- スマートメーターは通信機能を備えた電力メーターです
- 使用することで消費者と電力会社双方にメリットがあります
- スマートメーターは省エネに役立てることができます
電力自由化以降、電力会社を切り替える場合にはスマートメーターの設置が義務付けられるようになりました。
従来の電力メーターに比べて通信機能を兼ね備えているため、私たちの生活をより便利にしてくれます。
そこで、今日はスマートメーターの特徴やメリットやデメリットなどを紹介していきます。
目次
スマートメーターとは?
スマートメーターは、通信機能を兼ね備えた電力メーターのことです。
スマートメーター(英語: smart meter)は、電力をデジタルで計測して通信機能を併せ持つ電子式電力量計である。
Wikipediaより引用:スマートメーター
具体的に以下のような機能や特徴があります。
① 通信機能を兼ね備えている
スマートメーターには通信機能が備わっているため、電気の使用量をデータとして送信することができます。
従来の電力メーターの場合は、検針のために作業員がご家庭やオフィスを訪問していましたが、スマートメーターによって自動検針や電気の使用量をデータで送信することができるようになったため、作業員が検針のために訪問しなくてもよくなります。
② 電気の使用量を30分ごとに計測できる
スマートメーターによって、30分ごとに電力使用量の計測ができるようになりました。
これまでは月に1度、作業員が電力メーターを確認して電気の使用量を計測していましたが、30分ごとに計測できるようになり、細かく電気の使用量の変化を確認することができるようになっています。
③ 表示がデジタルでわかりやすい
表示がデジタル文字なので、電気の使用量が見やすいのも特徴です。
スマートメーター以外にも、デジタル文字で表示する電力メーターはありますが、デジタル表示されていて通信機能を持つものがスマートメーターです。
スマートメーターの特徴は以上になります。
この後はメリットやデメリットについて解説していきます。
スマートメーターのメリット
ここからはスマートメーターのメリットを紹介します。
検針のために訪問が不要になる
スマートメーターの特徴でもある通り、電力使用量が自動で検針できるため、電力会社の作業員が検針のために各ご家庭や事務所へ訪問する必要がなくなります。
これにより、検針のための人件費などのコスト削減に繋がるため、電力会社(送配電事業者)にとってもメリットです。
アンペア数の変更がスムーズにできる
電気料金プランをアンペア制で契約している場合、スマートメーターの設置により遠隔でアンペア数の変更ができます。
これまでは、アンペア数を変更する場合、分電盤にあるアンペアブレーカーを取り替える必要がありましたが、スマートメーターがあれば現場での作業が不要で、その時の立ち会いもいりません。
電気料金の見直しなどでアンペア数を変更する際は、スムーズに行えるのでとても役立ちます。
停電時の復旧が早い
スマートメーターにはブレーカーが備わっているため、もし電気の使いすぎなどでブレーカーが落ちてしまっても、自動で復旧します。
復旧には約10秒ほどで完了します。
電力使用量をいつでも見ることができる
HEMS(ヘムス)と連動させることで、電気の使用量や各ご家庭の電化製品の消費電力量などをWebサイトなどで視覚的に、いつでも簡単に見れるようになります。
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略です。
家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムです。
家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。
政府は2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています※1。Panasonicホームページより引用:スマートHEMS : HEMS(ヘムス)とは?
これにより節電や省エネなどに活用することができます。
スマートメーターのデメリット
続いて、スマートメーターのデメリットをお話しします。
しかしながら、スマートメーターを導入することのデメリットはないと言えます。
ただし、通信機能を備えているため懸念点はいくつかありますが、それはスマートメーターに限ったものでもありません。
データの管理やセキュリティなどの問題が懸念点として挙げられますが、現在、世の中全体がIT化に向かっている状況なので、スマートメーターを導入しないデメリットにはならないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今日はスマートメーターの特徴やメリットやデメリットについて紹介しました。
スマートメーターにより消費者や電力会社にとってメリットになることがわかりました。
これにより電気の使い方を工夫して、節約や省エネに役立てましょう。