【比較】ドラム式と縦型【洗濯機】

洗濯機の種類と選び方について

 

記事のポイント
  • 現在流通している洗濯機は主にドラム式と縦型の2つ
  • ドラム式洗濯機は乾燥機能が優れている
  • 縦型洗濯機は洗浄力が高い

私達の日々の生活に欠かすことができない洗濯機。
現在、国内で流通している洗濯機にはいくつかの種類があり、それぞれの生活状況や住環境に応じて選択することができます。

今日は、縦型洗濯機よりも比較的歴史の浅いドラム式洗濯機に焦点を絞って、その特徴を紹介します。

目次

洗濯機の種類

現在、国内には以下の3つのタイプの洗濯機が見られます。

洗濯乾燥機

「洗濯機」「乾燥機」が合体したタイプで、衣類を乾燥させるヒーターが搭載されており、衣類を完全に乾かすことができます。

ここでは「ドラム式」とします。

簡易乾燥機能付き洗濯機

最近の縦型洗濯機のほとんどに簡易乾燥機能が付いています。
洗濯完了後に衣類に風を当てて、脱水状態よりも少し乾燥させることができます。

完全に乾燥させることはできませんが、部屋干しの際に少しでも乾燥までの時間を短縮させたいという時には最適な機能です。

ここでは「縦型」とします。

二槽式洗濯機

一昔前の洗濯機によく見られたタイプです。
「洗濯~すすぎ」と「脱水」を行う槽が分かれています。

すすぎ後は衣類を脱水の洗濯槽に移し替える必要があります。
洗濯~すすぎをしながら、脱水作業が同時にできるという点が長所です。

近頃ではあまり見かけることがないため、ここでは説明を省きます。

ドラム式洗濯機のメリット

ドラム式洗濯機のメリットについて見てきましょう。

節水ができる

ドラム式は縦型洗濯機と違い、洗濯槽が回転して洗濯物が上下にたたき洗いされるため、水を貯める必要がなく、節水効果があります。

ドラム式はもともは、ヨーロッパ発祥の洗い方です。
ヨーロッパの水は硬質なのでそもそも洗剤が泡立ちにくいのです。

そのため、泡立たない水でも汚れを落とすために、たたき洗いの機能がうまれました。
また、水資源も少ないこともあり、この洗い方が主流となりました。

衣類が絡みにくい

ドラム式はたたき洗いをするので、衣類が絡みにくいのが特徴です。

脱水を終えて洗濯物を洗濯槽から取り出す際に、洗濯物がからみにくいので、スムーズに干すことができます。
また、絡まないので衣類も傷みにくいです。

乾燥機能が優れている

縦型洗濯機の乾燥機能は、洗濯槽を回した時に遠心力で衣類が洗濯槽に張り付いてしまうため、空気を含ませて乾燥させるのが非常に難しいです。

それに比べ、ドラム式の乾燥機能は「ヒートポンプ式」といい、洗濯槽が回転して持ち上げられた衣類が落下する間に温風をしっかり含ませて乾かす事ができるため、乾燥には非常に適した構造になっています。

また、ドラム式は、朝セットしておけば夜には乾燥まで終わっているので、衣類を干す手間がかかりません。
小さな子どものいる家庭や共働き家庭、仕事の忙しい一人暮らしの家庭に適しています。

スタイリッシュなデザイン

スタイリッシュなデザインが多いのもドラム式の特徴です。

洗濯機置場がキッチンや玄関などの目につく場所にしかない場合、インテリアにこだわる人にとっては部屋の雰囲気を崩さずにすむのもメリットの一つになると思います。

ドラム式洗濯機のデメリット

ドラム式洗濯機のデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

価格が高い

ドラム式洗濯機の価格はその機能上、10~25万円程度と、家電の中でもかなり高額になります。
縦型の平均価格が6~8万円程度と考えると初期費用としては、2倍の差が生じてしまいます。

設置に困る場合がある

一般的な賃貸住宅では「防水パン」と呼ばれる洗濯機置場のサイズがおよそ60センチ四方となっています。

大抵のドラム式はこのサイズに設置することができるのですが、デザインによっては前にでっぱるような形をしていて設置できない場合があります

そのため、洗濯機を置くスペースが確保できても住居に運び込む際に、階段や玄関を通らない場合があるので、購入の際は確認が必要です。

更に、扉が前開きなので設置する環境によっては、開く扉の向きで使い勝手が悪くなることもあります。

洗剤が残ることがある

たたき洗をするため節水効果が高いドラム式ですが、すすぎの水も少量で行うため、洗剤残りや臭い残りが少し気になるケースがあります。

ドラム式を使用する場合、洗剤はドラム式洗濯機用のものを選びましょう。

途中で開けられない

ドラム式は洗濯槽が真横になっています。

そのため、扉が側面についており一度洗濯を始めてしまうと、入れ忘れた洗濯物に気づいてもすすぎを終了するまで扉を開けることができません

靴下を片方だけ入れ忘れてしまった、などの際には困りますね。

縦型洗濯機のメリットとデメリット

縦型洗濯機は、うずまきのような回転による「もみ洗い」をします。
特徴として、以下のメリットとデメリットがあります。

洗浄力が高い

洗浄力の高さこそ、縦型のメリットと言えるでしょう。

たっぷりの水で撹拌し、泡で汚れを落とすので泥汚れなどの頑固な汚れもしっかり洗浄できます。
また、すすぎもたっぷりの水で行うため洗剤残りや臭い残りも気になりません

機種が多くて比較的価格が安い

縦型の価格はドラム式よりも圧倒的に安いです。

そして、従来からある縦型洗濯機は各メーカーの製造ノウハウが確立しているので、コストパフォーマンスにも優れています。

設置スペースに困らない

大容量の洗濯物を洗いたい時に最適で、構造がある程度シンプルなので本体が省スペースで設置がしやすいです。

また、蓋が上部についているので、設置の向きを気にする必要がなく、設置する環境を選びません。

乾燥機能が不便

近頃の縦型洗濯機のほとんどに簡易乾燥機能が付いています。

しかし、洗濯槽が回転する際の遠心分離で洗濯物が槽に貼り付いてしまうため、乾燥しにくくシワができやすいです。
また、大量の洗濯物を乾かす際には電気代がかなりかかります。

縦型の乾燥機能は、洗濯物を部屋干しする前に乾かす時間を短縮させるためにあらかじめ少し乾燥させておきたい時と、ごく少量の洗濯物を乾燥させる際には便利な機能でしょう。

洗濯メインで使用したい方には、あまり関係のない機能になります。

洗濯物がからみやすい

縦型洗濯機は、洗濯槽に水をためて槽の底にある「パルセーター」を回転させ、渦を巻く水流でもみ洗いをするため、衣類が絡みやすく生地を痛めてしまうことがあります

デリケートな素材の衣類は「ドライ機能」や「手洗い機能」で洗いましょう。
また、洗濯ネットの使用も効果的です。

まとめ

いかがでしたか?

ドラム式と縦型の特徴を把握できたでしょうか。

洗濯機を購入する際に、ドラム式か縦型か迷う方が結構いらっしゃるようです。
あなたのご家庭に理想的な洗濯機はどちらですか?

家電の中でも洗濯機は高価なものですのでじっくり比較検討して選んでくださいね。

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