- 水道料金は「上水道料金+下水道料金」の内訳で計算される
- 一人暮らしの平均的な水道使用量は8㎥
- 水道料金は自治体によって大きな差がある
「これが普通?それとも使い過ぎ?」
一人暮らしの水道料金、請求されている金額が高いのか安いのか分からない方が多いと思います。
実家暮らしではあまり気にしていなかった水道料金を自分が負担するとなると、請求された料金が妥当なのかどうか不安になるでしょう。
そこで今日は水道料金の相場を解説します。
目次
水道料金の仕組み
水道料金の内訳は「上水道料金+下水道料金」で決まります。
そしてその上水道料金と下水道料金にそれぞれ基本料金と従量料金が設定されています。
水道料金は各自治体(市町村)ごとに決められているため、詳しい料金設定は自治体のホームページなどで確認できます。
まず上水道料金の仕組みですが、一般家庭用の水道メーターの多くは13mm、20mm、25mmの呼び径(口径)の水道管が接続されていて、この呼び径の違いで基本料金が変わり、大きければ高くなります。
呼び径が大きいと出てくる水量が多く、短時間で大量の水を使えるため高くなるという仕組みです。
賃貸物件の場合は自分で呼び径を選んだり変更することはできないので、契約時に上水道料金のうちの基本料金は決まっています。
一人暮らし用物件の場合は概ね13mmの一番小さな呼び径が使われているのが一般的です。
上水道料金の従量料金は、基本料金に設定された基本水量を超えた場合に発生する料金です。
基本料金には「〇㎥まで」という基本水量が設定されていることが多く、その量を超えて使用すると1㎥ごとに加算される仕組みになっています。
続いて下水道料金ですが、こちらも基本料金+従量料金の仕組みが多く採用されています。
単純に排水した水量でメーターが回り、基本料金に定められた水量を超えた分に従量料金が加算されます。
水道料金は、基本料金と上下水道の使用量から計算されますが、水道メーターの検針は2ヶ月に1度だけになるため、2ヶ月分を合計して支払うことになります。
水道代の計算方法
一般家庭ではおおむね13mmか20mmの口径を使用していますが、ここでは一人暮らしの賃貸物件に多い13mmで計算してみます。
また、一人暮らしの平均使用量はこちらの表を参考にしています。
東京23区内で、1カ月の水道使用量を8.2㎥とした場合
「基本料金」が860円
「従量料金」は6~10㎥までは22円/1㎥なので180.4円
つまり、この月の上水道料金は1040円となります。
下水道料金は8㎥までは560円
8~20㎥までは110円/1㎥ですのでプラス110円
この月の上水道料金は670円。
上下水道合計で1カ月1710円となります。
水道料金は基本的に2カ月ごとの請求なので、翌月も8.2㎥の使用量だとすると
1710円×2カ月=3420円
の請求となります。
参考:東京都水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
地域によって差がある水道代
水道代は光熱費のなかでも特に地域差があります。
水道料金の極端に安い地域は高い地域の10分の1以下という場合も。
メンテナンスや水道の設備建設などは、基本的に利用者が支払う水道料金でまかなわれているため、一人当たりの負担する費用が少ない人口密集地ほど水道代は安くなります。
地方でも水源となる湖や川が近くにある地域では水道料金が相場よりもかなり安くなります。
水源がない自治体では、水源がある自治体に利用料を支払って水を引いてくる必要があるため、地方でも水道料金に地域差が出てしまうのです。
物件によって請求の仕組みが違う場合もある
賃貸物件の場合、水道料金が固定費用となっている物件もあります。
月額2,000円といった固定費用が家賃と一緒に引き落としされる仕組みです。
このケースは建物全体で1つの水道メーターを使用し、個別に使用量を測定できない物件で採用されていることが多く、特に単身向けの賃貸物件に多く見られます。
しかし、水道料金が固定費となっていても使い放題というわけではありません。
使用量が極端に多いと追加請求されることがありますので、無駄遣いしないように注意する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
今日は一人暮らしでかかる平均的な水道代について解説しました。
水道料金は各自治体ごとで大幅に変わり、同じ都道府県内でも地域によって大きな差があります。
一人暮らしの平均使用量である8㎥を基準に料金が高いか安いかを判断しましょう。