突然鳴ったインターフォンにビックリした経験はありませんか?
突然の来客には、宅急便や郵便の他、悪質なセールスや知人などを装って侵入しようとする犯罪者など、様々なケースが考えられます。
女性の一人暮らしは特に警戒してしまうものです。
いくら治安の良い地域であっても、安心しきってしまうのはとても危険です。
今日は急な訪問者への対処法についてお話します。
目次
身に覚えのない突然の訪問者とは?
携帯電話がなかった時代であれば、友人や知人が突然来客してくるなんてこともあったのでしょう。
しかし今の時代にはそんなことはまずないかと思います。
では、どんな訪問者が考えられるのでしょうか?
ほぼ以下のケースに当てはまると思います。
- 宅配便
- 郵便配達員
- NHKの集金
- 新聞の訪問販売
- ネット回線やケーブルテレビの訪問営業
- 近所にできた分譲マンションのセールス
- 宗教の勧誘
- 何らかの訪問販売
- 隣人からのクレーム
宅配便に関しては知人や実家から突然荷物が送られてきた時や、自分で注文したネット通販の荷物なので、差出人を確認すれば問題はないでしょう。
郵便であればクレジットカードやキャッシュカード、マイナンバーなどの書留類、もしくはポストに入らない荷物の時だけです。
これらはイレギュラーなケースなので、確認すれば分かるでしょう。
深夜に騒いでいるなどのケースでない限り、隣人からのクレームは管理会社を通して対処してもらいましょう。
居留守をしてもいいの?
一人暮らしの女性は基本的には居留守を使って防衛したほうがいいでしょう。
居留守をしたくない場合でも、必ずインターホン越しで一度確認してから出るようにしてください。
しかし用件を聞いても具体的にどんな用件かを明確にしない場合や、とにかく玄関を開けて見て欲しいものがある等ともっともらしい理由で玄関を開けることを要求してくる場合、ほぼ怪しいと言っても過言ではありません。
名乗らなかったり、具体的に用件を明かさないなら、対応しない方が賢明です。
基本的にはインターホンでも出ないほうがいいです。
特に何度も尋ねてくる訪問者に、「女性の一人暮らし」だとバレると危険だからです。
居留守を使うと「嘘をついている」感覚になり、罪の意識を覚える人もいるかもしれませんが、急な訪問者に対応する義務はないのでもちろん犯罪にはなりません。
安心して居留守を使いましょう。
居留守がバレる原因
上記で述べた通り、居留守は犯罪ではありません。
しかし嘘をついている罪の意識から絶対にバレたくないと思うものです。
突然訪問してくる人はチャイムを押す前に在宅しているかどうかを必ず確認していると思ってください。
では、NHKやセールス、宗教の勧誘、そして犯罪者などは何を確認して居留守を見破るのでしょうか?
窓から漏れる明かりを見られる
超強力な遮光カーテンでもない限り、カーテンを閉めていても部屋の中の明かりは漏れます。
昼間はわかりにくいですが、夜はひと目で在宅かどうかがわかります。
このような訪問者は、訪問する前にまず窓から漏れる明かりを確認してからチャイムを押すことがほとんどで、居留守を使うと即バレます。
古い造りの住宅は、家の中での話し声やスマホの着信音が外に丸聞こえになってしまうことも。
歩く時の床のミシミシいう音も聞こえることもあるので、バレたくないのであればチャイムが鳴ったらスマホをマナーモードにして一切動かずやり過ごす必要があります。
しかし、チャイムが鳴ってから明かりを消しても遅い上、夜であれば真っ暗にすることは防犯上問題があるので明かりが漏れることはごまかせないでしょう。
窓から漏れる明かりを気にすることは、現実的ではありません。
開き直って居留守を決め込みましょう。
電気メーターをチェックされる
在宅かどうかを確認する方法に「電気メーターの回転を確認する」という方法があります。
「でも冷蔵庫など、いつも電源が入ってるものがあるからメーターは回ってるんじゃないの?」と疑問を持つと思われます。
実は、留守の時の電気の使い方では回転はゆっくりに、在宅の時の電気の使い方では回転は多少早くなるのです。
このような訪問者の場合はチャイムを押す前にメーターを確認してから押すことがあるので、玄関前から簡単に確認できる位置に電気メーターがある場合は諦めましょう。
対策としては、普段からあまり電気を使わない生活をするか、逆にいつも電気をつけておくことですが、不便な生活をしたり電気代をかけてまで居留守対策をするのも現実的ではありません。
やはり開き直るしかないでしょう。
玄関のドアスコープを覗かれる
訪問者は、玄関ドアに付いているのぞき穴から中を覗いて在宅を確認している場合があります。
外から覗いても内側の様子はハッキリとは分かりませんが、明かりの存在くらいは確認できます。
その前を人が横切ると明かりが一瞬途切れるので、居留守がバレることがあります。
ドアスコープを覗かれる対策は、内側から何かを貼ってしまうことでバレる危険を回避できます。
ガムテープでもいいし、自分で開閉式の簡単なものを作って、見る時だけ開けて覗けるようにしておきましょう。
インターホンにカメラがついてるなら、ドアスコープはほとんど使わないものなので、完全に塞いでも問題はないでしょう。
突然の訪問者に関する注意点
とにかくしつこい場合
営業もNHKも宗教勧誘もドアを開けてもらってからが仕事なので、在宅であると確信を持つと、対応しなければいけない心理にさせるために、しつこく食い下がってくる場合があります。
ドアをしつこく叩いてみたり、チャイムを連打したりと迷惑な行為をしてくる訪問者もいます。
特にNHKは在宅が確認できるとしつこいと言われています。
居留守を使っている時にドアをガンガンされると、心理的に追い込まれて「開けないといけないかな・・?」という気になってしまうものです。
しかし、そういう迷惑行為をしてくる訪問者ほど悪質だと判断しましょう。
心理戦に負けてうっかりドアを開けると、思わぬトラブルに巻き込まれる危険もあるので注意が必要です。
「◯◯の方から来ました」
多くの人が対応してしまうであろう、「◯◯の方から来ました」等という言葉にも要注意です。
「◯◯」に当てはまるのは「郵便局」「水道局」「NHK」「不動産」など、対応してしまいそうな所が多いです。
ここで注意して欲しいのが、「◯◯から来ました」ではなく「◯◯の方から来ました」という点です。
郵便局の「方から」来た訳ですから、郵便局員ではありません。
こうして少し言い方を変えて油断させ、玄関先で対応させるといった悪質なセールスマンや不審者が増えています。
もし万が一玄関先に出てしまって、その職員ではないかもと思ったならば、社員証や名刺を要求したり名前を聞くようにしましょう。
あまりにしつこい場合は警察に連絡すると対応してくれます。
NHKの訪問
NHK訪問員が訪ねてきた場合、NHK受信料は放送法に定められているので、NHKの訪問を拒み続けると罪に問われるのではないかと心理的に不安を抱いている方も多いようです。
しかし居留守自体は犯罪ではありません。
ちなみにNHKは、未契約の場合と料金の滞納が続き集金の必要がある場合に訪ねてきます。
契約済であれば、未納にならないような引き落とし方法に切り替えておけばもう訪問してきません。
未契約の場合は再び訪問に来ますが、居留守でやり過ごしておけばそれほど頻繁にやってくることはなく、裁判へ発展することも稀でしょう。
しかし過去に裁判になった例はあるので、NHKはきちんと契約して受信料を滞納なく収めておくのが一番の対策となります。
深夜にインターホンを鳴らされた時の対処法
出たくないという人が大半だと思いますが、深夜なので非常事態の可能性もあるのでそのまま無視するというわけにもいきません。
隣人や警察官、終電を逃した友人など、何かを緊急に伝えに来た訪問者の可能性があります。
非常識な時間のほうが訪問には意味があると思って必ず対応しましょう。
ただし女性の一人暮らしでは、緊急の場合でもドアをいきなり開けるのは危険です。
以下に深夜の訪問者に対する最善の対処法についてまとめてみました。
1. ドアスコープで確認する
モニター付きのインターホンなら誰なのか簡単に確認できますが、古めの物件の場合はついていないことが多いです。
深夜なのでとにかく誰がインターホンを鳴らしているのかを確認する必要が出てきます。
不審者なら言うまでもなく、もちろん出ないほうがいいですが、トラブルや警察であれば対応する必要があります。
2. チェーンをかけた状態でドアを開ける
チェーンをかける音は相手にも聞こえますが、不審者の可能性を考えてすることなので気にする必要はありません。
ドアスコープから見て明らかに不審者風の人だった場合や、不安であればまずはドアを開けない状態で「どちら様ですか?」と尋ねてみましょう。
無言でいたり、すぐに立ち去るなら不審者である可能性が濃厚です。
普通深夜に尋ねてくるのはよっぽどの理由なので、たいていはドアを閉めた状態でも「○○号室の者ですが・・・」と名乗って訪ねて来る場合が多いです。
この場合は訪ねた理由には必ず返答があるでしょう。
理由を言ってくれれば出るのも怖くありません。
しかし念のため、ドアを開ける際はチェーンはかけたままで対応しましょう。
3. 不審者のようであればためらわずに警察に通報すること
深夜に突然インターホンが鳴れば、とても怖い思いをしてしまいます。
もし仮にレンズを覗いて不審者だと判断できたのであれば、管理会社を通す前に警察に連絡するのが手っ取り早いです。
管理会社の電話は時間帯によってはつながらない可能性がある上、つながったとしても即対応してくれることはほとんどありません。
しかし警察の場合は、連絡すれば取りあえず動いてくれます。
地域によっては宅飲みの隣人が騒がしいと通報しただけでも注意のためにわざわざ動いてくれることもあるようなので、不審者なら即通報して良いでしょう。
警察に通報している隙に不審者がいなくなり、その後何事もなければそれはそれで問題はありません。
何かあってからでは遅いので、深夜の見知らぬ訪問者に恐怖を感じたら通報してしまいましょう。
「不審者が家の前にいる」という通報をしておけば、見回りを強化してくれる可能性もあります。
まとめ
いかがでしたか?
近年は、隣人を狙った殺人事件や強盗事件が毎日のようにニュースで流れてきます。
特に女性は危険がいっぱいですが、男性も昨今はいつ狙われるかわからない状況です。
マンションでは隣の人の顔も知らないのが当たり前の時代背景があり、男性女性問わずセキュリティの意識は最高潮に高まっています。
誰が訪ねてきたのかわからない突然の訪問は「良からぬ人が訪ねてきたのかも!」という疑心暗鬼を生みやすい時代なのかも知れません。