電気の契約手順とアンペアの選び方について

電気の契約手順とアンペアの選び方について

 

記事のポイント
  • 電気を新たに使うためには申し込みの他にスマートメーターの交換や解約手続きが必要です
  • 契約前には契約期間や解約時の注意事項などの契約内容の確認をしましょう
  • 契約するアンペア容量も最適なものを選びましょう

引っ越しなどがあると電力会社へ電気の使用開始・停止手続きをする必要があります。
また、「電力自由化」にともなった新電力の登場により電気代を安くしたいと思い、従来の電力会社との契約を切り替える事があると思います。

電気の申し込み時には使用する場所などの基本的な情報だけでなく、契約するアンペア容量も適当に選んでしまってる人も多いでしょう。

いざ申し込みをする時にあれこれ聞かれて適当に契約してしまうと、契約期間の縛りがあったり、不要なアンペア数で契約してしまったりと、後々になって後悔をすることがあるかもしれません。

そこで今日は電気の契約の申し込み手順と必要なアンペア容量の調べ方や選び方について解説します。
自分のライフスタイルに合ったアンペア容量を選んで、スムーズに契約手続きを済ませられるようにしましょう。

目次

電気契約の申込み手順

新たに電気の契約をしたい電力会社が見つかったら申し込みをします。
これまでは電話による申し込みが中心でしたが、最近ではどの電力会社もインターネットからの申し込み手続きが可能になっています。

申し込みから契約までの手続きを見ていきましょう。

手順① 契約したい電力会社へ申し込み

まずは自分が契約したい電力会社の契約プランや料金メニューが決まったら申し込みをしましょう。
各電力会社の電話またはホームページ内の申し込みフォームから申し込みを行うことができます。

その際に、以下の情報が聞かれるので準備しておきましょう。

  • どこで電気を使うか(使用場所)
  • 契約する人の名前(契約名義)
  • 契約したいプランや料金メニュー(契約種別)
  • 電気を使用開始したい日(使用開始希望日)
  • 契約するアンペア容量や電流、電力
  • 使用する電気器具(契約負荷設備)
  • 電気料金の支払い方法

また、上記内容に加えて現在契約中の電力会社との解約手続きも必要です。
ただし、同じ電力会社を引き続き使用する場合で、電気の使用場所や契約プランのみ変更する場合は電力会社で解約手続きも同時に対応してくれます。
しかし、別の電力会社へ切り替える場合は解約手続きはご自身で行わなければならないので注意しましょう。

その他、申込時に重要なことは、契約期間や解約時の注意事項などをしっかりと確認しておくことです。
契約料金は問題なしでも解約時に違約金を支払うなどのトラブルにならないよう、事前にしっかりと把握しておきましょう。

手順② スマートメーターの交換

新たに電力会社と契約するのに合わせて、ご自宅にスマートメーターが設置されていない場合は、現在使用中の電力量計からスマートメーターへの切り替えが必要です。

スマートメーターは通信によって自動検針し、パソコンやスマホなどで簡単に電気使用量をチェックできる優れものです。
従来の電力量計は現地での検針作業が必要でしたが、スマートメーターによってそれが不要になりました。
スマートメーターの取付工事は従来の大手電力会社が行います。

手順③ 電気の使用開始

電力会社へ電気の使用開始の申し込みとスマートメーターの取付工事が済んだら、新しい電力会社の電気を使うことができます。
ただし、電力・ガス取引監視等委員会が言うように、切り替えをしてからすぐに使えるわけではありませんので注意しましょう。

具体的な使用開始日は契約した電力会社へ確認しましょう。

問8.小売電気事業者を切り替えるための手続(現在契約している電力会社に連絡する必要
があるか等)とそれにかかる期間について教えてください。

答.小売電気事業者の切替を希望される場合は、切り替えようとする先の小売電気事業
者にご連絡下さい。切替に要する期間は、切替日が、①スマートメーターへの取替工事
が必要となる場合は、およそ 2 週間程度(8 営業日に 2 暦日を加えた日)以降の日、②取
替工事が不要である場合はおよそ 4 日程度(1 営業日に 2 暦日を加えた日)以降の日とさ
れています。具体的な切替日については切り替え先の小売電気事業者に御確認下さい。
なお、2016(平成 28 年)4 月の小売全面自由化の開始の直前・直後など、小売電気事業
者の切替申込み数が非常に多い場合は、切替に時間がかかる可能性があります。

引用:電力・ガス取引監視等委員会「電力小売全面自由化に関する消費者向けのQ&Aについて」

アンペア容量の調べ方

これまでは電気の契約の手順について紹介しました。

申し込みの際、事前に使用開始場所や料金プランなどについては把握できるものなので特に心配はいりません。
しかし、アンペア容量についてはどうでしょうか。
多くの人はアンペア容量について何も気にせずに契約しているのではないでしょうか。

アンペア容量とは

アンペア(A)容量とは、電気の流れる量を表しています。

電気の契約において、このアンペア容量は非常に重要なものであり、「電化製品を一度にどれだけ使えるか」を決めるものとなります。

例えば一度に電子レンジと電気ケトルを同時に使ったり、複数のエアコンを稼働させていると突然ブレーカーが落ちたという経験をした人も多いのではないでしょうか。

これは低いアンペア容量で契約したまま、一度にその容量を超えるアンペア容量が必要な電化製品を使った結果ブレーカーが落ちてしまうことを示しています。

簡単に言えば、アンペア容量は一度に使える電化製品の数を表しているのです。

契約中のアンペア容量はどうやって調べる?

現在契約中のアンペア容量は電力会社から送られる検針票や請求書から確認することができます。
また、分電盤で確認する方法もあります。

東京電力を契約中で分電盤でアンペア容量を確認する場合は以下を参考にしてみてください。
ただし、契約している電力会社によって変わるものなので、詳しく知りたい方は契約中の電力会社へ確認してみましょう。

契約中のアンペア容量はどうやって調べる?

参考:東京電力「現在のご契約アンペアの確認方法」

アンペア容量の大小でどう変わるのか

契約しているアンペア容量が必要な容量よりも小さすぎたり、大きすぎたりする場合、どのような影響があるのでしょうか。

必要なアンペア容量よりも小さいアンペア容量で契約している場合、頻繁にブレーカーが落ちやすくなります。
一度に使う電化製品が多い場合はアンペア容量を上げて契約しましょう。

アンペア容量が大きすぎる場合は、余計に電気料金を支払っている可能性があります。
電気料金の多くは契約するアンペア容量が大きくなるにつれて基本料金が高くなる仕組みになっているため、あまり電気を使わない人が大きいアンペア容量で契約していると無駄に電気料金を支払ってしまうことになります。

ただし、電力会社によってアンペア制を採用していないところがあるので、契約している電力会社へ確認してみましょう。

電気代の計算方法について

適したアンペア容量を選ぶ方法

必要なアンペア容量を知って、最適な容量で契約するための方法をお話します。

必要なアンペア容量を知るためには、「使用している電化製品の電力消費量から計算する」方法が最も最適です。

使用している電化製品の電力消費量から計算する方法

現在使用しているまたは使用予定の電化製品が決まっていれば、それらの電化製品の消費電力(W)から必要なアンペア(A)を算出することができます。

アンペア数の算出方法には以下の式を使います。

参考

アンペア(A)=消費電力(W)÷電圧(V)

電圧は100Vが一般的です。

例として電子レンジのアンペア数を計算してみます。
日本にある電子レンジの消費電力(W)はだいたい600~700Wです。
そうすると電子レンジのアンペア(A)は以下のようになります。
アンペア(A)=700(W)÷100(V)=7(A)

同じようなやり方で算出したアンペアを元に、ご自宅にある全ての電化製品のアンペアを足してみましょう。

アンペア容量を決める場合は、その合計を超えるアンペア数で契約すればブレーカーが落ちるなどの心配はなくなります。

一方で、合計アンペア容量よりもかなり高い容量で契約している場合は、契約中の電力会社へアンペア数の変更手続きをしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今日は電気の契約方法やアンペア容量の確認方法について紹介しました。

電気料金のサービスや料金メニューが多様化している中、契約内容の確認は非常に重要です。
特に解約時に違約金を支払うなどのトラブルに繋がることもあるため、契約前にしっかりと確認しておきましょう。

また、契約するアンペア容量も事前に計算して最適なアンペア容量を把握しておくことをおすすめします。
毎月支払う電気料金なので、余計な支払いがないようにしたいものです。

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