【注意】プロパンガスの臭いについて

プロパンガスの臭いがしたら?原因と対処方法

 

記事のポイント
  • ガス漏れに気づくようにプロパンガスには着臭がされている
  • 万が一ガス漏れが起きた際の対処法や緊急連絡先を確認しておく
  • 十分な管理体制のあるプロパンガス会社を選ぶべき

今までにプロパンガスの独特な臭いを嗅いだことはありますか?
今日はガスの臭いを感じた際の原因と対処法についてご説明します。

目次

プロパンガスはどんな臭い?

プロパンガスからはどのような臭いがするのでしょうか?

プロパンガスは無臭

プロパンガスの独特な臭いを嗅いだことがある方もいると思いますが、実は本来純粋なプロパンガスは無臭です。
一般家庭に供給されているプロパンガスに含まれる、プロパン以外の成分からも臭いはしません。

ガス漏れの際に臭いがするのは、人工的に着臭されているからです。

着臭にはジメチルサルファイドやターシャリーブチルメルカプタンなどの微量の硫黄系の化合物が使用されます。

高圧ガス保安法では、空気中の硫黄系化合物混入比率が1/1000の場合においても感知できるように着臭することが定められています。

万が一ガス漏れが発生してしまった場合に、ガス漏れに気づくために着臭をしています。

プロパンガスの成分

プロパンガスの成分には代表的なものとしてプロパンやブタンが入っていますが、それ以外にも様々な成分が混ざっています。

主成分であるプロパン以外に、ブタン、プロピレン、ブチレンなどが混合しています。
プロパンガスの成分の混合割合は各ガスメーカーが独自で決めることはできないものとなっているのです。

日本国内で供給されているLPガスは、JIS及び液化石油ガス法に基づき、その組成や含有硫黄分の比率等が定められています。また、日本LPガス協会ではそれに加え独自の基準として、凍結防止のためのメタノール添加の実施、1.3-ブタジエン含有量の管理(0.1wt%未満)、水銀含有量の管理(プロパン:0.009mg/Nm3以下、ブタン0.080mg/Nm3)等について規定したガイドラインを定め、適正な品質の維持及び確保に努めています。

日本LPガス協会HPより引用:LPガスの規格

LPガスの化学的な性質の違いについて

プロパンガスの毒性

「ガス」なので有毒なのでは?ということを想像されるかもしれませんが、プロパンガスに有毒性はありません。

プロパンガス自体に一酸化炭素などの有害物質は含まれておらず、少量の吸い込みでは人体に影響が出ることはありません。

当然ですが、ガスの吸い過ぎは体によくありませんので注意しましょう。

一酸化炭素の有毒性

プロパンガス自体には有毒性がありませんが、不完全燃焼が原因で有毒な一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素も無色無臭ですが、身体にとって非常に有毒です。

換気が不十分な状態だと一酸化炭素中毒に陥りやすいので、ガス機器を使用する際は換気を十分に行いましょう。

プロパンガスと一酸化炭素中毒について

プロパンガスが臭う原因と対処法

プロパンガスが臭う原因と対処法

「なんかガス臭い」、と感じたらどのようにすれば良いでしょうか。
ガスの臭いがする原因と対処法について説明します。

ガス機器からガスが漏れている

使用しているガス機器からガス漏れが発生しています。

ガス機器からガス漏れが発生する原因は、主に部品の経年劣化などが考えられます。

ガスホースが外れていたり、亀裂がありそこからガスが漏れているなどの可能性が高いです。

ガス漏れを起こすと、着臭されたガス独特の臭いがします。
また、プロパンガスを利用しているご家庭にはガス警報器が設置されており、警報器が鳴ります。

警報器はプロパンガスのガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素を検知し、警報音を鳴らしてガス漏れを知らせてくれます。

万が一、「ガスの臭いがする」「警報器が鳴った」など、ガス漏れ?と思ったら、すぐにガスの元栓を締める、窓を開けて換気するなどの対処をしてください。

その際、換気扇は使用しないように注意してください。

ガスが充満していた場合に、スイッチを押した際に火花が飛ぶ可能性があり、爆発を引き起こす可能性があります。

また、緊急連絡先にすぐに連絡しましょう。

ガス漏れが収まっても、すぐにガス機器は使用しないでください。

ガス事業者による安全が確認できるまでは使用禁止です。

万が一に備えて、緊急連絡先の用意は忘れずに行い、見える場所に掲示しておきましょう。

プロパンガスの法定点検は必ず受けましょう

通報時にガス会社から聞かれる内容

ガス漏れの際に、緊急連絡先となるガス会社へ連絡した際に以下のようなことを聞かれます。
緊急時は冷静に答えられるように、準備しておきましょう。

  • ガス漏れが発生した住所や建物名と号室
  • 臭いの強さと臭いがした時間
  • 臭いの発生源
  • 臭いを感じた際にガス機器の使用をしていたか
  • ガス警報器が鳴ったかどうか
プロパンガスは安全?危険性と注意点について

ガス容器内のガス欠

プロパンガス容器内のガスが片切れ=ガス欠を起こすと一時的に強烈な臭いがします。

ガス容器内の残りガス量が減少すると、着臭した硫黄系化合物の濃度が高くなるため、一時的に強烈な臭いが発生します。


これは着臭剤のガス内の濃度変化によるものなので、安全上は特に問題はありません。

ガスの片切れを確かめるために、まずはガス容器近くの調整器を確認しましょう。
赤い印が出ていたらガスが片切れ状態です。

その場合は、契約しているガス会社へ連絡しましょう。

プロパンガスの調整器について

まとめ

いかがでしたか?

プロパンガスの臭いの原因と対処方法を説明しました。

プロパンガスには本来臭いはありませんが、安全上のために臭いが着けられています。
少しでもガスの臭いがしたら、換気やガス会社への連絡をしましょう。

ガス漏れを確認するための警報器や、ガス機器の劣化による破損等が見られる場合は機器の交換もしましょう。

まちガスでは万が一の状況でも、管理体制が万全なプロパンガス会社をご紹介できます。
ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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営業時間 : 9:00~19:00(年中無休)
※ 対象者様:戸建所有者 / 物件オーナー / 店舗 / 事務所
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※ 料金のお支払やガスの開栓閉栓は、ご契約のガス屋さんにご依頼下さい。
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