- プロパンガスの爆発事故は設備の故障やガス機器の劣化が原因
- プロパンガスの事故は3つの注意点を守れば防ぐことができる
- プロパンガス会社を選ぶ際は価格だけでなく管理体制を確認すること
プロパンガス(LPガス)のボンベは屋外に設置してあります。
ガスボンベは金属でできており、倒れても破裂しないよう十分頑丈ではありますが、爆発するんじゃないかないか!?と不安になる方がいるかもしれません。
今日は、プロパンガスの危険性や過去の事故事例などを踏まえた対策をご紹介します。
目次
プロパンガスはなぜ爆発するのか
そもそも、爆発とはどのようにして起こるのでしょうか。
一般的に言われる「爆発の要因」には、以下の3つのものがあげられます。
- 気圧変化や化学変化によって
- 加熱によって
- ガスや火薬など、爆発しやすいものに引火することで爆発する
プロパンガスが爆発する原因は、「③」に該当します。
プロパンガス単体で、爆発することはないのです。
プロパンガスは、大気中の酸素と結合して火に触れることで、爆発を引き起こすのです。
プロパンガスの事故事例
経済産業省のホームページから、過去に起きたプロパンガスの事故事例をご紹介いたします。
2019年5月6日に、静岡県内でガス漏えい爆発事故が発生しました。
その記事を以下に引用します。
人的被害:負傷者8名(重傷1名、軽傷7名)
物的被害:プレハブ小屋の窓、出入り口扉等の破損、室内床、壁、収納等の一部焼損
事故概要:一般住宅に併設されたプレハブ小屋内で、料理をしていた住人1名と小屋周辺にいた7名が飛散したガラス片等で負傷するガス漏えい爆発事故が発生しました。原因は、プレハブ小屋内の10kg容器に接続するガス栓の誤開放により漏えいしたガスが引火し、爆発したものと推定されています。
以上から分かるように、何かの要因でガスが大気中に充満することで、ガスに引火し爆発を引き起こします。
また、大気中にガスが充満してしまう原因は、ガス管などの設備の故障や劣化によるガス漏れが大半であるとされています。
プロパンガスを使用する際の注意点
それではプロパンガスの爆発を引き起こさないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
法定点検を受ける
プロパンガス会社が行う法定点検を必ず受けるようにしましょう。
点検がちゃんと行われているか分からない場合は、契約しているプロパンガス会社へ連絡して点検が行われているか確認しましょう。
ガス機器も経年劣化によりいつ故障するかわかりません。
ガスの爆発などによる事故の多くはガスボンベ本体の爆発ではなく、ガス機器の故障によるガス漏れに引火して発生しています。
事故や爆発が発生しないように定期点検を必ず行い、事故発生の未然防止に努めましょう。
ガス警報器を設置する
ガス漏れ警報器はガス漏れの発生を察知するためには非常に大切なものです。
プロパンガスに臭いはありますがガスは空気より重いため、充満したことに気づかないことがほとんどです。
そのため、いち早くガス漏れを検知するために警報器は足元についていることが多いです。
ガス警報器も有効期限があるので、常に作動している状態にしておくために、点検や期限が近づいたらガス会社へ連絡して取替をしてもらいましょう。
換気が重要
プロパンガスによる事故が発生する原因は以下の2つです。
- ガス漏れによる爆発事故
- ガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒
これらの原因を無くすためにも、プロパンガスを使用する際は十分な換気を行いましょう。
換気を行うことで、ガスの充満を防ぐことができます。
異常かな?と感じたら
プロパンガスの臭いを感じたり警報器が鳴ったら、ただちに火気の使用を中止しましょう。
そして、最初に窓や扉を開けて換気をしてください。
前述したとおり、空気よりも重いガスはガスは足元に溜まります。
しかし、換気扇はスイッチを入れたことで火花が発生し、ガスに引火して爆発を引き起こす可能性があります。
換気扇は使用せずに必ず窓や扉を開けて換気するようにしましょう。
換気ができたらすぐにガスの元栓を閉じてガス漏れを防ぎましょう。
以上の作業を終えた後はガス漏れの際の緊急連絡先に連絡をし発生状況や住居情報などを伝えます。
その間はガスの使用はしないでください。
もし緊急連絡先が不明な場合は、契約しているガス会社へ確認をしましょう。
優良なプロパンガス会社の選び方
優良なプロパンガス会社はどのように選べば良いのでしょうか?
ガス会社の良し悪しは、ホームページやパンフレットを見ただけでは判断しにくいものです。
まずは集中監視システムが導入されているかを基準として判断してみると良いでしょう。
4年以内に1回のガス法定点検も、システムで管理されていないと点検や調査が行われないということにもなりかねません。
また、各家庭のガスメーターは集中監視センターと連動しているので24時間365日監視している状態です。
異常がある場合はすぐに自宅に連絡が来て未然に事故を防ぐことができます。
まちガスでは管理体制がきちんと構築されている信頼のおけるプロパンガス会社の紹介が可能です。
日本にはたくさんのガス会社が存在します。
しかし単に料金が安いからということだけで決めないように注意しましょう。
万が一の際に備えて、管理体制が万全なガス会社を選定することが重要です。
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まとめ
いかがでしたか?
プロパンガスの危険性や使用する上での注意点についてご理解いただけたでしょうか。
プロパンガスを利用する際はガス会社だけでなく、利用する側も注意や準備をしておくことが大切です。
料金面だけでなく、保安や管理体制においても信頼できる会社を選び、事故発生を未然に防止するよう心がけましょう。
まちガスでは優良なプロパンガス会社を無料で紹介しています。
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