- プロパンガスは好きな場所へ持ち込みで安全に使用することができる
- 災害時にも強く、環境にも優しい
- ただし、安全確保のため国によってプロパンガスを使用できる範囲が決められている
一般的なご家庭で使用されるガスには「プロパンガス(LPガス)」と「都市ガス」があります。
それぞれのガスには様々な違いや良さがあり、皆さまの生活を支える貴重な資源となっています。
そこで今日はプロパンガスの代表的な特徴をご紹介したいと思います。
目次
プロパンガスの特徴
災害に強い
プロパンガスは災害に強いです。
東日本大震災の当時、都市ガスのライン網はいたるところで寸断されていました。
しかし、プロパンガスはボンベにより個別に供給する「分散型エネルギー」のため、数日で復旧しました。
プロパンガスは災害発生時においてもそれぞれが点検することで迅速な復旧が可能なのです。
災害に強いエネルギー、それがプロパンガスです。
近年では台風や記録的な豪雨により、洪水や住宅などの建物への浸水被害などの水害も増えており、プロパンガスの需要が高まってきています。
被害にあっても復旧するスピードが早いことから、生活インフラの一つであるプロパンガスの重要性が改めて見直されているのです。
また、プロパンガスは通常ボンベを2本設置してあるため、1本目が切れても2本目を利用すれば1ヶ月以上ガスを使用し続けることができます。
つまり、被災後に他のライフラインの復旧に時間がかかっても、プロパンガスはすぐに復旧し、その後も長期に渡って利用できるのです。
そして、元栓を閉じれば二次災害の発生も防げるのも、プロパンガスが災害に強いという理由の1つです。
持ち運びが容易
プロパンガスは持ち運びが容易です。
プロパンガスは容易に液体にすることができます。
その体積は気体時の1/250になり、ガスボンベに充填して持ち運ぶことができます。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
どこでも使用できる
プロパンガスが持ち運びが容易なため、ガスボンベと使用する設備があればどこでも使用することができます。
都市部や郊外だけではなく、離島や山間部でも利用されています。
また、プロパンガスは屋台やタクシーなど、住居以外の用途でも使用されており、その特徴が活かされています。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
火力が強い
プロパンガスの発熱量は、1㎥あたり約24,000kcalです。
これは都市ガスと比べると約2倍の発熱量です。
ご家庭や飲食店などの店舗では手早く調理することができます。
中華料理店など火力が命とされる業種にとって、プロパンガスは非常に重要なエネルギーです。
また、工場などでは操業時間の短縮にも役立ちます。
環境に優しい
プロパンガスはクリーンなエネルギーです。
- 燃焼する時に排出されるCO2(二酸化炭素)の量が、石油や石炭に比べて非常に少ないです。
- 人体に有害な硫黄分や窒素をほとんど含んでいません。
- 燃焼時にススや配分を出しません。
- オゾン層の破壊の心配がほとんどない。
これらの特徴により、プロパンガスは環境に優しいエネルギーとして需要の拡大が期待されています。
プロパンガスは使用できる範囲が決まっている
これまで特徴を述べてきましたが、プロパンガスを使用する場所には決まりがあります。
経済産業省が定めたルールにより、どこでもプロパンガスを使用できるわけではありません。
プロパンガスによる爆発事故などが発生した場合、ガス会社が原則30分以内に現場へ到着できる範囲内にある場所までしか供給できないというものです(保安距離)。
どこでも使用できるのが特徴ですが、安全が確保できるよう、国が各プロパンガスを提供する会社へ義務付けていることも安心できます。
参考 経済産業省:認定LPガス販売事業者制度
まとめ
プロパンガスは、
- 災害に強い
- 持ち運びが容易
- どこでも使用できる
- 火力が強い
- 環境に優しい
という特徴があり、これからも重要なエネルギーの1つとして必要とされています。
プロパンガスの特徴をよく理解し、賢く使いましょう。