- 物件の条件次第で家賃はかなり安くなる
- 引越しの日程は繁忙期を避ける
- 家具家電の購入は慎重に
引越し費用、家電、家具、生活雑貨など初めての一人暮らしの場合、さまざまなものにお金がかかります。
少しでも初期費用を抑えたい場合、どのように節約すればいいでしょうか。
今回は、賃貸物件の家賃を安く抑える方法や、引越し費用を安くする方法、家具家電を安く買う方法を検証してみたいと思います。
目次
固定費と変動費
初期費用を払い終わって一人暮らしを始めたら今度は、日々必の生活費が発生します。
一人暮らしを始めるならば、当面の生活費も用意しておいたほうが安心でしょう。
毎月の支出には、大きく分けて「固定費」と「変動費」があります。
まずはこの2点を確認しましょう。
固定費
言うまでもなく、毎月一定の金額の家賃は「固定費」です。
その他に、家賃を除いた主な固定費には、電気、ガス、水道といった光熱費や電話やインターネット回線の通信費などがあります。
地域にもよりますが、一人暮らしの光熱費の相場は、トータル10,000円ほどです。
ネット回線などの通信費は5,000円前後がほとんどでしょう。
変動費
食費、スマートフォンの通信費、日用品費などがあります。
食費は30,000円前後、通信費は10,000円、日用品費は5,000円程度が一人暮らしの相場です。
このほか、医療費、交通費、交際費なども必要になる場合がありますので、変動費として5~10万円は準備しておくといいでしょう。
一人暮らしのスタートに必要な費用を節約するコツ
初期費用の目安や基準はお分かり頂けたと思いますが、多くの方はなるべく初期費用は抑えたいこととと思います。
一人暮らしの初期費用を抑えるには、大きく分けると7つの手段があります。
一人暮らしを始めるときは、ある程度まとまったお金が必要になります。
ここでは、初期費用や引越し代など、一人暮らしのスタートに必要な費用の節約方法をいくつかご紹介します。
1.家賃を抑える
初期費用の中で一番大きいのが家賃です。
家賃を抑えることで、契約にかかる全体的な費用を抑えることができます。
家賃は物件の質だけでなく、駅との距離、その土地の地価など様々な条件で変わってきます。
家賃をなるべく抑えるためには、より安く借りられる地域を見つけるといいでしょう。
同じ条件の物件でも、地域が変わるだけで大きく変わってきます。
具体的には
- 沿線を変える
- 最寄り駅からの所要時間を変える
- 築年数を変える
- 間取りを変える
など、条件を変えてみましょう。
例えば、都心では家賃が9万円の1DKも、条件を変えて都心から40分の駅徒歩15分の物件にすれば、6万円台で借りることができるケースもあります。
不動産会社に無茶を言うのではなく、少し条件を変えて探してみると、家賃や初期費用を抑えることができるのです。
そのためにも自分の妥協できるポイントとどうしても妥協したくないポイントを整理しておくといいでしょう。
2.敷金・礼金不要の物件やフリーレント物件を探す
敷金・礼金不要の物件を選ぶと、初期費用をかなり抑えることができます。
ただし、立地や設備がいまひとつだったり、敷金礼金のない分家賃が高めに設定されていたり、退去時のハウスクリーニング費用などの支払いが高額になったりするケースがありますので、確認が必要になります。
ハウスクリーニング費用は退去時ではなく、入居時に請求されるケースもあります。
不安や疑問点があれば、事前によく確認してから契約手続きに進みましょう。
また、敷金、礼金ありの物件と比べて、物件数が限られる傾向があります。
しかし、大家さん側も空き物件をできるだけ減らしたいので、たとえ礼金が設定されている物件でも値下げ交渉に応じてもらえる可能性もあるので、希望の家賃よりも高かったとしても諦めずに交渉してみましょう。
引越しシーズンから外れる5~8月、10~12月の閑散期であれば、交渉が成功する確率も高くなります。
最近は入居から一定期間の家賃が無料になる「フリーレント物件」も増えていますので、併せて検討するのもおすすめです。
フリーレント期間終了後の条件も、忘れず確認しておきましょう。
3.契約日や入居日を調整する
初期費用には、家賃2ヵ月分+共益費2ヵ月分の「前家賃」が含まれることが多いですが、物件の契約・入居日を交渉することで、翌月の家賃まで一度に支払わなくても良くなる場合があります。
家賃は基本的に「翌月分の家賃を前月に支払う」ことになっています。
初期費用に前家賃が含まれることが多いのはこのためです。
入居日が月の半ば以降であれば、賃貸契約時に翌月の家賃も支払わなければならない場合が多いですが、入居日が月初めであれば、その月の日割り家賃を初期費用として支払い、翌月の家賃支払いは入居月の末日で良いというケースもあります。
例えば12月6日に入居した場合、家賃÷31日×25日分の日割り家賃を入居時に、月末に翌月分を、ということになります。
また、月末に入居することで当月分の日割り家賃が少なくなる場合もあります。
初期費用を抑えたいときは、翌月の家賃が発生しない日に入居できるかを、仲介業者や物件の大家に確認してみましょう。
4.仲介手数料を抑える
仲介手数料が安い物件、あるいは無料の物件を探すというのも、大きな節約ポイントです。
多くは、入居者が早く決まるように貸主側(大家さん)が仲介手数料を負担している物件です。
仲介手数料が無料にできるどうかは不動産会社に事前に確認しておくといいでしょう。
5.火災保険料を抑える
火災保険料を抑えることも初期費用を抑えるポイントの一つです。
賃貸契約を結ぶ際には、不動産業者から指定された火災保険に加入しなければならないというイメージがあるかもしれません。
しかし、不動産屋や貸主が指定した火災保険に加入する義務はありませんので、自分で安い保険会社を見つけて火災保険料を節約することが可能です。
火災保険への加入は義務ではありませんが、加入するのが一般的です。
失火責任法という法律により、他人からのもらい火で家財が焼けてしまった場合でも原因者に賠償請求ができないため、自分を守るためにも加入しておきましょう。
6.引越しを工夫する
引越し業者に依頼する際に、単身向けパックや、時間を指定しないフリー便などを利用すると安くなります。
また、繁忙期を除くシーズンや平日指定などでも、引越し料金を抑えることができます。
極端に荷物が少ない場合は、宅配便などを使えば費用を抑えることが可能です。
家電や家具を引越し先で買い揃えるようにすると、移動する荷物の量を減らすことができるので、引越し代は安くなります。
7.家具家電の購入費を抑える
家具家電はまとまったお金がかかりますが、費用を抑えやすいものでもあります。
「テレビは見ないからいらない」「あまり料理はしないから、炊飯器はなくてもいい」など、自分のライフスタイルに合わせて買うモノを減らすことも費用を抑えるコツです。
自分のライフスタイルに合うモノがよく分からない場合は、まず生活必需品の中から必要最低限の「冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機」だけをそろえて、あとは生活しながら必要だと思ったモノを買い足しいくといいでしょう。
家電はこだわりがなければ、型落ちのものや展示商品を買えばかなりお得になる場合もありますし、春先の新生活シーズンにはよく一人暮らしを始める人用のセット商品がお得に販売されている場合があるので、量販店をチェックしてみましょう。
中古に抵抗がなければ、リサイクルショップやネットオークション、フリマアプリなどを利用すると、お得にそろえることができます。
定期的にチェックしていると掘り出し物を見つけることができますよ。
ほかにも最初から家具やエアコンなどが付いている物件や、冷蔵庫、洗濯機などを共有で使えるシェアハウスを選ぶことも初期費用を抑えるための方法の一つになります。
家具・家電は借りることもできる
最近は家具・家電は買わずに借りるというサブスクリプションサービスが提供されている地域もあります。
月々安価で借りることができるので、短期間しか使わないという場合に利用するといいですし、実際に部屋に置いてみて雰囲気を確かめてみたい、という場合にも効果的です。
店で見たときは良いと思ったけれど、部屋に置いてみると圧迫感があった、などの購入トラブルを避けることもできます。
気に入らなければ違う商品への変更もできるので、どんなものを買えばいいのか迷っている人にも向いているでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
一人暮らしをするにあたっては、たくさんの費用が必要になることが分かったと思います。。
初めての一人暮らしは引っ越し費用以外にも多くの費用が必要となり、概算でも80~100万円かかってしまうことも。
しかし、敷金礼金のかからない物件を探したり、引越しの工夫のすれば、予想よりもお金をかけずに一人暮らしを始めることも可能です。
「どれぐらい節約するか」「どの程度の不便さならば許せるのか」など、バランスを考えながら一人暮らしの準備を進めましょう。
そうすることで、新生活を開始した後のストレスを最小限にしつつ、快適な生活をすることができるでしょう。