- 使う電気が多ければそれに比例して電気代は高くなる
- 電気代が高くなる原因を知る必要がある
- 電力会社を変えることで使用量を変えることなく電気代を安くすることができる
今の生活に電気は欠かせないものですが、電気代が高いと感じる方も多いと思います。
今日は電気代が高くなってしまう原因とその対策について解説していきます。
まずは電気代が決まる仕組みや世帯別の電気代の平均について見ていきましょう。
目次
電気代が決まる仕組み
電気代は基本的に以下のような式によって決まります。
【電気料金(請求額)=基本料金+電力使用量】
つまり、電気を使った量が多ければ多いほど、電気代は高くなる仕組みになっています。
具体的な料金に関しては契約する電力会社や契約するプランによって異なりますが、電気代を抑えるためにはあまり電気を使わないようにすれば良いだけです。
しかし、単に使いすぎだから電気を使わないようにしようというだけで電気代が抑えられるわけではありません。
しっかりとその原因を探って対策をする必要があります。
具体的な原因や対策については後ほど紹介します。
世帯別の電気代の平均は?
参考までに世帯別の電気代の平均も見てみましょう。
総務省が調査した世帯人数別の1ヶ月間の支出における電気代の集計結果を以下に示します。
世帯人数別の1ヶ月間の電気代平均(2018年)
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 6人以上 |
金額 | 5,852円 | 9,559円 | 11,024円 | 11,719円 | 12,846円 | 16,414円 |
引用 総務省統計局「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」
上記の結果と比べてみて、みなさんの電気代はいかがですか?
もし平均よりも電気代が高いのであれば、何かしらの原因があると考えられるので対策を打ちましょう。
ただし、ここでの結果はあくまでも全国の年間を通しての平均になります。
お住まいの地域の環境や季節、物件の種類によっても変わってくるので、あくまでも参考として見てください。
電気代が高くなってしまう原因
それでは、電気代が高くなってしまう原因についてお話していきます。
電気がどこで余分に使われているかをしっかりと把握しましょう。
原因①:待機電力が発生している
実は電化製品を使用していなくても、コンセントをつないでいるだけで「待機電力」が発生しています。
例えばエアコンの場合、運転開始していなくてもタイマー機能を使っていれば待機電力が発生します。
待機電力(たいきでんりょく)あるいは待機時消費電力(たいきじしょうひでんりょく、Stand-by power)とは、コンセントに接続された家電製品が、電源の切れている状態でも消費する電力のこと。待機電力を多く消費する機器の代表的な例は、給湯器、エアコン、オーディオ・ビデオ機器、などである。
普段使用する電化製品のスイッチがオフになっていても電気を使っているため、見た目上は電気を使っていなくても電力が発生し、結果的に電気代を高くしている原因となります。
一般財団法人省エネルギーセンターによれば、使用する全体の電力量のうち5%は待機電力だという調査結果も出ているのです。
最近では省エネルギー化の流れにより待機電力も低く抑えられている家電も増えてきていますが、まだまだすべての家電に適用されているわけではありません。
原因②:契約しているプランの基本料金が高い
電気代が高くなっている原因に、契約しているプランの基本料金が関係していることもあります。
特に、電気の使用量が少なくなっているのに電気代が安くなっていないというケースではこれが原因であると言えます。
冒頭で紹介したように電気代は基本料金+電気使用量で決まり、基本料金をアンペア数で料金が決まる「アンペア制」で契約している場合、普段の生活スタイルに合っていない余分なアンペア数で契約したままになっているのであれば注意が必要です。
この場合、いくら家電の買い替えをしたり電気を使わないようにしても、固定でかかってくるものなので意味がなくなってしまいます。
アンペア制については以下で詳しく説明しています。
原因③:古い家電を使い続けている
古い家電をそのまま使い続けていると、電気代が高くなってしまう原因になります。
故障していなければ使えるからと何十年も前の家電を使っていると、効率よく電気を使うことができず、結果的に電力の使用量が増えてしまいます。
これには、家電の消費電力が関係しています。
消費電力は低ければ低いほど効率よく電気を使えていることを表しており、電化製品によって最新のものと10年前のものでは2倍ほどの消費電力が抑えられているものもあるのです。
原因④:漏電している
電気代が異常に高い場合、漏電が起きている可能性があります。
普段どおりの使い方にも関わらず、急に請求額が高くなった場合は注意が必要です。
電線などから漏電していることもありますが、住居内でそれが起きている場合もあり、漏電が原因で火災の発生につながってしまうことがあります。
もし漏電を疑った場合はすぐに電力会社へ連絡、または専門の業者に対処してもらうようにしましょう。
また、盗電されている可能性もあるので、その場合は監視カメラなどでの対策が必要です。
電気代を減らす方法
それでは電気代が高くなってしまう原因がわかったところで、電気代を安くする方法についてお話します。
使わない電化製品のコンセントを抜いておく
普段あまり使用しないものや季節によって使わなくなる電化製品は、使わない期間はできるだけコンセントを抜いておくようにしましょう。
そうすることで待機電力を抑えることができ、結果的に電気代を安くすることに繋がります。
コンセントの抜き差しが面倒だと感じる場合は、スイッチのオンとオフを切り替えるだけで電力をオフにできるスイッチ付きのテーブルタップがおすすめです。
コンセントの抜き差しによるプラグの先端の変形も防ぐことができます。
最新の電化製品に買い換える
10年以上も前の古い電化製品を使っている場合は、最新のものに買い換えることをおすすめします。
5年以内のものであれば省エネ機能が搭載されていますし、機能も充実しているものが多いので、お金に余裕があれば買い替えを検討しましょう。
また、電化製品によっては最新モデルのを出す月がメーカーごとに毎年決まっており、最新モデルが出た後は一つ前のモデルの売れ残り品が当初よりもかなり安く売りに出されることがあります。
機能がほとんど変わらない良いモデルを安く購入できるチャンスなので、買い替えを検討している人は各メーカーの新商品発売サイクルをチェックしてみましょう。
契約プランや電力会社を変更する
普段から節約を意識しているのに電気代が減っていない場合は、契約しているプランや電力会社を変えてみましょう。
あまり電気を使わない生活をしているのに電気代が高い場合は、高いアンペア数のままで契約してしまっているため、低いアンペア数に変更することでそれを解消できます。
アンペア数の変更自体は契約している電力会社へ「アンペア数の変更をしたい」と伝えるだけでできます。
また、電力自由化によって基本料金がないプランや電気を多く使う人にとってお得になるプランを提供している新電力が出てきました。
ご自身の生活スタイルによって今よりもグッと電気代が抑えられる可能性もあるため、電力会社を変えてみることもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
今日は電気代が高くなってしまう原因と安くする方法について紹介しました。
この記事を参考にして電気代を少しでも安くしましょう。