【震災時】エレベーターに閉じこめられた時の対処法

【震災時】エレベーターに閉じこめられた時の対処法

エレベーターに乗っていたら、スマホから緊急地震速報を知らせる警報音が・・・
その後すぐに強い揺れが発生。

その時あなたはどうしますか?

2021年10月7日夜、東京都足立区と埼玉県川口市、宮代町の3か所で最大震度5強を観測した地震。

国土交通省によると、この時停止したエレベーターに閉じ込められたケースは、東京都や神奈川県、千葉県、埼玉県で合わせて28件ありました。

もしあなたがエレベータに乗っている時に地震が発生したら一体どうすればいいのでしょうか?

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地震が発生した時のエレベータはどうなるの?

地震が発生した時のエレベータはどうなるの?

2009年以降に竣工したエレベーターには、改正建築基準法令のなかで定められたエレベーターの新安全基準である『地震時管制運転システム』というものがあります。

このシステムは地震の最初の揺れである「P波」を感知すると、利用者の安全のため最寄階に緊急停止しドアを一定時間開放します。

震度2~3クラスなら一度停まっても自動で異常が無いか診断し、30分程度で通常運転に復旧することが可能です。

また、震度4程度以上の揺れを感知すると制御装置が働き、たとえ停電であってもバッテリー電源に切り替わるので、最寄の階に停止し利用者を安全に避難させる事ができます。

しかし、最寄りの階に到着する前に再び強い揺れである「S波」が起きると、その場で緊急停止するために、長時間閉じ込められてしまう可能性も。

地震の揺れ:P波とS波について

震源から離れた位置で地震波を観測した時、最初に観測されるのがP波(Primary Wave=最初の波)で、P波が継続しつつある中で続いて観測されるのがS波(Secondary Wave=第二の波)です。

P波とS波はそれぞれPrimary WaveとSecondary Waveの頭文字をとって名づけられており、P波とS波という名称は地震波の伝播速度の違いに由来しています。

地震動を感じたとき、最初にカタカタと揺れる震動、あるいは突き上げるような震動と表現されるのがP波であり、P波を感じてからしばらくの後にゆさゆさと大きく横方向に揺れるのがS波です。

震源が遠いほど両波の到達時間差が大きくなり、近いほど差は小さくなります。

エレベーターに閉じ込められてしまった時のリスク

エレベーターに閉じ込められてしまった時のリスク

しかし、全てのエレベーターに『地震時管制運転システム』が搭載されているわけではありません。
閉じ込められてしまう確率は非常に高いのです。

エレベーターに長時間閉じ込められてしまった場合は、次のようなリスクが挙げられます。

  • トイレ問題
  • 不安感によるストレスの発生
  • 脱水症状と空腹による体力の消耗
  • 持病の悪化
  • 夏場の熱中症

5時間以上閉じ込められたケース

2018年6月に大阪府北部で発生した地震では、エレベーターの閉じ込めが多数しました。
中には、通報から救出までに5時間以上要したケースもありました。

  • その時緊急停止したエレベーターの数:6万6,000基
  • 閉じ込め件数:339件
  • 通報後から救出までの時間:平均80分、最大約5時間20分。

地震の揺れを感じた時にするべきこと

  1. 揺れを感じたらすぐにすべての階のボタンを押しましょう
  2. 閉じ込められてしまったら、インターホン・非常ボタンを押して、管理センターへ通報します。
  3. インターホン・非常ボタンが通じない場合は、携帯電話で管理センターまたは消防・警察へ通報します。
  4. 扉の外に人の気配がしたら、カバンで扉を叩くなど音を出して存在を知らせる
  5. 非常用備品ボックスが設置されていれば活用して、救助・復旧を待つ

映画でよくエレベーターの扉を内側から開くシーンをみかけますが、エレベーターは内側からはほぼ開かないと考えておきましょう。

無理に扉を開けようとしたり、または天井から脱出しようしたりするのは危険です。

そして、閉じ込められた時は助けを呼ぶために叫び続けると体力を消耗してしまいます。

扉の外に人の気配を感じたら、怪我をしないように固い物で扉を叩く、笛を吹くなど、なるべく体力を消耗しない方法で存在を知らせましょう。

長時間閉じ込められてしまったら

長時間閉じ込められてしまったら

閉じ込められてしまったらまずは何をするべきなのでしょうか?

外部と連絡を取る

慌てずに外部と連絡を取り、救助を求めましょう。

エレベーターの中にある「通報装置」でエレベーター管理会社などに連絡をします。

オペレーターが話しかけてくるので、落ち着いて状況を説明しましょう。

しばらくすると保守点検会社の人がやってきて、扉を開けてくれます。

しかし、保守点検会社から建物までの距離や、道路の込み具合などによって到着時間は違うので数十分から数時間かかる可能性はあります。

しかし大地震の時は、本当にインターホンがつながるのか?オペレーターや保守点検の人は無事なのか?という問題もでてくるでしょう。

実はその通りで、つながったとしても大地震による交通事情で、エレベーターの復旧作業をする作業員が現場にきちんと来られるかどうかもわかりません。

最終的には、携帯電話で「119番」「110番」に通報する必要も出てくるので携帯のバッテリーは使いすぎないようにしましょう。

エレベーター内が停電した時

地震とともに停電が発生した場合は、ただちに非常用バッテリーが起動して非常用照明が点灯します。
エレベーター内が真っ暗になることはないので落ち着いて外部と連絡をとり救出を待ちましょう。

「非常用備品ボックス」を活用する

東日本大震災以降、「非常用備品ボックス」が設置されているエレベーターが増えています。

公共施設(役所、会館、図書館、保健センター)、商業施設、マンション、事務所ビルなど、各種の建物のエレベーターに設置されています。

様々なメーカーが発売しているそれぞれの形状から、「高齢者用のスツール」だと認識されたり、「エレベーターの壁や部品の一部」の様に思われたりするので、知らない方は気づかないかもしれません。

この中には、飲料水、食料のほか、簡易トイレ、ブランケット、懐中電灯、笛などの防災グッズが備えてあるのでいざというときに活用できることを知っておきましょう。

もし、毎日あなたが使っているエレベーターに非常用備品ボックスが設置されていなければ、管理会社やオーナーに設置を検討してもらうことをオススメします。

エレベーター内に非常用備品ボックスがない場合でも、次のアイテムを持っていれば安心です。
高層階に居住、または勤務している方は備えておくと安心できるでしょう。

  • 水:脱水への備え
  • チョコレートなどの糖分:空腹の防止、ストレスの緩和
  • マスク:ウイルス感染などの防止
  • 消臭袋や黒いポリ袋:携帯トイレの代用など
  • 懐中電灯:停電への備え
  • 笛:閉じ込められた時に自分の居場所を知らせるため

番外編:エレベーター復旧の優先順位

番外編:エレベーター復旧の優先順位

大地震でエレベーターが停止してしまったとしても、保守点検会社の点検員の人数は限られているので、以下のように優先順位をつけて復旧作業を行います。

  1. 人が閉じ込められたエレベーター
  2. 病院や警察署など緊急を要する建物
  3. 不特定多数の人が利用する施設(商業施設など)
  4. 超高層マンション
  5. 中高層マンション
  6. 低層マンション
  7. 個人住宅

どのメーカーのエレベーターも優先順位はだいたいこのようになっています。

緊急度と重要度が高い建物を優先してエレベーターを復旧させるので、マンションによっては止まってから数日間はエレベーターが使用できないケースがあります。

広範囲で発生した地震の場合は停止したエレベーターの数が多いので、いつごろ動かせるかはエレベータ会社にもよくわからないことが多いのです。

止まったエレベータを一台一台チェックして、壊れている場合は修理してから普及するので、どうしても時間がかかってしまいます。

マンションの高層階に居住、勤務している方は、エレベーターが長期間にわたって停止したときに備え、1週間程度の水と食料備蓄をしておきましょう。

オフィスには毛布やスニーカー、簡易トイレを用意しておけば安心です。

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まとめ

いかがでしたか?

今日は、エレベーター内で地震に遭ってしまった時の対処法についてご紹介しました。

首都圏直下型地震が発生した場合は、17,000人がエレベーター(約30,000台)の閉じ込め被害にあうとの統計も出ているようです。

この場合にエレベーターに閉じ込められてしまえば、救出されるまでの平均解錠時間はおよそ10時間。

停止台数や被害、渋滞や火災が大きければさらに時間がかかり、エレベーター内で1日以上待つことが想定されます。

上の予想は少しオーバーかもしれませんが、大地震はいつ起こるかわからないものです。

日頃からの備えととっさの判断、冷静な行動が、非常時の安全につながることは言うまでもありません。

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