携帯電話に知らない番号からの着信・・
「気になるけど、かけ直したら危ない?」
携帯電話に、電話帳に登録のない電話番号から着信があったら気になりますよね。
こんな時、まずワンギリ詐欺や悪質な勧誘電話などを疑う方も多いでしょう。
一方で、電話番号が変わった知人からの連絡、区役所や公共機関からの電話だということもあり得ます。
今日は、「気になるけど、安易にそのままかけ直すのも気が引ける・・・」という方に、対処法をご紹介します。
目次
知らない番号から電話する目的
そもそも、知らない番号の電話から、どんな目的で電話がかかってくるのでしょうか?
携帯電話を持ち始めてあまり年月の経っていない世代の方々の間では、「知らない番号からの電話なんで、ただの間違い電話だろう」と思っている人も多いです。
もちろん間違い電話である可能性はありますが、他に色々な目的が考えられるのです。
むしろ気をつけなければいけないケースが大半なので、以下に見てゆきましょう。
オレオレ詐欺
もし知らない番号からの電話が夜中であったならば、不安と共に「こんな時間に電話が来るという事は身内になにか不幸があったのか?」などという考えが頭をよぎるのではないでしょうか?
そのようn緊急性をアピールして、お金をだまし取ろうとする詐欺業者もいるのです。
夜中に突然起こされれば、昼間よりも判断力が弱くなっています。
夜中の3時に知らない番号から電話が来て、息子や娘を装った詐欺師から「夜中運転してたら事故起こしちゃって」なんて言われてしまったら、ナンバーディスプレイを確認せずに「どうしよう、なんとかしきゃ」と気持ちが先走ってしまうものです。
そのような事にならない為にも、離れて住む家族など夜中に連絡をする可能性がある人とは夜中の連絡方法を決めておいた方がよいでしょう。
例えば、「LINEした後に電話する」「緊急電話は固定電話にはかけず、スマホの方にかける」など決めておく事で防げるトラブルになるのです。
身内を装う電話の見破り方
電話で、親族だと主張する相手がお金を要求してきたら、2つの質問をしてみましょう。
「携帯電話の番号が違うのはどうして?」
「声がいつもと違う気がするけどなぜ?」
相手が以下のような答えを返してきたら詐欺電話の可能性が高いです。
- 携帯電話の番号を変えた
- 携帯電話が水濡れして使えなくなった
- 風邪気味で声がおかしい
このような返答、あるいは曖昧な答えをしてきたら100%詐欺の電話と言えます。
決してその場で相手の話に応じてはいけません。
カード会社を装った詐欺
カード会社を装った詐欺もあるようです。
本人確認の為にと称して、電話にて氏名・カード番号・生年月日を聞くようです。
そのような電話がかかってきた際には、すぐに個人の情報を漏らすことはせず、要件を聞きましょう。
「本人の確認ができないと用件は言えません」などのような対応をとられた場合には、「あなたの方から連絡してきて、要件は伝えられないのはおかしいですよね?カード番号を聞き出す詐欺ですか?」と思い切って聞いてしまいましょう。
100%の確率で相手は電話を切るでしょう。
クレジットカード会社が情報や登録情報、個人情報を尋ねてくることはありません。
うっかり話してしまうことのないように気をつけましょう。
悪質な勧誘
知らない番号からの着信で最も多いのは「悪質な勧誘」の電話といえるでしょう。
特定商取引法第十七条では、一度勧誘を断ってきた相手に対し、再びしつこく勧誘する事を禁じています。
知らない番号からの着信があった際には、キッパリと「必要ありません」という事を伝えましょう。
この場合、「今は必要ないかな」、「ちょっと今忙しいので」というはっきりしない断り方ではいけません。
このように断ったとすれば、押せば通る相手だと判断され、その後も勧誘の電話は尽きないでしょう。
相手のペースに乗せられないようにスッパリと断って電話を切りましょう。
名簿の情報収集
知らない電話番号でかける事により、「この電話番号は使われているかどうか」「使っているのは女性か男性か」「何歳くらいの人が使っているのか」「知らない番号でも出る人なのか」というような様々な情報を収集する事が出来ます。
その他にも、「電話の後ろで子供の泣き声がした」などの些細なことからも「小さい子供がいる家」という情報まで相手に分かってしまうのです。
このような情報を入手して名簿として販売する悪徳な業者も存在しているのも事実なのです。
間違い電話やいたずら電話
知らない番号からの電話は、間違い電話の場合もあります。
番号を口頭で交換して聞き間違えて電話をしてしまった人や、紙などで教えて貰ったけど登録する際にミスしてしまった、また教える側がミスした場合など様々考えられます。
この場合だとしても、自分の名前を名乗ることはせず、相手の第一声を待ちましょう。
相手が初めての番号にかける場合「○○さん?△△ですけど」などと言ってくるはずです。
「いえ、違います。間違ってますので確認してください」と自分の名前を伝えずに切りましょう。
大事なことは、「最後まで自分の名前は名乗らないこと」です。
そして、いたずら電話というものも未だに存在しています。
「もしも出たら変な事を言ってやろう」というノリでする電話です。
このような電話は昼夜を問わず毎日ようにかけるケースもあるようです。
また、好意を寄せている相手に対してや、なんらかの恨みを持っていて睡眠を妨害・恐怖を与える為の電話をするときには、だいたい非通知か公衆電話からの着信が多いでしょう。
万が一電話に出てしまっても、そのような電話に対しては、反応しないようにしましょう。
それでも続くようでしたら、着信履歴などの証拠をそろえて警察に相談をしましょう。
地元の警察がなかなか動いてくれないという場合には、国民生活センターや警視庁も相談窓口を設けておりますのでそちらに相談をしましょう。
知らない番号から電話がかかってきた時の対処法
知らない番号からの着信は、昼夜問わずかかってくる事が多いようです。
「怖くて出られないけれど、気になる」という方は、以下の方法で対処してみましょう。
市外局番を調べてみる
090・080・070で始まる携帯電話番号の他に、固定電話でかかってくる場合もあります。
そして固定電話番号には「市外局番」というものが存在します。
市外局番を調べることで、どこの地域からかかってきている電話なのかを知る事が出来るのです。
例えば、あなたが沖縄に住んでいて、東京に関係のない生活を送っていたとします。
03で始まる知らない番号からの着信に市外局番を調べると東京からの電話と分かるのです。
関係のない東京からの電話となると身構えて置けますし、詐欺かもしれないから出ないでおこうと判断することができます。
ネットで検索する
かかってきた知らない番号をそのままgoogleで検索をしてみましょう。
もしその知らない番号が、お店であったり企業や施設であった場合は、電話番号を元にした検索結果がでてくるはずです。
また、悪質な業者の場合でも検索に引っかかる場合が多くあります。
電話帳ナビや日本、電話番号検索というサイトが検索結果に出てくるかと思いますが、その多くの結果は「個人同士の口コミ」からできています。
様々な人が、あなたが検索した番号の口コミをしていたり、何度その番号が検索されているかを確認することができます。
例として「電話に出たらよく分からない業者からでした」や「出ないほうがいい」という口コミが投稿されています。
さらに、「番号の素性を知りたいと思って検索してこのサイトにアクセスされた回数は◯回でした」というような形で知る事が出来ます。
電話にでてみる
知らない番号からの電話は、思い切って電話にでてみるのもひとつの手です。
少し怖いかもしれませんが、もやもやした気持ちをすぐに断ち切ることが出来るでしょう。
しかしここで気をつけるべきなのは、電話を出た際には絶対にこちらから名乗らないという事です。
相手の情報も分からないまま、自分の個人情報だけを開示するというのはリスクを伴います。
仮に相手が「もしも○○様ですか?」と言ったとしても、「はい、○○です」とは答えず「失礼ですが、どちら様ですか?」と返しましょう。
そもそも、自分は名乗らず相手の情報を聞き出そうとする行為は、非常に失礼なことだと言えます。
かけてきた側の情報をまず聞き出すようにしましょう。
名前だけでも、個人情報は個人情報です。
うっかり名前を伝えてしまえば、「この番号は○○さんという名前の人が持ち主」という事が分かってしまいます。
あなたの個人情報はあなた自身で守らなければいけない世の中なのです。
折り返してかけてみる
電話は、発信することでリアルタイムに着信するので、緊急の際にはとても便利なものです。
その為、電話=急用=緊急と結びつく人も多いです。
「スマホを持っていない親が事故にあってしまったのかも」「旦那が出張先でなにかトラブルに巻き込まれてしまったのかもしれない」と考えはじめて心配してしまう人も多いです。
そんな時に、知らない電話番号からの電話が何だったのかわからないままでいれば、モヤモヤとしてしまうものです。
「なんの電話なのか知りたいけど、不安・・・」という方に、安全な折り返しの電話の仕方を紹介します。
非通知で折り返す
非通知設定のやり方は、かける電話番号の頭に「184」を付けて発信します。
(例 184-090-XXXX-XXXX)
184をつけて発信する事で、相手には自分の番号を知られずに電話する事が出来るのです。
これで相手のディスプレイには番号ではなく”非通知”と表示されて、あなたは名前を名乗らずに相手の情報を探ることができます。
しかし中には非通知の着信を拒否している人もいるので、かからない場合もあります。
公衆電話からかける
近くの公衆電話で折り返しの電話をしてみましょう。
基本的に公衆電話で発信をした場合、着信側は「公衆電話」または「非通知」などと表示をされます。
その為、知らない番号の相手に自分の番号で折り返さずに電話をする事が出来るのです。
非通知で電話をかける時と同様、相手が出ても名前は名乗らず会話をしてみましょう。
現代では公衆電話の数が急激に減っていますが、コンビニに設置されている事が多いです。
知らない番号からのショートメール(SMS)
知らない電話番号からの着信の他にも、知らない番号からショートメールが届いたケースも最近良く見かけられます。
ショートメールは電話より文字で見えてしまう分、変な内容であればまた違った気味の悪さを感じてしまいます。
そもそもなぜ SMSで詐欺メッセージが送られてくるのでしょうか?
その原因としては、以下の2つの事が考えられます。
- 知らぬ間に電話番号を抜き取られている
気付かないうちに悪徳サイトに自分の電話番号やメッセージアドレスを入力して、そこから情報を抜き取られてしまうケースがあります。
また、SNSなどでプロフィール情報が表示されていて、そこから知られるということも。
- ランダムに送信されている
SMS詐欺の犯人が無差別にメッセージを送信している場合もあります。
こうして偶然SMS詐欺のメッセージを受け取ってしまうというケースが最も多いようです。
近年では、GoogleやAmazon、Facebookなど最近では国際的なWebサービスが増えています。
自分が最近利用したWebサービスからの通知でないかも判断するようにしましょう。
ただし、最近では有名企業になりすまして振り込め詐欺を行う悪徳業者も存在します。
「未納料金が発生しております」「登録料金の未納が発生しております」
SMSが上記のような金銭を要求する内容の場合は、詐欺の危険性が高いので返信したり、掲載されたURLにはアクセスしないようにしましょう。
対処法としてやはり、知らない番号からのショートメールには返事をしない事。
本当に連絡を取りたがっている相手であれば、きちんと名前を名乗り何度もショートメールを送ってきたり、直接電話をしてくることでしょう。
様子見という意味でも、一度返事をしないで様子を見ることにしましょう。
最悪の場合、知人を装って言葉巧みに有料サイトなどに登録させようとする業者もいるようです。
まとめ
いかがでしたか?
不審電話である可能性の高い、見知らぬ番号からの着信には反応しないのが賢明です。
そして知らない番号から着信があった際には、「ネット番号を調べる」と覚えておきましょう。
万が一不審電話に出てしまった場合は、こちらから名乗らないこと。
個人情報を安易に洩らさないように注意しましょう。
一方的に営業や勧誘をされた時には、きっぱり断って電話を切ってください。
不審電話に答えてしまったがために詐欺にあってしまったなどという事のないよう気をつけましょう。