- 都市ガスの料金はガスの使用量に応じて高くなる
- 従量単価は契約しているガス会社や地域によって変わる
- ガスの使用量が増えれば基本料金は高くなるが従量単価は下がる
都市ガスの料金が決まる仕組みは知っていますか?
今日は都市ガスの基本料金と料金が決まる仕組みについてお話します。
目次
都市ガスの料金の仕組み
都市ガスの料金は一般的に下記のような仕組みになっています。
【請求額=基本料金+従量料金(従量単価×ガス使用量)】
以下でそれぞれの内訳について見ていきましょう。
基本料金
基本料金は1ヶ月に都市ガスを使っても使わなくても必ずかかる料金です。
毎月のガスの使用量に応じて決まった金額が請求される仕組みになっています。
各都市ガス会社が独自で定めているため、ガス会社によって基本料金が変わるものです。
また、基本料金は都市ガスを供給する地下の配管やガスメーターの維持費用として使われます。
従量料金
従量料金は1ヶ月間のガスの使用量に従量単価をかけたもので計算されます。
【従量料金=ガス使用量(㎥)×従量単価(円/㎥)】
ガスの使用量は各ご家庭でのガスの使い方や季節によってそれぞれ決まりますが、従量単価は都市ガス会社が提供している料金体系やお住まいの地域、原料費調整額によって変わります。
また、ガスの使用量によっても従量単価の価格が変動します。
以下に参考として都市ガスの中でも最も契約数の多い東京ガスの料金表を見てみましょう。
東京ガス一般契約料金東京地区
料金表 | 1ヶ月のガス使用量 | 基本料金 (円/件・月) |
基準単位料金 (円/㎥) |
A表 | 0~20㎥まで | 759 | 145.31 |
B表 | 20~80㎥まで | 1,056 | 130.46 |
C表 | 80~200㎥まで | 1,232 | 128.26 |
D表 | 200~500㎥まで | 1,892 | 124.96 |
E表 | 500~800㎥まで | 6,292 | 116.16 |
F表 | 800㎥超え | 12,452 | 108.46 |
引用:東京ガス
上記の表からわかるとおり、ガスの使用量が多くなるにつれて基本料金はあがりますが、一方で従量単価(単位料金)の価格は割安になっていきます。
ただし、従量単価(基準単位料金)は毎月変動し、月によって高くなったり低くなったりします。
この理由には原料費調整制度が適用されていることにあります。
原料費調整制度とは
弊社は都市ガスの原料としてLNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)を使用しており、原料費は為替レートや原油価格の動きによって変動します。原料費調整制度はこうした原料費の変動に応じてガス料金を調整する制度です。
原料費の変動を適切に毎月のガス料金に反映させることにより、料金の透明性を高めるため、原料費調整制度を導入しています。
従量単価がいくらなのか知りたい場合は契約している都市ガス会社の料金表を見てみてください。
ガス料金を計算してみよう
これまでの内容をもとに、実際にガス料金がいくらになるのか計算してみましょう。
ガス料金の計算には東京ガスの東京地区の一般契約料金(2020年10月現在)を使います。
1ヶ月あたりのガス使用量を35㎥とした場合のガス料金を見てみましょう。
例)1ヶ月のガス使用量が35㎥の場合
2020年10月時点での東京ガスの一般契約料金の料金表は以下のとおりです。
料金表 | 1ヶ月のガス使用量 | 基本料金 (円/件・月) |
単位料金 (円/㎥) |
A表 | 0~20㎥まで | 759 | 135.06 |
B表 | 20~80㎥まで | 1,056 | 120.21 |
1ヶ月のガス使用量が35㎥なので、上記の中のB表に該当する料金を使います。
それを下記の都市ガス料金の計算式に当てはめると、
ガス料金
=1,056円+120.21円×35㎥
=5,263.35円(1円未満切り捨て)
=5,263円
1ヶ月に35㎥のガスを使用した場合のガス料金は5,263円でした。
これは契約しているガス会社によって変わるものなので、あくまで参考としてください。
まとめ
いかがでしたか?
今日は都市ガスのガス料金の基本料金と料金が決まる仕組みについて解説しました。
ここでは東京ガスの一般契約料金を用いていますが、みなさんはご契約中の都市ガス会社の料金表を参考に計算してみてください。
ガス料金が高いと感じる場合は、ガスの使用量を抑える工夫が必要になります。
電化製品を積極的に生活に取り入れるなどして、ガス代の節約を心がけましょう。