- プロパンガスの使用量は「㎥(りゅうべい)」で表す
- 1㎥でおよそ5回分のお風呂を沸かすことができる
- kw(キロワット)やkg(キログラム)でも表記することがある
ガスの単位として「㎥」が用いられています。
この単位はプロパンガスと都市ガスのガス使用量を表すものです。
今日はガス使用量の「㎥」について説明します。
目次
㎥とは
㎥はプロパンガス(LPガス)や都市ガスが気体の状態での体積を表す単位です。
プロパンガスがガスボンベ内に充填されている状態では液体となっており、その際はkgが用いられます。
日本ではメートルを「米」と書くことから、立方米とも書く。 平米 (m2, へいべい、へーべー)のように立米 (m3, りゅうべい、りゅーべー)あるいはリューベと表記されることもあり、ガスボンベの容積やそこに充填する気体の体積をはじめ、土木・建築・水道・機械の分野などで使用される。
かつては同じ量のステール (stère) を使うこともあった。
1㎥のガス使用量
1㎥あればどれほどのガスが使えるのでしょうか。
ここでは、お風呂を何回沸かせるかを計算してみます。
湯船にお湯を貯める場合、1~2人用のサイズの湯船には200Lの水が必要です。
次に、お湯を沸かすためにどれほどのガスを使用するか計算します。
水温を15℃から40℃まで上げる前提で計算すると、200Lの水をお湯にするのに必要な熱量は以下になります。
200L×(40℃-15℃)×1kcal=5,000kcal
*1Lの水を1℃上げるために必要な熱量は1kcal
プロパンガスの熱量は24,000kcal/㎥なので、200Lの水を沸かすために必要なプロパンガスの量は以下のようになります。
5,000kcal ÷ 24,000=0.208…≒0.21㎥
お風呂を沸かすのに、1回あたり0.21㎥のプロパンガスを使用します。
つまり、1㎥で約5回ほどお風呂を沸かすことができます。
一方で、都市ガスの場合の発熱量はプロパンガスの約半分なので、1㎥で2.5回ほどお風呂を沸かすことができます。
ガスボンベ1本に何㎥
それでは、一般家庭で使用されているガスボンベ1本分ではどれほどお風呂を沸かすことができるでしょうか。
一般家庭で使用されているガスボンベのサイズは20kgと50kgです。
それぞれのガスボンベ1本で使用できるガスの量は以下のようになります。
20kgサイズ・・・8.9~9.8㎥
50kgサイズ・・・22.3~24.6㎥
1回のお風呂を沸かすために使用するガスの量は0.21㎥なので、それぞれのガスボンベ1本分でお風呂を沸かすことのできる回数は以下のようになります。
20kgサイズ・・・42~47回
50kgサイズ・・・106~117回
様々なプロパンガスを表す単位
プロパンガスのガス機器を使用していると、ガス機器にはkwで書かれている場合があります。
特に給湯器などにはkw表記がされていますが、プロパンガスの検針票には㎥で書かれています。
その際に単位を変換してガスの使用量を計算する必要があります。
kwと㎥の変換
kw(キロワット)を㎥へ変換する方法をご紹介します。
上述したとおり、プロパンガスの発熱量は24,000kcal/㎥なので、kwをkcal(キロカロリー)で表す必要があります。
1kwは860kcalになります。
以上をまとめると、プロパンガス1㎥をkw数で表した場合は以下のようになります。
24,000kcal/㎥ ÷ 860kcal =27.906…≒27.9kw/㎥
1kwを㎥で表すと以下のようになります。
860kw ÷ 24,000kcal/㎥=0.0358…≒0.036㎥
㎥とkgの変換
プロパンガスはガスボンベ内に充填されている際は液体の状態です。
プロパンガスが液体の状態で、1㎥あたりの重さは0.458㎥/kgです。
よって1㎥のプロパンガスの重さ(kg)は以下のようになります。
1㎥÷0.458㎥/kg=2.183…≒2.18kg
まとめ
いかがでしたか?
ガスを表す単位には様々なものがあります。
この記事でご紹介した計算方法をもとに、ご自身のガス使用量を計算してみましょう。