- プロパンガスの点検における費用は無料
- 4年に1度の頻度で「保安センター」が点検作業を行う
- 当日は契約者本人の立ち会いのもと平均20~30分程度の時間でガス機器の点検が行われる
プロパンガスには定期的に点検作業をする「法定点検」があります。
ガスを安心して使用するために、点検によってガスの事故発生を未然に防ぐ目的があります。
そこで、今日はプロパンガスの点検についてお話していきます。
目次
プロパンガスによる事故発生状況
プロパンガスの事故は毎年100件以上も発生しており、この背景からプロパンガスの法定点検が義務付けられています。
事故の原因は様々ある中、ガス機器の劣化や損傷により事故が発生したものもあり、法定点検によって防ぐことができたものも存在しているのです。
いかに、点検の重要性が理解できます。
原因別プロパンガス事故発生件数
事故原因 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
一般消費者等起因 | 60 | 45 | 54 | 67 | 57 | |
うち 点火ミス、立ち消え | 21 | 16 | 19 | 18 | 15 | |
うち 不適切な使用 | 14 | 20 | 14 | 12 | 3 | |
うち 誤開放 | 8 | 3 | 7 | 10 | 16 | |
一般消費者等及びLPガス販売事業者等起因 | 4 | 0 | 3 | 2 | 2 | |
LPガス販売事業者等起因 | 32 | 30 | 43 | 31 | 42 | |
うち 腐食等劣化 | 14 | 14 | 14 | 18 | 18 | |
うち 工事ミス、作業ミス | 10 | 7 | 17 | 7 | 13 | |
うち 容器交換時の接続ミス等 | 2 | 8 | 6 | 3 | 2 | |
その他の事業者起因 | 22 | 41 | 61 | 54 | 66 | |
うち 設備工事業者 | 2 | 2 | 11 | 3 | 1 | |
うち 充てん事業者 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | |
うち 他工事業者 | 16 | 34 | 49 | 48 | 58 | |
うち 器具メーカー | 4 | 3 | 0 | 3 | 5 |
プロパンガスの点検の流れ
プロパンガスの点検はガス事業者に法律で義務付けられています。
その流れは以下になります。
- まず最初に、事前にプロパンガス業者から連絡があります。
ここでガス会社と点検の日程を調整します。 - そして次に、プロパンガス点検をします。
当日は点検の立ち会いが必要です。
当日は室内に作業員の方を入れることになります。
各点検項目をチェックします。
プロパンガスの点検に立ち会いは必要?
上で述べたとおり、点検日の当日に立会いは必須となります。
通知が来た後の対応で調整した日程は空けておく必要があります。
作業員の方がキッチンや警報器まわりの点検中に、ただ部屋で待機をするだけです。
屋外の点検をする際まで立ち会う必要はありません。
点検にかかる時間
立会い時間の目安も予定を調整する上で気になります。
作業員の方から話を伺うと、平均して20-30分程度のようです。
作業員の方が到着後、数分間口頭で流れの説明があり、15分程度で機器の点検や交換、最後に作業完了報告や説明・サインを5分程度行われます。
以上の内容を踏まえると、おおよそ20-30分程度の時間になります。
点検にかかる費用
基本的に、点検・調査費用などの保安業務にかかる費用は必要ありません。
ただし、ガス器具、給排気設備、ホース、配管などの「消費設備」の改善・交換が必要なときは費用が発生します。
具体的な費用などは契約しているガス会社へ直接問い合わせてみてください。
点検の通知方法
プロパンガスの点検はガス事業者に法律で義務付けらています。
点検の時期になると、「保安センター」というところから通知が送られてきます。
普段利用しているガス業者が直接点検をするわけではありません。
一般的には、点検の内容が書かれたハガキや手紙が送られてきます。
この手紙を受け取り次第、点検の日程を調節するという流れになっています。
通知が来た後の対応
それでは通知を受け取った後の対応はどのようにすればよいでしょうか。
点検日の多くは通知されるハガキや手紙に記載されています。
指定された日程が不都合な場合、通知に記載された担当者や窓口へ連絡をして日程調整をします。
プロパンガス会社によっては点検する希望日をハガキや手紙へ記載して返答をする場合もありますので、それぞれのガス会社の指示に従ってください。
点検日当日までに事前の準備は特に必要がなく、当日に準備するものも特にありません。
点検の通知が来ない?!
保安センターからガス点検の通知が来ていないという方は
一度、契約しているプロパンガス会社に連絡をしてみることをおすすめします。
ガス業者は保安センターへ顧客のガス点検の調査委託をして点検をしてもらいます。
そのため、ガス点検の通知が来ない場合はガス事業者が点検依頼を怠っている可能性が考えられます。
プロパンガスの点検箇所
プロパンガスの点検箇所は以下のとおりです。
- ガスメーター
- 圧力調整器
- ガスボンベ
- 配管
- 閉止弁
- ゴム栓
- ガスコンロが規格に合っているか
など、点検箇所としてガスコンロにつながるガスホースと警報器のチェックが中心になることが多いようです。
点検結果については、一般的に点検日の当日に作業員の方から口頭で伝えられます。
その際に、点検項目と結果が記載された用紙を渡されるので、しっかりと保管しておきましょう。
作業員の立ち会いについて
点検にあたり作業員の方が中に立ち入るのかどうか、気になる方は多いと思います。
点検箇所からも分かるとおり、主にキッチンと警報器周りを確認するために立ち入るので、その他の場所に立ち入ることはありません。
作業員の方が立ち入る前に掃除をしておきたいという方は、立ち入る場所だけでも掃除をしておくと良いでしょう。
プロパンガスの点検の頻度はどのくらい?
どのくらいの頻度でプロパンガスの点検が行われるのでしょうか。
一般的にプロパンガスの法定点検は4年以内に1度行われます。
この点検は法律で義務化されているので、ガス事業者は必ず定期点検を行わなければなりません。
ガス機器の交換頻度はどの程度でしょうか。
一般的に、ガスホースは15年に1回、屋外の機器も数年に1回は交換が必要です。
プロパンガスを安全に使用するためにも、保安センターから通知が来たらプロパンガスの法定点検の対応、ガス機器・警報器等の交換はきちんと行いましょう。
ガス事業者からの連絡がない場合やきちんと定期点検が行われてるか不安な方は、すぐに契約しているプロパンガス事業者へ連絡をして確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今日はプロパンガスの点検についてお話しました。
プロパンガス会社から通知が来たら、安全のためにも必ず点検を受けましょう。
もし通知が来ていないと思ったら、契約しているガス会社へ連絡してください。
定期点検を行っていない場合、重大な事故につながる可能性もあります。