「最近よくみかけるけれど、一人暮らしでもメリットがあるのかな?」
「キッチンのリフォームを考えているのだけれど、どうやって選べばいいんだろう?」
多くの方が購入を検討するようになった食洗機(食器洗い機)。
家事をサポートするアイテムとして最近はぐっと身近になっているようです。
食洗機には、工事不要で賃貸でも使いやすい卓上(据え置き)タイプ、シンク下などのスペースに設置するビルトインタイプ、最近話題になっているタンク式の3種類があります。
大人数のファミリー向けの大容量の商品から一人暮らし用の小型のものまで様々な機種が販売されています。
今日は食洗機の選び方と特徴をご紹介します。
目次
食洗機の種類

大まかに、3つのタイプがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
卓上(据え置き)式
卓上(据え置き)式の食洗機は特別な設置工事が不要で、購入してすぐに使えるのが特徴です。
そのため、賃貸住宅に住んでいる方でも導入することができます。
商品によって投入できる食器の量が異なり、一人暮らしや二人暮らしでも使いやすいコンパクトなものから、5人家族などでも使える大きなものまで様々です。
調理スペースやキッチン横の出窓、シンクの上など、給水や排水ホースの近くで電源に接続できる場所に設置します。
前や上にドアが開くタイプが多いのでドアのスペースを考慮した上で、食洗機を置くスペースを確保する必要があります。
卓上(据え置き)式のメリット
- 賃貸物件でも使用できる
- 設置費用がかからない(安い)
- DIYで設置ができる
卓上(据え置き)式のデリット
- 入れられる食器の量が少ない
- キッチンスペースが狭くなる
- 見た目がスッキリしない
ビルトイン式
ビルトイン式の食洗機は、シンクやキッチンの下のスペースに設置する大型のモデルです。
シンクの上や調理台の近くに置く卓上(据え置き)タイプと異なり、設置してもキッチンが狭くなりません。
ただし、設置には工事が必要で、家の配管などの状態によっては設置できないこともあります。
家の新築時やキッチンのリフォーム時に設置するのがおすすめですが、工事業者に相談することで後付けできる場合もあります。
ビルトイン式のメリット
- 食器が多く入る
- キッチンがスッキリする
- 動作音が比較的静か
ビルトイン式のデメリット
- 本体価格が高額
- 工事が必要(工事費が発生する)
- キッチンの形状によっては設置が不可能
タンク式
賃貸でも工事不要で気軽に導入できることで最近みかけるようになったのがタンク式食器洗い乾燥機です。
キッチンが狭くて設置場所が無かったり、工事が必要だったり、価格が高かったりで、設置は無理だと諦めている方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのがタンク式食器洗い乾燥機です。
給水はタンクに水を入れるだけなので、工事も無くすぐに使えます。
タンク式のメリット
- 賃貸でも使える
- 本体購入価格が最も安い
- 設置や移動が簡単
タンク式のデメリット
- 洗える食器の量が圧倒的に少ない
- タンクに水を貯める必要がある
- 排水時はシンクやバケツが必要
食洗機の選び方

では、どんな点を考慮して選べばいいのでしょうか。
大容量タイプ
家族の人数が多い方や、大きめの調理器具を洗いたい方には、食器をたくさん収納できる大型タイプがおすすめです。
たとえば5〜6人家族の場合、食器を40〜45点ほど収納できる容量が目安です。
また、大型タイプは庫内が広い分、鍋や丼などの大きな調理器具や食器も手軽に洗うことができます。
コンパクトタイプ
一人暮らしの方や2~3人家族の方には、コンパクトタイプの食洗機がおすすめです。
3人分以下の洗い物は、食器を約12~24点収納できるものを選びましょう。
コンパクトな食洗機はキッチン周りに置く卓上(据え置き)タイプのモデルに多いです。
賃貸住宅や狭い場所にも置きやすいタイプです。
前開き式
前開き式のドアは、扉を手前に倒して開きます。
卓上(据え置き)タイプとビルトインタイプの、どちらの食洗機でも採用されています。
卓上(据え置き)タイプの食洗機なら、本体よりも上部にドアがいかないため、上にラックを重ねることで調理器具や食器などを省スペースに収納することができます。
ただし、食洗機の手前に扉が大きく倒れるので、ドアを最後までしっかり開けられるスペースを確保する必要があります。
できるだけ狭いスペースに食洗機を設置したい方におすすめです。
上開き式
上開き式のドアは主に卓上(据え置き)タイプで採用されているタイプです。
扉が上に大きく開くので食器の出し入れが簡単で、大きめの食器も入れやすいのが特徴です。
ただし、ドアが前方と上部に大きく動くので、ドアを最後まで開けるために十分なスペースを確保する必要があります。
食洗機を、調理スペースやシンクの上に設置する場合におすすめです。
スライド式
スライド式のドアは、主にビルトインタイプの食洗機に採用されており、手前に扉を引き出すようにして開け閉めするタイプです。
上から庫内を見渡すことができるため、洗う食器の確認や出し入れがしやすいのが特徴です。
また、平たい皿や箸、スプーンなどのカトラリーを入れやすいのも特徴です。
乾燥機能の有無
洗浄機能のみがついた機種と、洗浄から乾燥まで行う機種の2種類があります。
洗浄のみの商品は、食器を拭く手間はかかりますが、仕上がりが早いのが特徴です。
一方、乾燥機能つきのものは洗浄から乾燥完了まで時間はかかるものの、運転終了後にすぐに食器を取り出して収納できます。
また、熱風で乾かすことで食器の殺菌効果も期待できます。
洗浄から乾燥まで行うモデルには、ボタンでの操作で乾燥機能のみ運転できる商品もあります。
洗浄時間
実は、サイズや容量が大きいモデルほど、洗浄や乾燥にかかる時間が短い傾向にあります。
また、時短モードが搭載されている商品を選ぶことで運転時間を短縮できます。
静音性
騒音レベルが35〜45db程度の商品なら日常会話と同じか、それよりも小さいくらい運転音が静かです。
新しく販売されたモデルほど静音性が高く、通常の使用では騒音を感じないことが多いですが、夜間の使用や賃貸住宅で壁側に設置する場合などは、より静音性の高いモデルがおすすめです。
様々な機能
食洗機には食器を洗浄したり乾燥させたりするだけでなく、がんこな汚れもきれいに洗浄できる強力運転モードや、除菌と消臭ができる機能など、便利な機能を兼ね備えた様々な機種があります。
また、節水や節電につながるエコモードや、運転時間を予約できるタイマー機能付きの商品は忙しい方や家計を節約したい方におすすめです。
食洗機を購入する際は、付随機能もチェックしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
食洗機の選び方を検証してみました。
近年ではキッチンに設置しやすく、除菌・抗菌機能に力を入れているラインナップも増えています。
食洗機は間違いなく生活を豊かにしてくれます。
ライフスタイルや家族構成、使用する食器や調理器具をイメージした上で、理想の食洗機を見つけましょう。