

使用時間 プロパンガス使用量(㎥) プロパンガス料金
1時間 0.15 86円
1日(6時間) 0.90 516円
一週間(42時間) 6.30 3,614円
一ヶ月(180時間) 27.00 15,490円

参考 石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 速報(2020年3月24日現在)」

よって、一ヶ月のプロパンガスのファンヒーターを使用した際のガス代は約15,490円となります。

この金額はガスファンヒーターの種類や、使用環境、またプロパンガス会社によって異なるので、あくまで参考としてください。

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石油のファンヒーター

それでは、石油ファンヒーターはどうでしょうか。

石油ファンヒーターは製造メーカーが非常に多いため、プロパンガスファンヒーターのモデルに近いもので計算します。

その場合の規格は以下のようになります。

  • 種類:中型(タンク容量7.2リットル)
  • 暖房出力 4.25~1.02 kW
  • 灯油消費量 0.256 ≒ 0.26 L/h

また、灯油の価格は1Lあたり84.7円として計算します。

参考 石油情報センター「灯油店頭価格全国平均(2020年3月30日現在)」

石油ファンヒーターの1ヶ月の灯油使用量と灯油代

使用時間 灯油使用量(L) 灯油料金
1時間 0.26 22円
1日(6時間) 1.56 132円
一週間(42時間) 10.92 925円
一ヶ月(180時間) 46.80 3,964円

以上より、石油ファンヒーターを一ヶ月使用した場合の灯油代は約3,964円となります。
石油ファンヒーターも、使用方法や環境、時期によっては変動するので、目安としてお考えください。

ファンヒーターの効率的な使い方


プロパンガスと石油のファンヒーターの1ヶ月の光熱費の目安がわかりました。

ここからは、光熱費を節約するためのファンヒーターの効率的な使い方をご紹介します。

エコ機能やタイマーを利用する

現在発売されているガスファンヒーターのほとんどにエコ機能という自動で設定温度を調節される機能が付いています。

この機能を使うことで、自動的に20%程度のガス代を節約できます。

もし、エコ機能の付いていない旧式のファンヒーターを使い続けているのであれば、最新の機種に買い換えることでガス代を抑えることができます。

また、タイマー機能を活用して無駄な動作時間を減らすこともガス代の節約に繋がります。

置く場所を工夫する

窓ガラスから入る冷気を少なくするため、ファンヒーターを窓のすぐ前に置くようにしましょう。

こうすることで暖房効果が上がり、結果的に使用するガスの量が少なく済みます。

さらに、温まった部屋の空気を外に逃さないよう、窓ガラスに断熱フィルムを貼ることもガス代の節約に繋がります。

エアコンと併用する

ガスファンヒーターは電源を入れるとすぐに部屋が暖かくなるというメリットがありますが、温度調節機能においてはエアコンに劣ります。

このデメリットを補うため、ファンヒーターとエアコンを併用することでガス代を抑えることができます。

具体的な方法としては、初めはファンヒーターだけを使い部屋の温度を上げ、ある程度部屋が暖かくなったらエアコンに切り替えて室温を維持しましょう。

こうすることで、ガス代をあまりかけずに部屋を快適な温度にできます。
他の暖房機器と併用することで、効率よく節約することが可能です。

床暖房の種類ごとの特徴やメリット・デメリット

プロパンガスと石油のファンヒーターはどちらが良いのか

一ヶ月の暖房費ではプロパンガスに比べ、石油ファンヒーターが安いことがわかりました。
しかし、プロパンガスには料金だけではない良さもあります。

これから、プロパンガスは灯油とどう違うのか、料金設定の仕組みに着目して説明します。

プロパンガス販売店は自由に選べる

プロパンガスの料金は自由料金制のため、販売店やエリアごとで料金システムが異なります。

ガスの料金設定はガスの輸入や配送、人件費、各中間業者の利益を考慮してプロパンガスの販売店が独自に決定します。

また、プロパンガスはガス料金を公開する義務がないことから、価格競争が行われにくい業界になっています。

その一方で、灯油は値段をウェブサイトや店頭で公開されていることが多いため、同じエリア内でも価格競争が起こりやすい状況です。

そのため、灯油は同じエリア内で価格の差があまりないのに対し、プロパンガスは同じエリア内でも、販売店によって料金が2~3倍も差が出てしまうことも少なくありません。

以上をふまえ、プロパンガスには消費者から安いプロパンガス会社を探して契約することができるので、毎月のガス料金を引き下げられる可能性が高いです。

プロパンガスの料金が自由料金制である一方で、消費者も自由に販売店を選んで契約することができるのです。

プロパンガスが供給される仕組みとは?

安いプロパンガス会社を見つける方法

それでは、どのように安い販売店を探せばよいのでしょうか。

まずは、お住まいのエリアのプロパンガス料金の相場を確認しましょう。
石油情報センターでは知りたいエリアの最新のプロパンガスの平均小売価格を開示しています。

ただし、あくまでもここで表示されている価格が適正価格ではないことに注意してください。

料金相場が確認できたら、あとはまちガスにお任せください。
ご自身で料金を調べたり、各販売店へ問い合わせをする必要はありません。

お住まいのエリアや地域で、あなたに合った最良のプロパンガス販売店をご紹介します。
もちろんご相談は無料です。

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まとめ

いかがでしたか?

今日はプロパンガスと石油でファンヒーターを使用した際の一ヶ月あたりの暖房費を比べてみました。

料金で言えば、石油ファンヒーターのほうがお得に見えますが、プロパンガスは販売店を変えるだけで料金をぐっと下げることができる可能性があります。

またプロパンガスは灯油と違い、残量がなくなったら寒い中でも給油に行く必要がなく、ご年配の方がいる世帯には非常に楽なものです。

プロパンガス会社の変更をご希望の方はまちガスへお問い合わせください。
お電話一本で簡単にプロパンガス会社の切替が可能です。

【まちガス】
TEL : 0120-984-667(フリーダイヤル)
営業時間 : 9:00~19:00(年中無休)
※ 対象者様:戸建所有者 / 物件オーナー / 店舗 / 事務所
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