ガスコンロにこびり付いた汚れを落とす方法

ガスコンロにこびり付いた汚れを落とすお手入れの方法

 

記事のポイント
  • 使った後にお手入れをすることがガスコンロを長持ちさせる秘訣
  • お手入れの際はヤケドや切り傷などのケガに注意する
  • 専用の掃除道具を使って汚れを落とし、水気をしっかり拭き取る

ガスコンロのお手入れは大変なイメージがあるかもしれませんが、ガスコンロを長く使うためには日頃のお手入れが欠かせません。

今日はガスコンロのお手入れの方法や、こびり付いた汚れを簡単に落とすコツをご紹介します。

ガスコンロの取り付け方

目次

ガスコンロを長持ちさせるためには

ガスコンロをキレイに保つことは、清潔で気分がいいだけでなく、ガスコンロを長持ちさせてより安全に使用することにもつながります。

コンロの部品は金属製のものがほとんどです。お掃除をせず油分や塩分を含んだ汚れを放置すると、錆の発生や劣化の原因になります。

ガスコンロをキレイに保つコツはシンプルです。
それは、汚れたらすぐに掃除すること

しかしガスコンロの使用は毎日のことで、汚れをついそのままにしてしまいがちです。
汚れがだんだんと蓄積する前に出来る範囲で掃除してみましょう。

ただし、掃除する前に注意点があります。

トッププレートやゴトクの材質によってはゴシゴシこすって掃除するとキレイになるどころか、逆に傷つけてしまい、かえって汚れがたまる原因になることもあります。

購入したガスコンロの取扱説明書にはお手入れの仕方も書かれていますのでそちらも確認しましょう。

取扱説明書が見つからない、という場合もメーカーのHPで取扱説明書が公開されている製品もあります。
型式番号などを元に調べてみるのもいいでしょう。

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お手入れの前の確認事項

お手入れの前の確認事項
お手入れを始める前に確認しておくことがあります。

破損しているところがないか確認する

お手入れの前にお使いのガスコンロに破損がないかを確認しましょう。思わぬ怪我につながる場合もあります。

特に注意が必要なのは以下の点です。

  • トッププレート(特にガラス製のもの)に、ひび・欠け・割れがないか。
  • トッププレートの枠とトッププレートの間にすき間がないか。
  • グリル扉ガラス部に、ひび・欠け・割れがないか。
  • グリル焼網の接合部が外れていないか。

また、必ず冷めた状態であることを確認して、ガス栓を締めてからお手入れを行なってください。

注意事項の確認

お手入れをする時に注意することは以下の点です。

  • 作業時の思わぬけがを防止するためゴム手袋などを着用する
  • 作業中は破損の原因になるためコンロに強い力をかけないようにする
  • 思わぬけがを防止するためグリルの内側の部分にはなるべく触れないようにする
  • 洗剤は、台所用の中性洗剤を使用する。中性洗剤以外の酸性やアルカリ性の洗剤は「はがれ、変色、さび、割れ、 トッププレート外周枠のはがれ」の原因になります。

ガスコンロ掃除の手順

汚れはついてすぐなら拭き取ったり、少し時間が経っても台所用洗剤で落とせますが、頑固な汚れの場合は専用の洗剤を使いましょう。
また、ゴトクやバーナー部分など、細かい部品の掃除に適した道具があるとお手入れが楽になります。

  1. 掃除道具を準備する
    • 掃除用手袋
    • レンジ用洗剤(※ガンコな汚れの場合)
    • クリームクレンザー(※粉末状のものはトッププレートを傷つけるので使用しない)
    • 台所用洗剤
    • スポンジ
    • 重曹(※アルミ部分には使用不可)
    • 掃除用のミニブラシ(使い古した歯ブラシでも可)
    • 竹串などの先の細いもの
    • キッチンペーパー
    • 桶(ない場合は大きめのビニール袋)

    (※金属製のたわしは傷を付ける恐れがあるので使用しないようにしましょう)

  2. 取り外しができるゴトク・汁受け皿・排気口カバーなどの部品を洗う
  3. バーナー部分の汚れや目詰まりを取る
  4. グリル部分の掃除をする
  5. トッププレートの汚れをふき取る
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部分別お手入れ方法

部分別お手入れ方法
それではガスコンロの部分別にお手入れ方法を具体的に説明していきます。

ゴトク

ついたばかりの汚れなら、薄めた台所用洗剤を含ませたやわらかい布でふいたり、ゴトクや汁受け皿を取り外して台所用洗剤をスポンジにつけて洗えば簡単に落とすことができます。

しかし、こびりついて頑固になってしまった場合は、なかなか落ちません。
そんな場合は、温めて汚れをゆるませる方法がおすすめです。

まず、桶などにお湯を張り、水1Lあたりに重曹大さじ1を加えて外した部品を浸けます。

桶がない場合は、大きめのタッパーやビニール袋にお湯と外した部品を入れ、口をしばって浸けおくのでもいいでしょう。
火傷をしないよう気をつけながら50~60度前後のお湯を使うと汚れがよく落ちます。

お湯に浸けている時間を利用して他の部分のお手入れをすれば、時間が効率よく使えます

この際、他の取り外せるパーツも同様に漬けても構いませんが、重曹はアルミには使用できません。取扱説明書を確認して、アルミパーツは漬けないようにしましょう。

お湯で汚れをゆるませたら、シンクに外した部品を並べ、レンジ用洗剤をスプレーして2~3分おいたあと、スポンジや掃除用ミニブラシでこすります。
こげつき汚れが多い場合は、クリームクレンザーを使うとよいでしょう。
その場合、スポンジの代わりに丸めたラップを使ってこすると、細かいところまで力が行き届いて効率よく洗えます。

角の部分は掃除用ミニブラシでこすります。
クリームクレンザーを使うと研磨力があがるので、傷がつかないように確認しながら力を加減してください。
ゴトクのように複雑な形をしたものを洗う場合は手を傷つける可能性がありますので、手袋をつけて手を保護しましょう。

よく乾かしてから取り付けます。

バーナー部分

バーナー部分の汚れ、特に目詰まりは、点火不良や不完全燃焼の原因になります。

バーナーキャップを外したら穴の目詰まりを確認し、竹串などの細いものやブラシで取り除きましょう。

きれいに取り除くことで安全に使用する事ができます。

表面の汚れは台所用洗剤で洗ってよく乾かします。

グリル部分

グリル部分はパーツが分かれていますので、細かなパーツごとに説明していきます。

アルミでないパーツは前述のゴトクの漬け込みの時に一緒につけておくとお手入れが簡単です。

グリル受け皿・焼き網

受け皿と焼き網は、お湯に浸け置きするか、中性洗剤をかけて5分放置した後、スポンジで水洗いします。
(調理前に熱しておき、薄くサラダ油を塗っておくと、肉や魚がくっつきにくく、後片付けが簡単になります)

グリル庫内

軽い汚れは、やわらかい布などに薄めた中性洗剤を含ませて拭き取ってください。
ガンコな汚れは、薄めた中性洗剤を含ませた布かスポンジで庫内の側面や底面を湿らせてください。しばらく放置し、汚れを浮かしてからふき取ります。

«注意点»
洗剤の成分をしっかり除去するため、必ず水拭きをすること

グリル庫内のお手入れが終わったら、5~10分ほど空焼きをします。
しっかり焼ききることで庫内に汚れがつきにくくなり、今後のお手入れがとても楽になります。
(※空焼きの際は焼き網を取り出します)

«注意点»
空焼きをするときはグリルタイマーかキッチンタイマーなどを使用し、必ず消火を確認すること

グリル前面パネル

汚れがひどくなったら、薄めた中性洗剤をつけたキッチンペーパーをガラスの内側と外側に貼りつけ、15分ほど置いてから布やスポンジでふき取ります。

排気口カバー

排気口カバーは外して食器用の中性洗剤とスポンジを使って水洗いします。

落ちにくい場合は先に桶に張った50~60度程度のお湯にしばらく漬け込んでから中性洗剤とスポンジで水洗いします。

洗剤をきちんとすすいでよく乾かします。

また、排気口の手の届く部分も固く絞った布で拭き取ります。
この際、けがを防止するために手袋を必ず着用してください。

最後に排気口カバーを取り付けます。

トッププレート

吹きこぼれや油の飛び散りは、ついた直後なら水や薄めた台所用洗剤を含ませた柔らかい布でふき取るだけで簡単に落とすことができます。

しかし、汚れがついてから時間がたって、頑固な汚れになってしまった場合には、クリームクレンザーをスポンジにつけ、小さく円を描くようにくるくるとこするとよいでしょう。

さらに効果をあげるには、スポンジの代わりに丸めたラップを使うのもおすすめ。
クレンザーの粒子が汚れに直接届き、効率よく汚れを落とすことができます。

ただし、研磨剤が含まれているスポンジや研磨力の高いクレンザーを使うと、トッププレートの種類によっては傷がついてしまう可能性があります。

まずは取扱説明書を確認し、こするときは目立たないところで様子を見ながら、傷がつかないように力を加減しましょう。

ベタベタした油汚れが多い場合は、レンジ用洗剤をつけた布でふき取ります。

ガスコンロに直接スプレーを吹きかけると部品のすき間からガスコンロの内部に液が入って故障の原因になることがあるので、洗剤は必ず布につけてふきます。

トッププレートの種類によっては変色や変質をしてしまう可能性があるので、ガスコンロの取扱説明書やレンジ用洗剤の注意表示を確認し、目立たないところで試してから使いましょう。

最後に洗剤をきれいに拭き取り残らないようにします。

お手入れ後の注意点

お手入れ時に取り外した部品は、忘れずに正しく取り付けましょう。

水気が残っていると新しい汚れや故障の原因になってしまうので必ず良く乾かしてから、あるいはよく拭き取ってから取り付けるようにします。

正しく取り付けができていない場合は、不完全燃焼の原因になったり、鍋の転倒によるやけどにつながる恐れがありますので、よく確認します。

まとめ

いかがでしたか?

今日はガスコンロのお手入れの方法やこびり付いた汚れを簡単に落とすコツをご説明しました。

ガスコンロをキレイに保つことは清潔で気分がいいだけでなく、ガスコンロを長持ちさせて安全に使用することに繋がります。

普段からお手入れをすることはなかなか大変ですが、なるべく清潔に使用するように心がけましょう。

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