- ガスホースはプロパンガスか都市ガスかで使い分ける
- ガスの使用量によってガスホースの長さが違う
- ガスホースはガス栓によって取り付け方が違う
一般家庭で使用するガスには「プロパンガス（LPガス）」と「都市ガス」があります。
使用するガス機器もそれに合ったものを使用する必要があります。
今日は、プロパンガスのガスホースの種類とその見分け方について解説していきます。
目次
使用目的と設置場所に合うガスホースを使いましょう
家庭で使われる「プロパンガス」と「都市ガス」には、それぞれ専用のガスホースを使う必要があります。
間違ったものを使用すると、ガス漏れなどによる事故を引き起こしてしまいます。
また、ガスを使用・設置する場所によってもガスホースを使い分ける必要があります。
一般的な家庭で使用されている「プロパンガス」と「都市ガス」では、ガスホースの色でどちらのガスが使われてるかを見分けることができます。
プロパンガス・・・オレンジ色
都市ガス・・・薄ピンク色
さらに、プロパンガスのガスホースには以下のような種類があります。
| ガスホースの種類 | 特徴 |
| ガスコード | ガス栓の形状がコンセント型やガス機器と接続する際に使用します。 主に、家庭用の炊飯器やガスファンヒーターで使用します。 交換の目安は約7年ほどです。 |
| ガスソフトコード（ゴム管） | ホースエンド型のガス栓とガス機器を接続するために使用します。 主に、家庭で使うテーブルコンロで使用されます。 |
| 燃焼器用ホース | 可とう管ガス栓とガス機器を接続するために使用します。 主に、ガス給湯器や業務用の調理器具などに使用されます。 |
| 高圧ホース | プロパンガスのガスボンベと圧力調整器を接続する際に使用します。 地震などの万が一の災害に備え、ガスボンベが転倒した際にガスの放出を止める機能のついたガスホースもあります。 |
| 低圧ホース | 単段式調整器とねじガス管または配管を接続する際に使用します。 |
ガスホースの適切な長さはどれくらい？
ガスホースの長さも、使用するガスの量に応じて決められています。
よく使用されるガスコードの長さと、プロパンガスの1時間あたりの最大消費量をまとめました。
| プロパンガスの最大ガス消費量 | ガスホースの長さ | ||
| 11.0 kW（9,500 kcal/h以下） | ≒ 0.396 ㎥ | 0.5 m | |
| 9.3 kW（8,000 kcal/h以下） | ≒ 0.333 ㎥ | 1.0 m | |
| 7.7 kW（6,500 kcal/h以下） | ≒ 0.271 ㎥ | 2.0 m | |
| 6.4 kW（5,500 kcal/h以下） | ≒ 0.229 ㎥ | 3.0 m | |
| 5.8 kW（5,000 kcal/h以下） | ≒ 0.208 ㎥ | 4.0 m | |
| 4.7 kW（4,000 kcal/h以下） | ≒ 0.167 ㎥ | 5.0 m | |
この中でもガスソフトコードを使用する場合は、消費量に関わらず、最長3mまでのガスホースを使用する必要があります。
ガスホース使用時の注意
ガスホースを使用する際は以下のようなことはしないように気をつけましょう。
- 必要以上に長くする
- 折り曲げたりねじったりして使用する
- 引っ張って伸ばす
無理な力を加えたり、ガスホースを変に扱ったりすると、劣化が早まったり、亀裂などが生じ、ガス漏れなどの危険性があります。
ガスホースの取り付け方～ガス栓別～
ガスホースを接続するガス栓には主に2種類あります。
ホースエンド型
ガスホースとガス栓をバンドを使って固定するタイプです。
固定するバンドは、ガスホースを購入した際に同封されていることがほとんどです。
接続の手順
- バンドをガスホースに通し、ホースをガス栓に差し込む。
- ガス栓の赤いラインまでガスホースを押し込む。
- バンドでガスホースを固定する。
- 上記の手順でガス機器にもガスホースを差し込む。
- ガス機器側もバンドでガスホースを固定する。
家庭で使用するガスコンロへ取り付ける方法です。
主にゴム管のガスソフトコードを使用しますが、専用のプラグを使用すればガスコードを使用することが可能です。
コンセント型
コンセント型には、ホースエンド型同様ガスコードとバンドの他に、ソケットを使用して接続します。
接続の手順
- バンドをガスホースに通して、ソケットと接続します。
- ソケットとホースをバンドで固定する。
- ガス栓にソケットを「カチッ」という音がなるまで差し込みます。
- ガス機器にもホースを差し込み、バンドで固定します。
ソケットを使用することで、ガス機器やガス栓とガスホースをワンタッチで取り外し可能です。
万が一、外れてしまってもガスが止まる機能がついているので安全です。
まとめ
いかがでしたか？
今日はプロパンガス用のガスホースの種類と見分け方について解説しました。
ガス機器を使用する際は、間違って使用しないよう十分気をつけましょう。
