【災害対策】備えておきたい非常食の種類と注意点について

【災害対策】最新の非常食について

ここ数十年の間に起きたさくさんの自然災害は、人々の災害に対する意識を高め、災害対策グッズを目にする機会も増えたのではないかと思います。

その一つに挙げられるのが非常食でしょう。

最近の非常食にはどんなものがあるのでしょうか?
今日は非常食についてお話したいと思います。

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目次

非常食の条件3つ

非常食の条件3つ

そもそも「非常食」にはどんな特徴があるのでしょうか?
日常食との違いを踏まえて検証したいと思います。

1. 長期間保存できる

非常食の特徴として、まず挙げられるのが「長期間保存できること」です。

非常食は備蓄することを前提として製造されているため、一般的な食品と比べると圧倒的に長い期間保存することができます。

非常食の消費期限を見てみると、1年以上は当然で中には5年も保存し続けられるようなものもあります。

災害は頻繁に起こるわけではないため、普通の食品をこまめに買いなおすのは手間ですし、経済的にも大きな負担となってしまうでしょう。

しかし、非常食なら数年に1度程度のを目安に購入すればいいため、経済的かつ手間が少ないといったメリットがあるのです。

2. 加熱せずに食べられる

非常食の多くは加熱しなくても食べられます。

基本的に非常食のほとんどは缶詰タイプですが、缶詰は蓋を開ければそのまま食べることができます。

地震や台風などの災害が発生すると、停電したりガスが止まってしまうことが珍しくありません。

基本的に、被災生活では「温める」という行為は難しいのが現状です。
こうした「加熱できない状況」に備えて作られているのが非常食です。

3. 水で調理できる

加熱しなくても食べられるという非常食ですが、「水だけで調理できる」といったものもあります。

非常食の定番にカップ麺がありますが、カップ麺は沸かしたお湯を注がなければならず、結局は「加熱」が必要となってしまいます。

火や電気が使えない環境でお湯を準備するのは簡単ではありません。
そのため、非常食を選ぶときには「水だけで調理できる非常食」も視野に入れておくといいでしょう。

ただし、水だけで調理できる非常食は、食べられるまで1~2時間放置する必要があるものもあるため、注意して購入しましょう。

非常食のタイプ

非常食のタイプ

非常食にはさまざまな種類があります。
そのため、それぞれの特徴を把握したうえで家庭に合った非常食を選ぶ必要があります。
近頃の非常食にはどんなものがあるのでしょうか。

缶詰

非常食の定番ともいえるのが缶詰です。

缶詰商品は、非常食として販売されていないものであっても、保存期間が長く加熱不要であるため非常食として向いています。

また、缶詰にはさまざまな種類があるため、「好みの食品」を揃えやすいのも魅力です。

例えば、焼き鳥や鯖缶、シーチキンといった定番のほか、総菜や主食、カレーなどさまざまなメニューの食事を缶詰だけで楽しむことができるのです。

被災中の食事は「毎日同じようなものばかりで食事をする楽しみが見いだせない」といった状況に陥ってしまいがちですが、様々な種類の缶詰を揃えておけば、毎日異なる食事を楽しむことができます。

他にも、缶詰にはパンやスイーツ系やフルーツなども充実しているため、少し一息つきたいときの「デザート」として楽しむことも可能です。

缶詰はコンパクトでシンプルなので、たくさん備蓄しても無駄にスペースを占有することがありません。

非常用リュックに数日分の缶詰を入れておくこともできるでしょう。

「自宅での被災生活」「避難所での被災生活」どちらでも活用しやすいのが缶詰の特徴です。

アルファ米

アルファ米とは、最近注目されている特殊な加工を施したお米のことであり、水やお湯と混ぜることで「ごはん」として食べることができます。

非常食として販売されているごはんとは異なり、食べる際に自分で調理する手間がかかるのが特徴です。

しかし、乾燥状態のアルファ米はごはんと比べると容量が少ないため、たくさん備蓄しやすいといったメリットがあります。

また、すでにごはんとして販売されているわけではないため、アレンジして食べることができるという特徴があるので、ほかの非常食と混ぜ合わせて混ぜごはんにしたり、炊き込みご飯風に調理したりすることが可能です。

制限が多い被災生活の中で、食事をアレンジできるという点はとても魅力的です。
アルファ米は備蓄しておくと、被災中でも目新しい食事を楽しむことができるのです。

野菜

被災生活中は、野菜不足に陥る方が非常に多いです。
原因は、そもそも非常食に野菜が少ないということにあります。

手軽に食べられる缶詰タイプの非常食を見ても、肉や魚などが豊富な一方で野菜をメインとした商品はあまり見かけません。

鮮度が重視される野菜を備蓄することは難しいと考えがちですが実はそうでもなく、備蓄しやすいレトルト系のスープ類を見てみると「野菜スープ」「味噌汁」などを見かけます。

具材を見ると、フリーズドライされた野菜が使用されています。
スープ系のほかにも瓶詰されている「ピクルス」などがあります。

見逃しがちではありますが、意外にも備蓄できる野菜はたくさんあるのです。
また、賞味期限の長い「野菜ジュース」で栄養補給をするといった選択肢もあります。

非常食のひとつとして「野菜関連」を取り入れることは不可能ではありません。

麺類

大型台風の予報が出たり、大きな地震が発生した直後はどこのお店もカップ麺が売り切れています。
そのくらい「非常食=カップ麺」といったイメージがあるのが現状です。

ただ、カップ麺を非常食として取り入れるにあたり、気になるのが「非常時にお湯が沸かせるのか?」という問題です。

災害後は電気もガスも使えないというケースが少なくありません。
でもカップ麺はお湯と比べると待ち時間は長くなってしまいますが、常温の水を入れて放置すれば普段食べているような感覚で食べられます。

常温の水でカップ麺を作る場合、待ち時間の目安は1時間ほど。
水で作るため冷えたカップ麺になってしまいますが、それでもお腹を満たすことは十分可能なのです。

また、非常食用の麺類として、最近ではカップ麺以外の麺類も増えてきています。
例えば、開封してすぐに食べられる調理済みのパスタや、風味豊かに仕上げた缶詰タイプのうどんなどさまざまです。
非常時でも美味しい麺類が食べたい!という方にも満足の行くできになっているようです。

お菓子

「非常食」というと食事のイメージが強いですが、「お菓子類」の非常食も多く販売されています。

近頃はクッキーやチーズケーキ、ガトーショコラなど、缶詰とは思えないクオリティの非常食は多いです。

塩気のある非常食をメインとして生活していると、甘味のある食品を食べたくなることが多いようです。

非常食としてのお菓子であれば保存期間が長いうえに、当然加熱も不要で食べることができます。

非常食とは思えないような、こだわり溢れるお菓子が様々あるため、あらかじめ試食をして自分の好きそうなお菓子類を探してみるのもいいですね。

パン

あまり知られていませんが、近頃ではパンも非常食として販売されています。

そのうえ、食パンや菓子パン、デニッシュ、蒸しパンなどレパートリーも豊富です。

しかも一般的に販売されているパンと大差はなく、ふわふわ系、しっとり系などまるでパン屋さんのような美味しいパンも多いのです。

普段、食事でパンを取り入れることが多いなら、非常食にパンをチョイスすると災害時でも普段と変わらない食生活を送ることができるでしょう。

被災生活による食生活の変化は大きなストレスとなるため、自分の食生活と照らし合わせて上手にパ食も取り入れてみてください。

数ある非常食の中でも絶対に忘れてはならないのが、「水」です。

生きていくうえで最も欠かせないといっても過言ではなく、用途もさまざまであるため、家族の人数分よりもやや多めに備蓄しておくことをおすすめします。

水は、飲むために備蓄するだけではなく、調理をしたり、歯磨きやうがいにも使用します。

被災生活では水を飲むのが一般的ですが、粉末ジュースを備蓄しておけば、非常時であっても気分転換にジュースを飲めるようになります。

水を備蓄するにあたって注意したいのが「消費期限」です。
一般的に販売されている水であってもある程度消費期限は長いです。

しかし、防災準備のために購入するのであれば「備蓄用の水」を選びましょう。

一般的な水の場合は、未開封の状態の消費期限が2~3年程度であるのに対し、備蓄用の水は保存可能な期間が10年にも及ぶものがあります。

何度も買い足す手間を省くためにも、備蓄用として水を購入するなら「備蓄用の水」を選ぶことをおすすめします。

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非常食を備蓄する上での注意点

非常食を備蓄する上での注意点

未開封の状態で備蓄する

このように、近頃は長期間の保存が可能な美味しい非常食がたくさんありますが、気を付けなければならないポイントがあります。

それは、一度開封したら早く食べることです。
賞味期限は未開封の状態で保存した場合の期限です。

開封して食品が空気に触れてしまうと、劣化や微生物の繁殖が促進されるため、出来るだけ早く食べなければなりません。

非常食として保管する場合は、必ず未開封の状態のものを揃えるようにしましょう。
また、非常食の多くは水やお湯を必要とするものが多いため、非常食と一緒に水も用意しておく必要があります。

定期的に買い換える

必要な食糧を蓄えたからもう安心というわけではありません。
非常食は長期間保存できるように作られていますが、いつかは賞味期限がやってきます。

そのまま放っておくと、気付いた時には賞味期限が切れて食べられなくなっていたなんていうことも。

実際、東日本大震災では災害時に蓄えていたものが古くて使えなかったという事例が頻発し、災害時の備蓄の方法について問題になりました。

そこで、賞味期限を切らすことなく保管する方法として注目されているのが、非常食を日常生活に取り入れる「ローリングストック方式」という方法です。

蓄えている食品を定期的に日常の食卓に取り入れ、使った分だけ買い足していく方法です。

こうすることで食品を廃棄することなく、定期的に新しいものに入れ替えることができるので、賞味期限を心配する必要がなくなるのです。

災害時の備蓄とローリングストックについて

まとめ

いかがでしたか?

非常時に食べたいものやあって良かったと思うものは、普段食べなれているものやおやつなど「ほっとする味」だと言われています。

みなさんも、もしものときに「備えていてよかった」と思えそうな非常食を選んでみましょう。

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